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表現の声とことば(06/20)

講座テーマ「キャラクターの声とことば 3」

1. キャラクターの虚と実
テキストは、ヴォーチャル(仮想空間、仮想人物、仮想事である)。

◎ どこまでが自分で、どこまでが仮想か、<キーポイント>
どこまでが本当で、どこまでがウソか。
本当→安心、でも面白くない。 ウソ→安心しない、でも面白い。
・ 七人の小人(ヴァーチャル)
演ずる・・・ヴァーチャルを現実化→虚の実態化
◎ キャラクター → 現実でないところから入るほうがつくりやすい。
◎ 仮想として作り演じ上げようとするより、
なるべくリアルに演じようとした方が、やり易い。
⇒このような頭の使い方をしてきたのではないか。
・ 虚を実とするために、それに走りすぎると面白くなくなり、虚に行き過ぎると、
自分が置いていかれ不安定になる。
⇒仮想を仮想にしておく。そのように、頭を変えると楽になるのでは?
徹底的に仮想化して行くこと。仮想しつくすこと。

(1) 物を(テキストの役)演じる時の虚と実は?
(Sさん)
・ 実をもちつつ、虚に見せる。コアは、実。
・ 実を丸出しでは面白くない。だからデフォルメする。
・ 虚から実でもいいが、実をとらえていないと表現はできない。
(磯貝塾長)
・ 何が実で、何が虚か? 
(Sさん答え)
・ キャラクターとして、虚となる前に実がある。その実をとらえる。

(Iさん)
・ 実感としては、ほとんどヴァーチャル(表現も、日常も)ではないか?
・ そこからヴァーチャルをやるからウソくさい。
・ 身体化=リアル、思覚(知覚)化=ヴァーチャル
(図解あり)
・ 私、役、どちらも身体はあり、その次元は実。
・ 私の身体のない部分は虚だろうか?=ヴァーチャル
・ キャラクター(世の中での役・役)どこで、線を引くか。
(磯貝塾長)
・ 私と役とをいったりきたりするのが一番いけない。
徹底しないと演じ上げることはできない。

(Fさん)
・ 虚を実にするのに記号を使う。形をつくる。型にたよる。記号=共通項、型
・ 見えない部分までフォルム化してみせる必要がある。

(Hさん)
・ 客観化、自分から遠いとつくりやすい。遠い役をやればいい←本当!?
(磯貝塾長)
・ 役者は確信犯。俺がやるんだから“それ”なんだというところまで持っていくから
演じられる。
途中でゆれてはダメ。役にいくにはどうしたらいいか。覚悟?方法?

(Mさん)
・ 外、中身をつくるができない。どうしたら良いか分からない。
(磯貝塾長)
・ そこをつきつめていく。そうしないと演じられない。

(Sさん)
・ 歌うと自分が出すぎる。捨てろといわれる。歌は音楽、音符があるからいい。
←しかし、だからまだ自分。
(磯貝塾長)
・ オペラのアリアでは、その役が出している声でないと困る。
その役の声でないと認められない。
声がでていればいいというものではない。

(Tさん)
・ 身体の実感、知っている、知らない(既知)による。ウソくさいのがやっかい。
ウソくさいということは?

(Aさん)
・ 表現のゼロ。近づく、近づかない、やりにくさがあると見えてくる。

◎ 磯貝塾長
・ テキスト、文字、それを実際に言うこと(読むのではない)。
→自分だけでつくりあげていても、うまくいかない。相手による。
・ 役に入って、役の充実感をつくっていく。
・ 役が肥大化すると、私が持たなくなってくる。自分の外が多くなりすぎる。
・ 私が許容できないと、できない。
・ 相手との関係で、自分をつくっていく。(当然相手も虚)
① 自分を小さく。でも残す。役を大きくしていく。
② 私を大きくしておいて、頭の中でできることをやっていく。
・ 面白い芝居=役が大きい
◎ 自分を提供しつつ、役にどっかりといく。→キャラクターをやる醍醐味。

(2) 白雪姫をテーマに台本作りとセリフ演習
・ DVD視聴。「七人の小人」登場シーンから手洗いシーンまで。
・ 吹き替え役をしてくださいといわれたら、ちゃんとやれるか?
(台本P25~P28L7まで)
・ 七人の小人のうち何をやりたいか&白雪姫。自己選定。
◎ 型(記号)を決めていく(各自、各役)
・ 地はなし、セリフのみ、芝居を膨らませていく。相談後、実演。
・ 七つの型は、どういうものか。どういう傾向があるか。
思いついたものをどんどん出す。
・ 面白くすること!
・ 勝手につくってみる。即具体的にする。
・ リアルでいいが、面白くすること。
・ まぬけとは、ディズニーではおし。セリフをどのように言うか。
・ おどけた、ひょうきん、バカではない、愛嬌がある。
・ へそまがり。動きをコミカル。
・ Tさんの白雪姫は、おかしいと感じさせてはダメ。素で聞かない。
役(型)に入っていれば、おかしく聴こえない。
・ 小人がのらないと、白雪姫ものれない。
・ セリフに書いてないところもやる。
・ 一つずつ、丁寧に反応する。
・ 白雪姫・・・臨場感があるように喋る。(真に迫ると実声に近くなる。
脚から、白雪姫。口先、手先だけではダメ。)
・ 小人、白雪姫にこうしておいたらおいてもよいという立場ではない。
・ 機知・・・小人ならどうするか・
・ キャラクターを音声化して、コミュニケイトして、なおかつ面白くするには?

・ 出発時のセリフ
① さぁ、みんな仕事だぞ。
② 白雪姫にルビーをとってきてあげるよ。(うれしいわ。)
③ 今夜は、美味しい料理にありつけるかなぁ。(まかせておいて。)
(スープがいいなぁ。)
忘れ物はないかな。
ぼくのピッケルがない。
ここにあるよ。
⑦あ~、めんどくせぇ。あとは、頼んだぜ。
みんな持ったよね。
① 継母には、気をつけて。
いってきま~す。いってらっしゃ~い。♪ハイホー

・ つもりだとウソくさい。私のつもりではダメ。
・ セリフの多い先生は地がでやすい。


◆ 本日の磯貝語録
仮空の物を表現する場合は、漠然とイメージせず、
再現性のある形や記号化をするとよい。

◆ 本日の感想
“演じるとはどういうことか?”“私を役にするには何をどうするべきなのか?”
今ここにない虚を実にするには、実に入る「記号」や「型」がつくれなくちゃはじまらない。
白雪姫を通し、その形から休まず作っていかないと、すぐ止まって死ぬなと思った。
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