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ことば初級:音声レッスン(4/20)

講座テーマ「母音調音-舌と口」

Aさん   当時声には自信がなく、届かなかった。仙台塾に6年前にいた。
      演劇・映画をやっている友人に触発されて週末そのような活動がしたい
      と思っていた。
      現在はあくまで仕事がメイン。空いた時間をあて何か出来ればと思う。
      そのためには今の自分の発声では不十分だと感じる。
磯貝講師 舞台に立つなら、体に通った声があるほうがよいと思う。
Aさん   今まで表現活動はゼロ
      週1回ひとりカラオケ、アニメ・ロボットソング。1回1時間楽しんでいる。
磯貝講師 歌を録音して来ること。歌の声をききたい。
     ◎自分の満足だけではなく、自分を公共物にして提供するほうが良い。
      表現でお金を稼がないなら、より「人に供する」ことを考える。
      誰に届けるか、他人に照らして考える。料理を人に作るように。
     ・ただやっていて楽しいことの次のグレードにいく。
Aさん   現在はSE。書店のシステムのマネジメント。
      会社の仕事は自分の中をコツコツしない。
磯貝講師◎楽しみはつくるか、みつけるか。想像力、創造力か表現力か?
      表現力のほう
      2つは思考・志向が全然違うので、それを間違うとストレスが多くなる。
Aさん   時間を無駄にしないために、まずは「表現力」と決める。
磯貝講師 自分を鍛える→精神力と体力、人に見せる。
      頭で理解して自分でデザインしたほうがよい。
      同じこと、好きなことばかりしていると育たない。必要なことを追求する。
     ◎声は体である。ことばは声である。声とことばは心である。(IM3定理)
     ・思いをことばにのせる声を操るには訓練が必要である。
      人間の情報処理、ミスを減らす、新しいことに対応する→人間工学
      man machine system 人間を機械にするのではなく、人間から始める
      →医学
      精神分析と身体→心
      自分を人間として、システムと見て、心と体をいつも両方から
      みていること
     ◎正面とカラクリ、表と裏、実と虚を往ったり来たりする。真と偽
      頭の訓練と体の訓練と、中心の感覚、見えないものをとらえる。
      末梢の面白さだけではない、身体と知力と感情を伴う面白さを
      欲する。
      自己発散から他人が介在する表現、表に現れるもの、外に行ったら
      人がいる。
     ◎外との関係:コミュニケーション→自分を知り、伝える物を知り、
      相手を知る。
      声とことばが人に伝えるための道具になっているか考える。
Aさん   身近に演劇に狂った人が2人いる、あいつが身を落とした魔力は
      何か?
磯貝講師 演劇には文学賞のように演劇人を引っ張りあげてくれるシステムが
      ない。
      毒にまみれて、そこから這い上がってきた奴でないと生き延びれない。
     ◎俳優は自分以外の人生を体験できる。自分を擬人化できる魅力。
      (自分が自分でなくなる一番簡単な方法は「酔っぱらう」「麻薬」
      表現者は「落ちる」「崩す」ことが許されているが、そのままの人も
      いる。)
      社会的な制約の外に何かを欲する人がいる。
     ・規範がないと夢ばかり追ってしまう。規範があれば持ち崩さない。
      欧米では俳優は高級公務員、それになるには訓練また訓練を
      約10年。
      人に供するために、プライベートでない「Aさん」をつくる、さがす、
      みつける。
     ◎誰にでもできそうで、誰もできていない状況から「本物」が生まれると
      変わる。

Aさん   心に残ったこと:人に供することができるか。自己満足から次のレベルに
      あがりたい
磯貝講師 頭で理解して望むことから衝動が生まれれば、上にとび上がれる。
  
     本はなんでもよく読む

母音チェック:活舌テキストを一回読む。
チェック項目を説明し、3m強はなれて、チェック
   「ア」に深さがある。だいたい平均以下だが偏りはない。
   「エ」がまずい、サ行が下手。訓練すれば何とかなる。
   ・意識して読むと浅くなる→呼吸法
   ◎誰がきいてもわかりやすくて、自分も出しやすい音をつくる、みつける。
    日常の自分を変えようとするより、役を実現するために自分を変える。
    自己実現は抑圧からの解放や思ったことをやるのとはちがう
    日本人は存在を表す「自己・自我」が、集団の中の「自個」になっている。
   ◎自己には他己があり、他人と照らし合わせることが含まれる。
    個には発散しかない。
    他人に通じるクリアな生物的な言語を獲得する権利がある。
    他人が発する声格、語格もとらえられるようになる。
Aさん   教えてもらってすぐできるものではない。
      「腹に息が入る感覚」が3年後にあらわれた。
磯貝講師 今きいたことが後になって急にわかることがあるんだと考えている。
     きいたときは何もわからなかったことが含まれているらしい。
    ◎自分のヒューマングレードを上げる。人格は死んでも持っていける。
     輪廻するし、子に遺伝するし、文化遺伝してつながる。
    ◎芸術は作品をつくるだけでなく、”何か”をつなげるもの。
     伝わると、接触しようとする。単なる影響よりもしつこい。
     自分で望んでいてもかわれないことに外力をかける。
     じっくり取り組むこと
     日本語自体のグレードを上げる。社会的に「話せる」ように。

     体は丈夫。血色がいい。
 
◆本日の磯貝語録
 声は体であり、ことばは声であり、声とことばは心である。
 人に供する自己をつくる。

◆本日の感想
 非常に丁寧に磯貝師の哲学を教えていただき、興味深く聴くことが出来ました。
 ”人に供する”という言葉が印象深かったです。
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