2010/11/02 (Tue) 19:00
声の呼吸法講座(11/2)
講座テーマ「背面呼吸」
[1]ウォーミングアップ
A,Bさん スキップ、呼吸でリズムをつける、巻き舌で
A,Bさん ねころがって身体をゆるめる
Bさん 壁に手をついて、外足を足振り、前と横、横向きに立つ、足の甲を丸める
Cさん 股割り姿勢で足首を握って歩く。力を入れないで歩く。背骨をやわらかく
Bさん ①踵上げる ②①のまま膝を曲げる ③膝・足首を伸ばす ④踵下ろす
Aさん 腕振り、膝と足首やわらかく、左右の足の前後を入れ替えて。走る動作
Cさん ハチマキを巻く位置で動きを支える
・いわゆるリラクゼーションでなく、身体を大きく動かすことで身体をほぐす。
Cさん うつ伏せで足首つかんで背筋運動
Dさん 「亀になる」頭と身体の想像力、人に見られる、かっこいい、美しい動きを
つくる。
・全身を使ってその動作をしていることを実感する。
Dさん 股関節をやわらかく動かすことによって、全身を動かす。
・今まで使っていなかったところを開発する。
Cさん 仰向け大の字になって足を反対の手につける。膝曲げない。
Dさん 「サボテンになる」鏡を見て、全方向からの見栄えを検討する。
やったことを覚えているのが演技の基本
[2]講義
◎呼吸法=胸式、腹式、横隔膜、丹田、腰方形筋(P.16 図-16)
<腰方形筋=呼吸筋>(骨盤と肋骨、背骨をつなぐ)
・横隔膜がかたまると心臓も動かない(不安・恐怖の状態)
・呼吸は精神・感情状態と大きく関連がある。心と直接リンク。
演習「僧帽筋(P.16 図-20)を使った呼吸=背面呼吸」
1)肩甲骨の内側の筋肉を開閉する(大胸筋を使うと肩まで動くのでダメ)
・肩甲骨の位置を2人組で確認する。
手を後ろにして浮かして間に指を入れてみる。
2)首のつけ根・肩甲骨の上、または肩甲骨の間に息を入れる。
・下の方が息が多く入るが、腹式ほどは入らない。
(軽い高い声を出すのに有利、腹式は低い声を出すのに有利、
歌舞伎の女形の声)
3)手でおさえあって①肩甲骨の間、②肩甲骨の上・首の根元に息を入れる。
・鼻から入れて、鼻から出す。眉間、鼻のつけ根からハミングをする(高い軽い声)
・首筋をよくほぐしておく。首のうしろ、頭のうしろにエアタンクがあるように。
そういう生理状態の声、そのときの感情の声になる。
横隔膜は中心が少し下がっている。その支えで小さい声でもよく通る。
人のノーマルでない状態の声も使うのが演劇、幅をひろげておくに
こしたことはない。
◎穏やかな、やわらかい声をつくれる。と落ち着いた精神状態になる。
次回 呼吸を声に、声をことばにしてみる。実際にやってみる。
身体を使った表現、全身をダイナミックに呼吸とつなげた表現もとり入れる。
宿題「この2週間でいちばん不愉快だったこと」150字以内
◆本日の磯貝語録
人はバランスの取れた行動(思考も)が美しい。当然自分も納得する。
そのためには様々なパターンを経験し、自分に蓄積していると良い。
思いは発展するが、身体はバランスを要求するものだ。
◆本日の感想
久々に全身を使ったと実感させられました。部分的に身体を使うことばかりに
気が行きすぎ、スモールになっていました。(それも大事ではあるのですが)
バランス取れる授業がありがたいと思いました。