講座テーマ「母音・子音調音改善」
担当講師 磯貝靖洋
(1)自分の発音調音に関して、5、6月受講よる変化を捉える
「人から指摘される改善点、まずい点」「自ら感じている改善点」
不全点…「機能的」か「聴覚的」なものか、シャープに自分で
捉える事ができるかが大切である。
○エネルギーが低下していると言語の力が下がる。
○自分の不全点をどのように把握しているか、自分その時の調子を
定期的にチェックし、自覚する。
自分の感触で自覚してはいけない。自分の音を聴こうとすることが
重要である。
まずいと実感する音の時…実際の構音器官に問題あり。
例 唇音ーw・p・m・b…唇、舌小帯
サ行…舌小帯の位置、前舌の状態、舌が固い(イモ舌)の場合
サ行不全を起こしやすい。
(2)受講生各々〈苦手、不全だと感じる音を自己申告〉
「サ行活舌用子音矯正テキスト(声と言葉磯貝メソッド言葉テキスト)」使用
テキストの一語それぞれ「音から意味を表す「意味読み」する。
自分でイメージしている音を出せていないことを意識しすぎると、不自然な
声になる。
◎語の持つ正確な音とは。
①調音として正しい ②意味として正しい音の2種類がある。
(3)サ行調音、改善点自己チェック
「サ」:「サシシメシマス」「サセマシタ」「サザナミ」「サナガラ」「ササヤカ
サ」
「サシミ」「サルスベリ」
○音先行で意味を充足させる
「ザ」:「ザツゼン」「ザセツ」「ザンセツ」「ザックリ」「ザラザラ」「ザリザ
リ」「ザブザブ」
○単語単位で音をつくる。日本人は文章で音を聴くことが上手くない。
○発語がまずい人は、どっぴうり日本語になっている人である。
カタカナ…音字である
どのようなイメージが沸いてくるかで、音が決まる。
「シ」:「シアワセ」「シカジカ」「シオサイ」「シゴトシ」「シシャモ」
○自分の出している音と口、舌など音を作る器官、声帯の実感が
一致した方がよい
受講生Oさんへのアドバイス
「シタシサ」「シテシマウ」舌が先行して前に出過ぎる
○音のイメージをしゃべろうとすると―音が崩れる
「シマツショ」音がわからない人は、音でしゃべる
「ネムリマシタ」
○自分の出した音と出した口の器官の実感を自分でしっかりつかむ。
「サムザムシイ」
○音はじぶんの所ぷ著から切り離すこと。
◎音を聴く…上顎の裏(頬の内側部分)の音を聴く
それぞれひとによって音を聴く場所がある。この音を
出しているという自覚がなければいけない。
「セイジンシキ」…しっかり自分の出した音を聴く
○有声音ができていない人は、無声音ができない。「キ」はキチンと
無性化した音にする。
○音声のエネルギーが少ない人は、代償行為をする。
○感じている意味が薄いと、音も薄い
「ハイ」という意識、情動「ハイ」がでる
「シャ」:敗者復活戦―取捨選択
意味が分かると、音も正確に出せる
言葉が見つからないと、当然どんな音かわからない
◎話が上手い人は、意味を理解してコンパクトに話せる。
「ソウリダイジン」…言葉が漠然としていてはダメ。
誤音も漠然としていては伝わらない。
しゃべる内容を聴くためには、相手に向かって原稿がなくても
言葉を話す。
◎言葉は口が引っ張りだしている。
○しゃべるエネルギーは、口が引き出している。
○「聞く人に届ける」「聴く人がいる」ことが、活舌、音改善策の
条件である。
◎しゃべる時に、ジブンオ意味をとるためには、「ゆっくり話す」こと
○サ行に難があるときは、舌先を上歯の裏に付けておくこと
言葉は、辞書で意味を下べ、その意味を音にする
本人がしゃべっている音を聴き逃しているものは、相手に伝わらない。
「シャ」行音の意味取り
「シャミセン」「シャムショ」「シャクシジョウギ」
…物のイメージでは、正確な音を出せない。
「シャラシャラ」…衣擦れの音
「ジャリジャリ」「ジャリイシ」
「シュウセンヤ」仕事や人を仲介して取り持つ
「ジュウサンシ」しゃべる時の実態を追い求めること
○自分で聴ける場所でしゃべって、外にわからせるような発音をする
◎実感していない音は、人にはわからない、伝わらない。
「シュルシュル」「ジュクジュク」「シュッポ」
○言葉に意味を取らないでしゃべると、信用が薄い
○放浪しているしゃべり方は、どうでもよい音になる
○しゃべろうとする次の言葉の意味を取ろうとしてしゃべると
相手に伝わる、理解できる。10分の1秒ほどの時間で、
このように「意味を追いかける」しゃべり方ができていく。
◎しゃべる脳―しゃべること、聴くことは同時進行
○言語不全、音声不全、文章不全の人は、頭の整理が上手く出来ていない。
◎口呼吸は早しゃべり、トチる―口呼吸を改めるべき
呼吸は肺、横隔膜で行う。しゃべるのは口で行う
鼻呼吸ができないと、発音もよくない。
○顎骨の奥を響かせる…うがいをして振動するポイントを知る。
上顎上奥部で響かせる。
「シャー」の音をひとりひとりだして自分で聴く」
○自分の感覚、私独特をなくすこと。「私」が、誰にでもわかるものになる。
自己感覚を共通感覚にグレードアップする。
外の音に影響されること―自分の持つ音が広がる
感性が豊かになる。
=本日の感想=
サ行を矯正しました。口の裏側のところに音をあてる訓練です。
かなり意識をしないとむずかしくて、日常的に使うには、まだまだ
練習あるのみ。
2012/07/04 (Wed) 00:00