講座テーマ「虚を実にするセリフ」
[1]各自ストレッチ
[2]前回課題(10分劇)の発表
演劇学校ではまず3分劇をつくり時間感覚をつかむ
①Aさん・Bさん組 イニシアティブはA Bは反対派
②Cさん・Dさん組 スラスラ出てきた Bは賛成派
③Eさん・Fさん組 関係がわからない Bは賛成派
・日常のあるシーンを切り取って演劇になるのか。するにはどう加工するか?
それを面白くするのが演劇人。役者はそれを面白がるとよい。
・日常的な感情・思いが芝居になるかどうか。劇的要素とは何か?
・今回つくったものが舞台に上げられるか(取り替えてできるか)
役を入れ替えたときにどうか(自分に相対してでてきたものをやる)
・相手役は自分の役にとってどういう関係なのか理解しているか?
・既存の芝居に縛られる必要はない。空間劇をつくる
・人にやってもらうとき、中身を説明できるか。表の現象でなく
内に流れるものや目的が不鮮明。心のストーリーが見つかっていないので
はないか?
・表面に表れていない相手の感情をつかみながらやっているか
表面に出てくるのは最高のときか最低のとき(表裏の読み取り)
・作っているときにその声でやっていたか、その表情でやっているか
・性根が決まっていれば、表面上は違っていても構わないと外は観てとる。
・普通の心の動きをキャッチする。「心理」でなく「心」であることが重要。
社会的ではない、内側の心の関係を見付け出す。
・心の土台をみつけてつかみ、つくり、言葉をのっける
その言葉の発生源にある、心のつながり=文脈をつかむ
・解決しなくていい。ただ共有するだけでいい。おしゃべりは対話より難しい
・相手のセリフを自分に置きかえると相手の心を発見できる。
・上っ面の現象を四角四面に受け取らない。自分にひきつけない
心は表面にはない。態度をとらえる。全身にある。
・その役が普通に生きているようにつくる。その役の心に行き付くこと。
操作や効果ではない。その基の心とのつながりを出す。
・今できることで、役が生きるようにする。人間の事を見つける。
役と同じになる。自分に都合よくしない。自分化しない。
◎「心は心で見る、聞く、感じる」落とし所が心のありかか
正しいか、わかるか、頭で考えるのでなく、心で感じる、腑に落ちる、こと。
・どんな人の心も素晴しく、立派ではなく、自信なく貧乏くさく、みじめなもの
である。人を生かすことは自分が生きること
・何であれ人間は「生きている」(いま生きている実感はあるか)。
意味がなくても生きている、声を出す、熱を感じる。
◎磯貝メソッドは「声とことばのみそぎをしている」。
次回、今回の作品に「心のデリケート」さを加味する、さがす。
自分の書いたものに愛着をもってやる
◆本日の磯貝語録
声とことばのみそぎをする
◆本日の感想
とてもエキサイティングな講座です。作った作品に自信はないのですが、
そういう考えや、やり方なら何かあるかも知れない、やってみたい。
違った世界が見えるかも知れない、とワクワクして来ました。やるぞ!
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