講座テーマ「母音・子音調音改善 総集編」
担当講師 磯貝靖洋
[1]歩行…「姿勢を正して、まっすぐ歩く」
・視線は自分の目の高さ、踵から歩く、手はしっかり振る。
・仙骨を前に押すように歩く(仙骨感覚歩行、ささえ丹田)
・両腕を上にあげ、肋骨を前に張るように歩く。肩甲骨は左右を締める
(腕を戻し、腕をよくふる、回復運動)
・片腕上げ歩行 もう一方は、よくふって歩く、背筋、腹筋の運動
足をよく動かすと腹筋がしっかり動かされ鍛えられる。
背中、肩、腕など捻じったり、よく動かし回復運動。
[2]5月~7月総おさらい
6回で多くのことを取り上げてきた。言葉は覚える力がなければ言えない。
言葉、音声は環境が影響する。周囲に2人以上言葉に難がある人がいると、
乱される。
○「サ行」―タンギングの問題(舌をどのように使うか)
自分が出した音を耳で聴いて追いかけることができなければ、
音を改善できない。
他人にもたくさん聞いてもらうこと。
○受講生一人一人をチェック
タンギングを改善目的としているが、ほんのちょっとのことを修すことで
良くなることがあると考えるようになる⇒修正
「少しのこと」が何かに気づくことが重要である。
自分の出した時の「いい音」を記憶しておくことが大切
あるいは、いい音をもらうことで、自分のい音を出す。
・母音を早く出し喉頭を鳴らすと、いい声になる人もいる。
◎母音は有声音なので、実感がある
・縦口にして、舌を降ろし、口腔音を外に吐かず、喉頭に戻し増音化する
歯の裏側に「S」がある→喉の奥におろす
傍観者でなく、どん欲に音を聴き、取り入れる。
・音声の集中力
緊張の先に、スカッと抜けるいい音がある。
座り方、立ち方等のわずかなことで、音の響きが変化する
◎静かな自然の中では、多くの音が聞こえてきてうるさい程となる
これは、何かを聴くという集中ではなく、全てに聞いて受けると言う
集中で、自己の中の芯や線に集中することで、受け聴こえる。
・舌を締める
音はひろがていくので、どこの音を聴くのか、自分で決める。
音は広がって行くので、どこの音を聴くかで自分で決める。
どこに向かっていくかで、喉頭の反応が違う。一音ずつ決めて音にする。
有声音をしっかり出す…座り方、姿勢も音を出せるポジションを決めて
音を出す。
○「ザ行」…ジゼザゾズ
「Z」の音をしっかり出して母音を乗せ、喉に戻す
腹部、腰も入れ過ぎず、緩め過ぎず、適度に腹に響かせる。
◎ Z音は上下歯部の同時摩擦音なので、歯裏をしっかり鳴らす
息を吸い過ぎても、吐きすぎても、いい音がつくれない。
息の強さが必要で、Sより強い息を使う
○「ジャ ジュ ジョ 」 拗濁音
「ジャ」 ―「あ」がよくないので、顎先を使う。オトガイ部を締めて使う
「サラサラ」―母音aの位置が前で広いとさばきにくくなる
「ラサラサ」…「ラ」舌先だけで軽く上歯の歯ぐきの上をはじく
ラ音調音は下顎を使い、各関節に力を入れて、上顎を舌先で叩く
完結性のある明るく軽い音が出せると、クリアな音がつくれる。
◎構えを入れ、舌先で打楽器を叩くように口腔を響かせる
顎を少し上げ気味に喉は使うこと。有声音化
舌を上顎にしっかりつけてから、はじく。口に中を響かせる
「R」音 リレラロル―強くて明るい音
音を感じて、音を聴いて、音を口の中に響かせる
・口の中の鳴り、響きを作り、喉に下ろす
◎人間の声は、楽音。心地よい音 快感音である。
自分が良くなるためには、周囲の人の存在も重要
母音の良い響きを自分がつくっていることができれば、
身体にもよい響きが伝わる。
◎「 タンギング」(舌さばき)…舌の形、位置は口の中が響く楽器に
するために大事であり、いい音を
つくる基礎である。
◆本日の磯貝語録
タンギング(舌さばき)は、いい音をつくる基礎である。
舌の形、位置、動きを正確にし、有効な音をつくりだす作業の
ことをいう。
◆本日の感想
自分の音(声)を聴くことはむずかしいことですね。先日の
ヴォイスチェックを受けて、とてもためになりました。そして
何か楽しい事なんだと知ることができました。時間のかかることも
わかりました。
2012/07/18 (Wed) 00:00