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表現の声とことば講座(4/11)

講座テーマ「キャラクターの声とことば」

[1] 各自ストレッチ
 
「3T“とじない・とめない・ためない”」
・ 足の裏は止まっていないとダメ。
・ 皮膚が呼吸している。原則、唇はとじない。自分の動きの法則ができる。

[2]キャラクターについて考える:キャラクターって何??
・  本人の声ではない実態(本人の声で読むのはナレーター)
・ 性格、個性、役柄。
(磯貝メソッドは、根源主義のため本来のところを考えると?)

(1) キャラクターといって、何を考え、想起しますか?(全員討論)
・ 誇張して、作りあげられたもの。(例:アニメのキャラ)
・ モードを伴った典型的な特徴。(例:ポルターガイースト)
・ 特徴のある役柄。→ドン・キホーテのサンチョなど。(滑稽も一つの要素)
・ ディズニーなど、視覚にうったえる仮想の役どころ。
   ↓
(磯貝講師)現実的にどうか?知的分析でなく、リアル表現の実際として考えると?つまりは、この場、この身での、自分の問題として考えていく。

・ 現実ではないけれど、実際のものをキャラクターといっている。cf.ラネスカヤなど。
・ 言葉で考えていないで、実際にやってみると分かる。空間性、身体性のあるものにする。
・ アトム・・・このキャラクターをここにおくにはどうしたらよいか、考える。

◎ つくられた空想をここに実在化させるための色々の要因と、その全体。
・ ウルトラマンで声を変える。仕事でウルトラマン兄弟を読み分けた。(実演あり)

◎ 着ぐるみ思考が有効。
・ 個性の強い生きものの着ぐるみに入る。(動きだけで、かわいいキティを表現。)
着ぐるみのお陰でそのものに変化した。(キティーちゃん)。
少なくとも自分ではなかった。
・ 容姿、格好なども、キャラクターとして重要なのではないか?
・ ウルトラマン・・・セリフがない。仮装するとうごきだけで実態の気になる。

◎ 外形から動き、声、性格など想像出来、決まってくる。
・ 入る着ぐるみによって、本人の内面が変わる。(受講生)
・ キャラクターとは、役作り、その人の格とは何かを考える。(受講生)
例:桃太郎 強い、桃、人間ではない、親孝行・・・。

◎ やってみる・・・やったら勝ち。表現者である限りやる。

(2)キャラクターを表現するための声とことば
・ なるべく人が興味を持つ、多くの人が反応するものをつくる。
・ 何ならウケるのか考え出すのが必要。
・ 人に伝えることが原則。

◎受けるほうが分かるというのは、どういうものかということを考える。

① テキストのマネ ②まったくないものをつくりだす。
・ 音声だけで勝負するのは難しい。
・ 芸能におけるキャラクターを掴めば、自分のことも、相手のことも分かる。
・ 外側は自分、内面だけを変えても信じてもらえない。
(内面でつくったものを伝えたとしても、伝わらないところからスタート。)
・ こちら側で考えたものを高めていって、普遍性をつかまえて伝えても伝わらない。

◎ その役のところの普遍性とは何かを考える。(人間は、とことん変わってしまう。相手に近づこうとすると平行移動してしまう。実態は、捉えられない。)
・ 類型化してやっていく。(歌舞伎など。)それがキャラクター。

◎ キャラクターとは。
① 類型化、ステレオタイプの仮想現実
内面に入ると解釈によって変わってしまう。
そのほうが生きやすい?分岐していくと大変なのではないか?
(→現在社会は分岐して分からなくして喜んでいる?自信がない。)
キャラクターのなかに自分はない。

◎ キャラクターは仮説、だから深まるし、広がる。想像の世界。

[3]「白雪姫」によるキャラクター演習
(1)外形をつくるということ
・ 類型化したキャラクターをおいて読まないと、楽しくない。
・ 自分で映像化してゆく。どんどん変化させる。
・ 仮説を信じて、これをどうおもしろくするか考える。
・ 文字で書いてあることで、登場人物の類型化はされている。
それを声でどう表現するか。
・ 分かるものとしてどうするか。
・ 文字で書かれたものを、どう変えていくか。自分のなかで起こして、変えていく。
しかし、声だけでやるのではない。
・ キャラクターをやるというのは、自分ではない。

◎ “お妃のキャラクター”のうぬぼれ心を自己化して内部想像するのではなく、
妃を外に出しすべてを外部想像化する。
・ 客観的観察者としての創造をする。
・ 入り込むだけではなく、入り込んだこれはこうだというものを出す。
自分の納得で止まってはいけない。外に出す。

◎ 無いものの「それがそうなっている」と事実を先ず作り出す。→キャラクター化
・ 文字がある。それを入魂して生きたものにするには、どうしたらいいか。
→それがキャラクターをするということ。

◎ 導入して、少し大げさにやるとよい。自分から切り離すためには、自分でないものを大げさにやる。その場合、自分の中に力が溜まって行くと、自己化して失敗する。(身体が硬くなる)
・ 地を使いながら、お妃を生で分からせる。客観メッセージとは違う。
・ 着ぐるみになろうとした?着ぐるみがあるとそれらしくやりやすい。
自分で白雪姫をやろうとすると大変。(p22 白雪姫のセリフ)
自ら白雪姫をやろうとして無理が出た。(受講生)

◎ 外側があることで、内がなくてもふっと外側の手だすけで内が動く
→キャラクターの極意。
・ 全部自分でやろうとすると、頑張りすぎる、力が入ってしまう。

(2)抽象的な事をキャラクター表現するには
・ 中間思考(たとえ文章がそうであっても)をさける。
・ 表裏・・・いいこと悪いこと、正しいこと誤ったことを明確にする。
(だれでもわかる文章でこそ、それが分かる。)
・ 心のねじけた女は・・・ここをふまえて「鏡よ、鏡・・・」と言わなければいけない。
心のねじけたお化けをどうだすか。
・ 重大なキャラクターポイントが書かれている。それを外さない。

◎ ストーリー読みをしない。
・ p24 とがった石の上をかけ・・・いばらの中を・・・グリムらしいところ。
リアルにそういうことだけを読んでいったほうがキャラクターになる。
(現実でないというところを知っているから楽しめる?)

(3)小人という未知のキャラクターについて
・七人の小人・・・七人が集団生活をして、なぜ森の中にいるのか?
→身体的特徴がある人たちが集まって生活していた。(歴史的事実)
(小人は頭が身体に比べて大きい。私たちより身体的に扱いやすい。)
(人間の身体は大きくなりすぎた。130センチくらいが争いがなくてよい。)
・ キリスト教の重要な数、7
・ 小人がかわいく描かれたのはディズニー。キャラクター付けをした。
・ 童話・・・子どもに話して聞かすとき、親しみ易く子どもっぽくやる方法があるが、良くない。

◎ 子どもだけのための物語というのは少ない。子どもに準じることでその物語の質を落とすことはない。
・ 子どもに別の何かを起こさせる。『みんないっぱいいるね。』が分かるから仲良くできる。
「みんないっしょだね。」では仲良くならない。
・ 小人は大人・・・かわいいだけではない。かわいいためにつくられていない。

◎ 自分の前方にステージがある。必要条件
・ 書かれているものから、読み取っていく。それを声で表現するときにどうするか?
・ 地読み・・・説明、あるいは登場人物のセリフ、内面の表現などが書かれているが、それをできるだけセリフにしてみる・・・キャラクターをつくるためにやる。
・ 日常生活の考え・ことばの羅列の中から、自分がなにかを感じとっていくのは難しいだろう。
・ 不自由さのバイアスがかからなければ、そこから抜けだそうとしない。慣れは、無人格化現象である。
・ 伝わった、帰ってきたというコミュニケーションをやるのが基本。それをこの書かれたものでやる。

(4)テキスト演習
・ むかし、むかし・・・すべての部分を絵におこす。
・ まず読んで理解する。自分化する→外に出す。キャラクターの城をつくる。
・ キャラクターの着ぐるみをつくり、それに入ってやる。
・ 聞いている人、読んでいる人は違うものだが、喉で聞いていれば、すぐ変わる。
そこにつくるように読む。
・ 黒檀の窓わくは、富の象徴、ひけらかし。
・ 縫いもの・・・なんでしているか意味をつける。
・ 何回もやっているとこういうことなのかと分かってくる。
→それがキャラクター、読み手の味、キャラクターは何回もやらないと出てこない。

◎ 地からセリフを作る。音声化する。
・ 雪の降るオノマトペ。しんしんと、など。
・ 降っている、積もっている→状態によってちがう。音が、色が、違う。
・ 雪というステレオタイプの音をつくってみる。
・ サクラが散るさま 音に出せたら音楽家、言葉にしたら文学家、見て綺麗だねは鑑賞者。
・ 針で指を刺したとき、お妃は何ていうか?
・ 「いたっ」「いて」「あっ」「はっ(息のみ)」「いっ」「つっ」「あら」
その音を前へ出す。(キャラクターを表現する。)そのセリフを入れて地の文を読んでみる。
p19 雪をながめたとき「・・・(セリフ)」お妃は・・・。
・ 刺したお妃と、おちた赤い血、この2つを表現したい。

◎ 表現のウマさの秘訣とは、繊細さ。 繊細・微細
→ 生々しい
それが、本物に近いこと。
・ アテレコ・・・文字から発見したものを映像にぶつけていかないと負ける。
・ 書いてあることは変えないが、新しいセリフはキャラクターにあわせて
面白くつくる。

◆ 本日の磯貝語録
今、現実にないものを内面から作り出すのを心理主義、外形から作り出すのを
キャラクター主義という。思いの好きな日本人は心理主義傾向が強い。

◆ 本日の感想
キャラクターを立ち上げるために、全て文字から立体化し、オノマノペ化(音声化)してつくる過程がとても新鮮で刺激的でした。

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