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ことば調整「活舌」講座(9/22)

講座テーマ「言葉の音をつくる→調音法」

〔1〕イントロダクション
・心臓のこと、「聞く」ということ。
・人間の心や、身体の状態は声でしか伝えられない。
・精神内容(意味)は言語化出来るが、情態は声でしか表せない。
・生理的内容、内容の状態は声でしか伝わらない。
・自分はやっているけど伝わらない-無視される-孤独 というのは自分勝手。
◎その人の心の状態は声がなかったら5分の1、10分の1しか伝わらない。

Ex①「困ったなぁ」を演じてみる。・・・あまり困っていないのはなぜ?

本当に重く困ってみる・・・少し良くなった、何が変わったのか。
“身体が変わった”
◎困ったという言葉の意味だけなら、形式化すれば「らしく」表されるが、
状態を見せるなら身体に頼る。声は身体の重要な一部だ。
・困ったという「身体状態」をつくる。(だいたい方向性はある。)
・演ずる・・・演技本では芝居はできない。声でみつけていかないとダメ。

◎人間にとって「声とは何」を極めていくのが磯貝メソッドの基本理念である。
・人にみせてウソっぽかったらダメ。
言っている通りの状態であること=ウソではない。
・「日常生活通りやれば良いが、日常は覚えていないので想像や、反射でやる。
自分が何をやっているか納得していなくては他人(役)を表現する(他人の言葉
でそのまま)事は難しい。そのため、自分に置き替えて「自己体験」の思い出し
作業をやらなければならない。自分でやればできるのだが、役でやろうとすると
不自然になるのは、そのためである。」

◎自分で思ったように身体が動くこと。
◎「セリフをこの人のように喋るにはどうしたらよいか。
・人の考え方とはどういうものか(自分の考えではない)
・自己の脳を開放する。(固執する人は役者向きでない)」

〔2〕身体を動かす。

(1)<股関節>を動かす・・・前へ倒す、横へ、回す。(恥骨、仙骨)
・自分でない身体で動ける→身体を知っていれば自分を変形させる。
・日常しない動きが出来るように訓練する(準備)必要がある。
 日常で使わない言葉、声を表現する事を要求される。
 身体を解放してその役をマネる。
 台本を読んで、役の考え方をマネる。

(2)<横隔膜>
アンダーバストを持って、いろいろ動かす。
(息を止めない、鼻と口は開けっぱなし。)

〔3〕言葉の音をつくる

(1)口唇の使い方:M P B W
◎真ん中に音を集める練習から始める。
(社会的発育が遅いと広く使う傾向が多い。もれる率が高いと脳に与える影響が
少なくなる。本人は分かるが、人には伝わらない。人の音もそれで聞く。
ガ行のエネルギーが半分になってしまう。脳の発育が遅れる。)

1)唇の使い方
・口角がゆるむと広がる。◎口角を動かす。
口角を動かしながら、口唇も動かせると言葉が良くなる。
◎子音・・・M P B Wはすべて唇でつくる(口唇音)
・唇の使い方、実感が音の良し悪しを決める。
マンポケー、ビンボー マ、ポ、ビ、ボ は、唇を使う。
自分にはっきり入ってくる時は、他人にもはっきり入ってくる。
◎口からちゃんと音がでているかどうか。
◎口で音が鳴っているか        
これらが、重要。

Ex②「ねぇ、そうでしょう。」を言ってみる。口の中を響かせる。
Aさん・・・「で」を響かせる。Sがダメでも、「しょう」をちゃんと言う。
    「言ってないです(う)」(う)を言っていない。外に吐かないで、
    内へ響かせる。

Bさん・・・「ねぇ」を口の中を鳴らす。横へ逃げている。
     意識を広がらないようにしたら、うまくいった。
    「しょう(お)」(お)を奥まで鳴らす。下あごを下ろしすぎない。

◎日本語は100個の音の様々な組み合わせで成り立っている。各人の音声を
矯正するためには、100音のクセを改善する必要がある。本格的になおさない
と、役は出来にくい。
◎日本人は語音に厳密でない。崩し具合を「気持ち」にした。

2)言葉と語意感
・震災後は少し変わってきた。
・「原発やめろ」というのも聞き取りにくい。ちゃんとした声でやれば、
 もっと違ってくるのではないか。
◎言葉の効果がない=統一感がないから(語音)
 「止めろ」→「止む」
   迫力がない、キツイ言い方を避けてきた。
   やめろ→YSMEROの各母音が広がり伝わりにくい。
 磯貝メソッドを受けることで“この言葉はこの音で良いのか?”考えるようになる。
◎言葉の音の感覚を「語音感」という。音がズレると当然、意味感もズレる。

3)口唇音と使い方
◎唇の内側を舐める。
 舌で口唇の内側(頬の内側)を知る。
 舌感覚と口唇感覚を高める。
◎言葉のためには舌と唇が協力し合う必要があり。
 「あ」と5回言う・・・舌が「あ」と言わせてない。
           舌とアゴが一緒になっている。これば別物。
           舌をコントロールしているのは舌骨。
・「あ」の実感はどちらがあるか?
◎口角を色々と動かしてみる。
 左右口角を中心に集める練習。

4)口唇音と母音をつなげ良い音をつくる
・口唇の裏側を使って。
・舌を奥へひっこめる・・・「あ」と言ってみる。

EX④
◎下アゴと舌とを離す(舌を細くする、舌を出し入れする。)
・舌を細くするには、舌骨を使う。
 平舌、座布団舌は不良。

・歯の外側に舌を出して喋る音は日本語にはない。
 原則舌は、歯の中側、舌が見えないように喋る。
 舌が見えていると、しっかりした母音がつくれない。

<重要>
・下アゴと舌を離す
・唇の形
M P B W 口唇音(「あ」は歯の中側の音)

Ex⑤
・母音を口を閉じて発声する練習。
・口は横へ引っ張らない。
・歯を離さず、唇の動き、舌の動きでキレイに発声する。
・出した音を必ず聴きながら出すクセをつける。
・口の中を鳴らす。
「鳴り=声帯振動」→声帯で出した音を当てて反射させる。
歯に当てる、口から出すとソンをする。
◎当てる場所=調音点という
・口の中のどこをめがけてノドで作った音を当てて響かせるか。


Ex⑥
「エ」「ア」「オ」「ウ」「イ」音を作ってみる。
・口の中を舐める。舌は歯から離して、奥歯の辺りで。
・口をあけて、口の奥をのぞいてみる。「懸壅垂」を確認する。
 そこを鳴らす。→口を開けずに「オ」
・舌の先で上アゴを舐める。軟らかくなるところ→「軟口蓋」
 「ウ」・・・最近は口唇音になってきている。関西では多い。
 「ウ」が下手になってきた。キュウシュウ、ウメ、ウエノノウメ。
・吐き出さない。「ウ」→宇;天上が晴れている意。
・ウツクシク
・「ウ」をやってみる。舌は少し引っ込める。
・音の高さは、「イ」よりも高い。だから難しい。音高が高い。
 そういう音で喋る人は減ってしまった。
・ヌルマユ 「ユ」を下げないこと。平板のほうが一般的。
 中高型にすると、次の音がつくりやすい。
・話しやすいけど、聞きにくい音はよくない。

・方言;地方のアクセント、イントネーションを持つのは悪くないが、
 他のものをやるときには使えない。
・文章の後半は暗くしない。
 Bさんは、結末を下げるクセがある。注意しておくこと。
・上下の唇の中央を歯から離す。

Ex⑦
歯を噛んだままで「イ・エ・ア・オ・ウ」の発声練習。

回復運動
・下アゴを動かす。鼻も、ほっぺたも、動かす。あくびもする。
・耳の穴の横のアゴの関節の奥があくように。
・Bさんは、ほお骨から奥までを動かす。
・Cさん、アゴの関節が動かない。翼の角のところを動かす。
・椅子座位、足を開いて身体を前へ倒す→首を動かして。起き上がって、
 伸び上がる。
・足を組んで上体を捻る。

・帰ったら思い出してみる。5つくらい思い出せるとイイナ。
・印象的だったもの
Aさん・・・舌を細くしてサ行練習
Bさん・・・口を閉じてアイウエオ
Cさん・・・ア・オの区別が出来ない。
 ↓
磯貝先生・・・出来たものをつかめ!音の対する厳密さを!

◆本日の磯貝語録
なし

◆本日の感想
サ行活舌が悪く入塾しました。今日の講座で舌の広げ方1つ変えただけで、
サ行の発音が変わりました。今まで、舌は無意識に喋っていた事に気づか
されました。
これからは、日常生活でもっと気をつかっていく必要を痛感しました。
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