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発声法改善(6/21)

講座テーマ「舌と発声‐声をさぐる問答」

1.ストレッチ(各自)

2.講座
「声をじっくり考える‐日本人が改めて発声改善をやるということ」
〈対話形式による、声を探る問答〉

Q.
「誰でも喋ることができる、読める、その上で声の改善をしたいと思うのは何故?」
Aさん:受け手側の気持ちを知りたい、相手の発信をしっかりとキャッチしたい。
磯貝:レシーバーとしてのこと。
Bさん:うまい表現者は声だけで感動をおこせる。喉、声を使って膨らませている。
磯貝:発し手としてのグレードを上げたいということ。
Cさん:受け手に伝わらないことがある。
磯貝:コミュニケーションとして相手に伝えたい。
Dさん:声はアイデンティティと関わっていて、
うまく発声が出来ないとわだかまりがある。
芸としては、自分で聞いていて雑音がある。それは公共性がない。
磯貝:根は一緒ではないか。
磯貝:声とアイデンティティとの関わり、現象は?
Dさん:ストレス、コンプレックス。容姿よりも自分を認識するときに声で認識する。
自分=声なので思うような声が出ていないとわだかまりがある。
磯貝:虚の部分も自分であるのは事実である。この声も自分なのではないか。
Dさん:声のことで苦労してきた。
磯貝:良くても、悪くても自分。でも、自分の納得するものでないと自分でないと
思っているのではないか。
Dさん:無理をして発声をしてきた。
磯貝:「正しい発声法はなんですか。」から始めなくてはいけない。
意識でコントロールしようとしている。できると思っている。それは偶然である。
偶然は信じても、できないのでは。
今の声で分かることをやれば出来るようになるのに、それを否定してしまったら、
本質に迫ることができないのでは?

Q.「何故、声を出すのか?」
Aさん:自分以外の相手に自分を承認させたい。
Bさん・Cさん:コミュニケーションをとりたい。
Dさん:感情を表す…?概念に走っていました。

磯貝:社会ツールとしての声、アイデンティティとしての声、いろいろあるが、
何故声なのか→根を知らなければ続かない。

Q.「何故、この講座を受けましたか?目的は?」
Dさん:基礎をやりたい。呼吸をやりたい。ムラがある。支えがほしい。
Cさん:コミュニケーション力をあげたい。
Bさん:いい芝居に憧れていた。いい役者になるためには全部が必要で、
弱い声の部分を補いたかった。
磯貝:何故、芝居にあこがれたのか。
Bさん:今の時代がつまらない。面白いのが映画だった。
心震えるところに身をおきたかった。
磯貝:悪い素材ではない。自分で決め付けているだけでは?
Bさん:喉をつぶしたりすることをよくしていた。
磯貝:自分の身体を守れないのは稚拙、それは違うこと。
・才能の問題、運の問題、運は自分の努力で得られるものではない、
向かっていくのは努力。
・努力はしていくもの、でも努力したら獲得できるというものでもない。
しかし、努力の先に運がある。
・繋がらないものを繋げようとすることは意地ではできない。
・思い込み、我、意地で声は改善されない。
声の訓練は括約筋の世界ではない。
沢山のものがわずかづつ同時参加してつくる、変化するバランスの世界である。
・運がいいのは才能、努力しない人に運はない。
・仕事をして、勉強して、とやっているとだんだんとあがってくる。
・声のことも分かってできるかは別、分からなかったら下がるだけ。
年をとって下がってきているのに何もしないのは努力しない人。

◎「声をなんとかしたい時!!」本当に良くなるかは根本と繋がっているかである。
・想像的快癒…治療ではつまらない、良くなってしまう。
そういうものがあると決める。
・マイナスをプラスに、は根性では出来ない。とりあえず、それでしのぐ。
それでは、想像的快癒には至らない。
・まずくてもやりあげたのなら、爽快感がある。それは逆転ホームランではないか。
・いつでもいいものを用意しておくというのは声のことでは無理。
“良い声”をというのが美意識、その実体が美感である。

◆Cさんに必要なこと。
磯貝:声は出したら消える、というのが分かっていない。保証がないのが声。
誰が聞いても分からない声・ことばを出して喋ってみる。
→障害者はそれで生きている、それでも生きていけるのだ。
弱い声、小さい声で喋れないかと考えてみたことはあるか?
Cさん:遊びではやっていた。
磯貝:真剣にやる。意味というのはいろいろある。
暑いのもいろいろ違う。いつも同じ声ではロボットである。
Cさん:固まらない方法は?…固まらないで喋る!
固まらないで喋るとギコチなくなってしまう。
磯貝:人間で曲面で出来ている。直線で生きるのは不本意。
・声は真っ直ぐ行かないから、行かそうとするのだ。
真っ直ぐでないから人間は直線に憧れるもの。
・全部、球面である。声は揺れる波。声は真っ直ぐだと思っているが実際は違う。
それが分かると力を抜き出す。
硬直しないでゆれて真っ直ぐ出そうとするのは良い。
・大きな関節を止めておいても良いが、
止めておいても年中身体は微細動している。
・首のことをやってほしい。腰も。スプリングになって欲しい。
=柔軟性を持つ、流動的になる。直線ボイスは不自然。曲線で出す。
3Tをたくさんする。

◆Aさん:コミュニケーションについて。
磯貝:外を受けたければ、受ける分だけ出せなくては無理。
・自然は相互関係で成り立っている。
・自分がどう出したらいいかに固執しないこと。
・受けたものを反射する。それがいい。
・受けたものを自分に入れて解釈をするのはダメ。
・反射が出来なければ、どうしたらいいか?
◎全部のる(分からなくても)。→仮想同調する。
・自分の意見を出すと、相手も自分の意見しか出さない。
・いいコミュニケーションはどちらかが愛を出している。
・それがなければ、固形情報の授受は人間的でない。
・ひたすら「はい」と受け入れること。だんだんと深く受け容れられるようになる。
・アナタの心の反応がほしい。頭の反応が欲しい。
これがコミュニケーションの始まり。
分からなければ従う。同調をする。
・シンクロナイズしていれば一緒に動ける。頭が同調していくことができるか。

◆Dさんのこと。
磯貝:音をちゃんと聞いていない。声色を聞いていない。
概念を聞いている。生きたスキンがない。
・捩れている、捻くれている(ひねれている)。
・自分で知っているので真っ直ぐになりたいと思っている。捻くれているほうがラク。
・自分で理想をつくって追いかけている状態をずっとやっている。
 それは理想ではなく偶像である。
Dさん:何もない感じで空しい。点はたくさんあるが、それだけで何も実感がない。
磯貝:響き、響きのきっかけである鳴り。響きのことをやろうとすればいい。
Dさん:良くなりたい。
磯貝:悪くないことだけをやっている結果、いい声であって、悪くない声が
積み重なっていい声となる。人間も一緒。

磯貝:(自分は)声は嗄れているが、エネルギーの低い声より届く声。
人間という声を出す道具であると決めている。変化していいと決めている。
悪くないところをしっかりとおさえておく。すると壊さない。それを健康という。

〈舌と声を考える〉
舌…舌が声を出すためにどれだけ重要か。
舌は棒状(例:牛タン)、平たくなるのはものを飲むため、吐くため。
食べると喋るが一緒になっていると、その人は喋るのは下手。
→飲むか吐いてしまう。
・舌の棒の実感をいつもどのくらい持っているか。
・座布団にせず、棒にして、そのままにしておく→鼻呼吸になる。
・棒状にして、口の中で宙に浮かせておいて人の話を聞く。
・批評と、批判の区別が日本人はつかない。
 言われたことの批判しかできない。舌の位置の問題。
・歯と舌との間をあけておく。舌はどこにもついていない。
→聞く時、話す時にそれでする。
受ける時にそれが出来ていれば、話すときもやりやすい。
・寝るときに、上を向いて鼻呼吸をすれば自然と腹式呼吸になる。
・スリーピングタンでは喋りにくい。喋れない。
EX‐「ラクサツ」「ラクショ」
…舌が広いと難しいが、舌が棒状になっているとことばのさばきがうまくいく。
・舌の状態がいいということは、喉の状態がいい。
舌と喉が密接なら、声とことばも密接。
EX‐「ジンケンジュウリン」
…自分の意識が変わらないだろうか?初めに意識があるのではない。
声が意識をつくる、声が意味をつくる。→実感のあることばになる。
これが発声法。

〈印象に残ったこと〉
Dさん:頭が悪いなぁ、捻くれているなぁ。
Cさん:他の人はどんなふうに聞いているのだろうか?
Bさん:技ではなくモトを。どっしりとかまえろということかと思いました。
(磯貝:根を捉える。やってくるもの。腑に落ちる、音に対しても一緒。)
Aさん:子育てと一緒だと思った。
社会的にいいと言われていることが良いわけではない。
(磯貝:社会的優位と、自分の優位が一緒になることは1つか、2つ。
何といっても自分が資本。)
磯貝:現象だけをやってもよくはならない。もとに戻る。

◆本日の磯貝語録
なし

◆本日の感想
枝葉は水をやっていれば、いくらでも自れる。
台風が来たらきれいな花も落ちてしまう。もう一度キレイな花が付けられるような
どっしりとした幹とそれを支える根をつくる事が大事。

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