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表現の声とことば講座(2/13)

◆ 講座テーマ「語りと朗読の間②」

1. 身体を使う
①スクエアダンス 2人で動く、5分ごとに相手を変える。
・どちらが変える、それにあわせて変えていく、気をあわせて一緒にやるとつまらない。
・スローでもやってみる。目で相手を追いかけない。気で。息は鼻で。
・スローから通常へ戻す。
<感想>
・相手がどう動くか感じるのが大事だと思った。スローのほうができないと…と思ったが通常のほうが楽しかった。
・3人やるうち、感覚が変わっていった。相手をうけること。
スローのほうがおもしろい。(Aさん)
・相手を見すぎるのもよくないと思った。瞬発的に変われなかった。(Bさん)
・あわせるか、あわせないかの中間くらいがうまくいった。
次のことを考えることができるのがスローはよかった。(Cさん)
・世界を大きくできるのがスローなのに、自分のなかに入っていった。
時間を超えることも。(磯貝)
・スローは自分の範囲が広がったようで楽しかった。(Dさん)
・同質同士でどうしかけていくか、というのがおもしろい。(磯貝)
相手のスローのエネルギーを感じたか?自分に精一杯だった。
・後ろ側の感覚が足りない。「動き」というのは、自分が思っているのとは違う印象を与える。また、思っていなくても「動き」がある印象を与える。(Eさん)
・ムーブメントのスローという思考、感覚をつかむことが大事、ただスローにするだけではない。思いでやるのとも違うこと。
・相手によって人格が変わっていく。そこが面白かった。
・相手に対して自分の動きを察知させる、見せる、それが観客にもつながっていくのでは?
・足である、足が重要。

2.ゲーテを読む。
①「裁きの庭で」「愛すればこそ近く思う」をまず読んでみる。
・ドイツの現地で…自分なりのゲーテを読む。ゲーテはこう読むという読み方をしていない。
日本人は…谷川さんの詩でも人格を分からず読んでしまう。空々しい。
・ゲーテのこの詩を自分のこと、自分の内側を暴露しているものとして読んでみる。
・「話す」と「喋る」行為で、こう2つを綱渡りする。
「話す」…うまく読んでいるということになりかねない(多少客観的)
「喋る」…日常性が高い。(ほとんど主観的)
・セリフは、大抵は喋り。
◎その役の喋りをつくるのは難しい。
◎喋っていない=生きていない。
・「話す」という脳で「喋る」(先生の講座中の状態)
・この詩を喋れるか?(詩の言葉は喋り言葉ではない。)
「裁き~」は、喋り言葉だが、内容だけに喋りにくい。普通ではないから詩にした。
②「喋って」みる。「愛すればこそ近く思う」
頭が止まっていて、声に出している時、話でも喋りでも、何でもなくなる。
・まずは、いつもの日常の声(喋り)でやってみる。
◎自分以外の日常をつくる。(生活の中の喋り)
(その作品の日常性をつくることができる。それが名優。)
・喋りことばでないものを、どう喋りにするか、そこは難しい。
・携帯電話をしているつもりで!(相手をつくる。)
・生活言語に近く、物事を語れるか。→客観を喋る。

3.「五重塔」を読む その五
①セリフを拾う。
②役づくり…具体的に、一人ずつ出す。
十兵衛…みすぼらしい、半纏、髪ボソボソ、日焼けした(顔・足)
のっそりとは…動きがノロノロ、なぜか?
手がゴツゴツ、骨太、身長は?180cm、姿勢が悪い、見た目は160cmくらい。
ヒゲがかなりある、顔の形はごつい、エラが張っている。
唇が厚い。指が短い、太い。爪の幅は広い、短い、固い(指先も)。
年は25~30才あたり。
歯は白い、丈夫、(すき間、虫歯)。
まゆ 濃く太い、だんごまゆ。耳はでかい、福耳?
汗臭い、筋力、脚力がある。ガニ股、首短い。
目は小さい、細い、視力2.5くらい。聴力は?

◎外見をつくって、内面をつくる。
体型、歯のこと、口のこと、顔の形などが決まると自然に声のことも決まってくる。
声は?低い、しわがれ。
口調は?癖は?(舌もでかい)ボソボソ、しっかりしてる?

③実際に十兵衛をつくって、セリフを言ってみる。
④「自分で」十兵衛のセリフを言ってみる。(自分の日常で。)

◎つくった十兵衛のなかに自分のふつうはどこまで残っているか。
全部殺すと、不自然。
◎自分でやった感じを十兵衛をやったときにどこに残しておかなければならないか。
それをみつける。

⑤セリフ3箇所で、それを探して読む。
⑥それをふまえて、もう一度「自分で」読む。
⑦十兵衛になってやる。
⑧発表。

(Cさん)その声ではとばない。もう一息、役に近づける。
(Fさん)お侍さんみたいな、生き物として想像する、人間としての十兵衛を聞かせてほしい。格好が良すぎる、もっと変幻自在に。
(Aさん)十兵衛だったか?老けが得意なら、二枚目でやってみる。
のっそりではなくなった。いろいろなキャラクターを読み替えてみる。
(Bさん)日常でもおとしておくこと。芝居で高いところでやろうとして失敗する。
(Eさん)声のエネルギーは良いのだが、十兵衛になっていない。
(Dさん)もう少し下(意識を)、顔全部で「私は」と言う。頭で言わない。
顔の続きが身体。


◆本日の磯貝語録
客体は話し易いし、話は客観化する。しかし客体(客観)を喋れる様になる。
それは名人である。

◆本日の感想
思う/考える/感じる/受けるという事が、人によりあんなに解釈が異なるとは
おどろきました。
それでも生きていけるのは、言葉がすごいのか、人間がいいかげんなのか
考えてしまった。
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