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調音・活舌法講座(4/15)

講座テーマ「声の言葉と舌機能」

[1]ストレッチ

[2]講座 磯貝メソッドにおける“調音”とその先

・ことばをつくるのに重要なポイントは?
 ①母音(日本語においては最重要ポイント)

 ~磯貝メソッドにおける声・ことばは原則が、他人が聞いて
  不快感をおぼえない、一発で良く分かるものである。

・ことばは自己主張する道具ではない、とまず知る事。
 他者の理解を求めてこそのものである。

(1)この講座を受講した訳は?(各自ショートスピーチ)
Aさん:舞台を始めて、基礎が足りないと感じた。
Bさん:自分で色々と芝居の訓練をしてみたが、役者としてのレベルに足りない
    と感じた。

   評:自己実現と、役者としてテキストを実現させるのは全く別!!
     外の人間が分かればいいのであって、自分でどうすれば良いか悩む事は
     特に要らない。それより正確に考える主体を育てること。

Cさん:周囲の人から話が分かりにくいと言われた。

   評:今より良くしたいというベクトルは良いことだが、それを本当に獲得する
     にはその先の目標が必要となる。“スゴイことば”を発せるようになると
     いう決意が必要。

Dさん:自分で“サ行”が弱いという自覚がある。
Eさん:自分の経験から得た方法論はあるが、教える側に立った時に基礎のキも
    知らない人にはそれでは通用しないと感じた。また“学ぶ”という刺激を
    求めて。

・磯貝メソッドはらせん方式。
・ことばの事をやるなら“耳”が良い事は必須。
・ティーチャーとしてやるなら、外国語の耳も欲しい。

Fさん:ことばの専門職になるわけではないが、人に伝えるという事は何の仕事でも
    大事だと思うので是非とも身につけたい。また、実際サ行とタ行とウが
    弱い。


[3]調音、活舌矯正をするに当って理解しておくべきこと

(1)良い声と良いことば(質の高い)の条件とは(磯貝メソッドテキストより)
・ことばの地域性、個人性(個体差)をどうとらえ、乗り越えてゆくか!
・職業人として喋るのであればまずは『明瞭度』
 相手にとって聞き取り易い事。“自分なりの”は通用しないというスタンスから
 始めてほしい。

・時代が変わる事で、声に限らず音の事は必ず変化していくものである。
 当然言葉も変化する。声の必要度や価値も変わる。

(2)母音(5母音)をつくってみる
Ex-(1)5母音を各々発音してみる。

◎声は文字と違い、生きていて消えてしまう事に意義がある。そのため本気で伝え
 ようとしないといけない。野球のルールにストライクがあるように、聞いた人を
 ワクワクさせるような音のストライクゾーンがある。しかし、そのストライクゾーンは
 自分が決めるのではない。多くの他人、さまざまな社会、そして目の前の
 “理解”という形でジャッジしてこちらに伝え返してくれる。

・良い母音をつくる為には良い音のサンプルが必要。まずその音にならい、しっかり
 と身につけてゆく。が、それが終着点ではない。これは始発点。その先、
 人間性、社会性、芸術性などの具体的な“音”があり、それと共生する事で、
 生きた意味ある母音を獲得して行く事が重要である。

・音(声)には広い、狭いという音質がある。日本語の母音は広くなると不鮮明に
 なる。

Ex-(2)朝→アサを調音する。

・どんなに音がキレイでも“a, sa”と聞こえる時は未完成。
 発した音で“朝”を連想させるものであって、初めて調音ができた事となる。

・文読みから語読みに一度戻して意味を浮き上がらせる音を精選する。
 伝えるという事を感情任せにする前に語をしっかりと操れるようにする。
 そもそも語に意味があり、その音がある。

◎『明朗』が『明瞭』を生む


◆本日の磯貝語録
・“伝わる言葉”そして“質の良い言葉”はまず“明瞭度”の高さ。
 そのためには良質な“母音”を獲得する事。それは正しい
 “舌の使い方”を知る事(活舌法)。その上で重要なのは
 “人間が人間に伝える言葉”の本意と実感を身につける事。

◆本日の感想
・今日は今年度の初日です。この講座では何を学んで何を身に付けるのかの
 具体的なお話でした。周りにプロの方が多く、立場は大分違いますが、
 皆で力を合わせて伝わることばを目指して行きたいと思いました。

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