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発音・活舌改善講座(6/20)

講座テーマ「母音・子音・調音改善」

担当講師 磯貝靖洋

 ○準備体操
  立位開脚―左右ひねり、ロールアップ、両腕上伸ばし(少し後ろに反りながら)
  前後開脚―前足曲げ、後ろ足伸ばし(上体を下ろし、真直ぐに)
  座位・両足裏合わせ開脚―固くて開きにくいのは、大腿部の筋肉が固い
のであって、股間節の動きが悪いのではない。
  坐骨歩きは、内臓の動きを活発にする。

 ◎「活舌」 運動脳に関係する。
    自分が出す音を聴いて、覚えきっていない。
    「サ行」・・・聞いたことのある外部の音は、聞き分けることができる。
          自分が声を出す前に、音の設定ができていないと、音の改善が
          できない。

  日常のスピーチ―言葉にブロックが入り、上がる、緊張して頭が真っ白になる等、
          声と意味が分離している。
  ○字を見ても音が出てこない→発音がうまくできない。
                自分の出している音を聞き分けられない。

 言語病理学の考え方―脳に関係すること(いい音を出す)
  自分の発音を気にしすぎると、耳にタコができるような状態になり、マイナスに
  なるので、あまり気にしない。
  
  日本語・・・母音がグチャグチャ、どんな音か正確な音かわかっていない。

 ◎重要・・・自分が出した音から、意味がわかること、音声に意味がある。
       「赤い花」と音にした瞬間に、脳にいくつもの意味出てくる。

 ○世界中には、共通に伝わる音がある。
   「北」「north」・・・言葉が違っても、音から意味が伝わる。
   「ダラダラザカ」 出してみて、いいやすい音―伝わる音

  ○言葉には音があり、その音声には固有の意味がある。
   「愛している」・・・文字を音声化するのではなく、意味がある音声で伝わる。
  ○人間は、概念では生きていけない。固有意味で生きている。
  ○文字言葉は概念で、多意味で、無音声だ。生きていない。
   聞き手は、本心で聴いているので、真意が伝わってこない。

  直接話法の「サ」が聞こえてれば、意味が伝わる。
  真面目で一生懸命な人は、細かいことばかり気にして、改善へ向かわない。

 ○活舌に難がある人―母音が広い(舌が広い)→狭くするには、舌を引いて奥へ納
める。
   
  言葉を覚える―母音のよい音を覚えること。母音をベースに子音を付けていく。
         母音が崩れると音が不明瞭で、わからない、伝わらない。
  外から聞こえる音と自分が出している音に距離がある場合、音をつくることに
  苦労する。―意味認識が異なり。近づける必要あり。
  Ex・ 「サラサラ」―外の音と自分の音の意味の違いが把握できるか。
 
 ○実感した音を声にすること。概念、頭で考えた音では、伝えたい意味を
  伝えられない。

 ○人の声を文字化している人は、実態心を聞いていない。概念聴きをしないこと。
 ○人の話し話を聞きながら、その人のいっているのは、「どのような意味か」
  想像する能力が必要。頭が偏らず頭脳が柔軟になると、相手の出す音を聞き分け
  られるようになる。

 ◎音の違いを聞き分ける能力は、相手の心の意味を聞き分けられる人
  声に嘘があっては伝わらない。概念の表面にあるものは嘘。概念の内側にある
  真意を伝える。

 演習テキスト「音声練習用簡易版(母音・子音)」発音
  書いてある文字を音声化した時、―何をファーストインスピレーションで感じた
か?
  音からイメージ映像化。(ビジュアルメイキング)。瞬時に感じたことが重要。
 ◎思う(概念化)―起こる(脳の中に具体的になる)
          体験しなくても映像として脳にすりこめる―想像

  Ex・「ゼンセン」 前線(天気、闘い)、善戦。
  「スズムシ」何が起こるか、または、興るか→想起する。
   スズムシの音から、それぞれが何を浮かべたか、受講生が答える。
 
 ◎日本人は、既成概念が強い。→それが本人に移行する人が多い。
  「シンセキ」字が浮かぶ。具体的な人が出る。家系図、葬儀シーン
        ぼんやりした集まり。
  「ソソッカシイ」 身近な人を思い起こす。―人間的に興味のあること。
   マイナスの印象の場合は、暗い音。プラスなら明るい音で伝える。
   いくつかある思いから、固定していくことで意味のあるものが出てくる。

 ◎意味付け それが「これだ」とわかるのは、自分の声である。
  「サカサマ」一音一音意識しすぎると「サカサマ」の意味が伝わらない。
  「サシシメス」サシシメス行為、場所。サシシメス時に使う道具、記号等。
     自分が体験した場合―想像した場合は音が違ってくる。
 ○意味を引っ張り出し、伝えたい対象が決まる→音が決まる。
  その時の態度、声になる。
 ○思ったことが声になるのではない。伝えることが決まると音になる。
  「サシシメス」という意味が音で表せなければ、無味乾燥。
  「サシシメス」という行為が明確なら意味が決まる。

 ○概念の場合は、音もあいまいで弱い音だが、自分の実体験、本心から出た声は、
  はっきり強い音になる。
  概念を意味の代わりにすると、間違えるし音も弱くなる。
  「サ行」 実感を持って話すこと。
  「サンマ」:概念の時のSは弱く伝わりにくい。
  (知能は24歳までは、発達、それ以降は組み合わせで増える)
  「しゃべる」「話す」―実感を持つこと、実感をつくろうとすること。
            ゆっくりしゃべる。早口で言語能力の高い人はいない。
            相手の話に乗ろうとしない、よく聴くこと。
            早とちりの人は、自分語でしゃべってしまうので、伝わら
ない。

 ◎「自分の頭で聞くな、自分の感情で聞くな」
  ちゃんと聞くこと。全部聞き取ることはないが、「そうか」と自分の中に入れ
て、
  自分流理解しない。その音から固有意味を聞き取ること。
  自分の記憶から引っ張り出して相手に押しつけては、コミュニケーションできな
い。
  
 言葉の意味はたくさんある―字引みたいな話し方では、伝わらない。
              数ある意味の中から自分の意味を定め、声にしてい
く。
 
 ○言葉は機能的で頭がよくて良い。思いこんでいると自分で音声を修正する。
 ○音は、身体性によっても違う。私の意味は、私の身体の中にしかない。
  言葉を話す原点であろう。
  音声をうまくつくれないのは、自分のなかに音がない。
  自分の中にある音をよく聴くことが、重要である。

 自分の中にある意味、音、心を復活させること。
 「言葉直しは、方法論ではない!」

 ◆本日の磯貝語録
  「自分が出す意味は、私の身体の中にしかない。これが言葉を話す原点であ
る。」

 ◆本日の感想
  「概念、言葉(意味)、音声、その関連性が発声を探っていくということが、新しい発見でした。」

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