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ことば発声レベルアップ講座(4/22)

講座テーマ「ことばの発声と発語」

○言葉は一所懸命しゃべれば伝わるものではない。
 効果的な力点がある。(体の使い方。体の感覚)


[Ⅰ]ボイストレーニングとは
言葉の前(素)の声をつくること。その声で良質な言葉をつくること。

言葉=書く(文字)、音(声)、思考(心)意味(内容)の側面をもつ。
声(音)=発信人、受け手が同時に瞬時に共有できるエネルギー
「声」は人間を表現するベース。全身が参加してつくる媒体。

 文字の日本語-声の日本語(未だ確立していない)

[Ⅱ]声の日本語について
・声は形がなく消えてしまう。しかし聴く人の中に残すことが出来る。
・人の営みの中には声(言葉も)だからこそ分かるものがある。
・日本人として日本語で生活していく時、もう少しグレードの高い「日本語」
 (音声日本語)がある。 それは“何で”どうすればいいのか。

「今」を伝えあうツールとして声の言葉は重要/即時性
 ・感情-声が一致している
 ex)海外の芝居を観て言葉の意味が分からなくてもわかる。→音を聴いている

[Ⅲ]呼吸を知る(演習)
 人と対した時、持っているもの(言葉)を共有できる呼吸の獲得

(1)話者の状態(日常的な緊張をほぐす体操)
 1)手首をぶらぶら(腕を前、後ろへ)手首、手の掌、手の指の脱力
  (手のひらから気が出ている。鼻から吸呼する。背筋を立てる)
 2)首と肩のリラックス(各個人) ※首と肩は緊張がきやすい
 3)手のひらをこすり合わせる
 4)ロールダウン→ロールアップ(後頭部をちょっとひく→胸があがる)
 5)かかとで足踏み

(2)呼吸運動:横隔膜位置の柔軟
 6)両手を組んで上に伸ばす(肋骨)
 7)横隔膜を動かす (データメモ図あり)
  図①~④間で順に動かす。 ※呼吸で動かすのではない。

(3)丹田をつかまえる
 1)丹田を指で押す→腹筋ではね返す。鼻から息を深く吸う。
  再び丹田を押し込みながら息を口で吐く。をくり返す。

[キーワード]声を律する/身体の佇まい/中心感覚

(4)声を響かせる
 ・声は口の前部ではなく“笛”(下顎突起の奥)の上に音を溜める(響かせる)
 ・口から音をはかない(言葉調音点から口腔の奥に響き返す)
 ・口を浅く平たくあけ、平舌(舌面を平たくする)で発声しない(響かない)
 ・人は自分の声帯の出した音を、少しでも多く身体に響かせると
  ”声”の実感が持てる。
◎聴いている人が活き活きとする音声は発しても生き生きしている。
 ・音声が対等というのは相手に伝わる音声である。

(5)声を言葉にする“舌”の仕事
 1)舌小帯をつかって喋る<資料-舌の解剖図>
   舌小帯を潰さない。離して舌小帯を鳴らして言葉を作る
   舌は浮いている→喉は下りる
 2)舌の動き。位置で言葉は決まる。
  ・母音:位置が決まっている→歯の内側で作られる響き音
  ・子音:舌位と動きで母音の邪魔をする音。
→母音が良くなる状態で子音をつくる。舌の使い方をマスターする。
 子音は舌先。舌辺でつくる。

[Ⅳ]テキスト朗読による演習
 テキスト「ニセモノ」谷川俊太郎作 朗読
・語の発語と文の発声
・発声法ーその声になること(連続性があるもの)
・流れとリズムで文をつくる。
◎日本人は日本語を見るとその意味が分かる。語音を発すれば当然意味が
 わいてくる。
=その音を聴いても意味が分かる。
 ※意味が取れないのは音を発しているだけ。

・グレードの高い音声は口読みをしてはいけない。
・音を出しながら(その出した音をきいて)意味がわかるはず。

【本日の磯貝語録】
聴いている人が活き活きとする音声は発しても生き生きしている。
日本語を見ると意味がわかり、声に出せば当然意味が湧いて出て、
聞けば意味が分かる、 これは日本人の条件である。

【本日の感想】
言葉を仕事にしている者として、大変刺激を受けました。
確かに話す言葉のグレードは社会全般下っているとおもいます。
それにつけても声の重要さを痛感しました。 
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