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発音・活舌改善(5/23)

講座テーマ「母音・子音調音改善」

担当講師  磯貝靖洋

【1】準備体操
手、腕ブラブラ脱力→首まわし、肩まわし
柔軟体操…緩和、緊張を捨て弱めていく―方法は自分で見つけること
*注意…目をつぶらない、顎をゆるめること
   肋骨回り運動…肋骨をほぐす、横隔膜(鼻、のどをあけておく)
   脇の下(腕、肘を動かす)、首(頸椎)を動かす
   骨盤回りの運動―腸骨、坐骨(他の腰の骨が良く動く)を
徐々に大きく、ゆるやかに回す…坐骨(脚の付け根から回す)の
意識ができると歩き方がしっかり安定する
   回復運動―ロールダウン、アップ(仙骨を起点として動かしていく)
  ○上体前倒し―右足を伸ばし、腰を少し後方へ、坐骨を後ろに
突き出す(足変え)
  ○開脚(肩幅の間に腰を落とす)
  ○楽に足を前に出す、上体前屈し丹田呼吸
   前に足を出したまま、手を後方に付き背中後方へ倒す、腹部丹田確認
   その姿勢で丹田出し呼吸(ゆっくり、たっぷり)
  *ITさん(呼吸時、鎖骨右側が突っ張る感じあり、要チェック)
【2】言葉音と舌の作業
(1)全開の自分のクセ、改善点
  サ行が苦手な人が多い…舌が長いと言われるが、舌が下りていない。
   ツバを飲み込むように、舌を喉の方におろす。
   舌が上がり気味の人…舌を下に引っ張る筋肉が未発達
 「原因」―肋間筋が下がっている。横隔膜ぜんたいを使えず胸の上部で声を出している。
      足に裏がポイントの人は、腕で引く力がないことが原因のなど、個々違いがある。
原因をつきとめないと、適切な改善につながらない。
      1年~1年半くらい時間がかかる。サ行は、他の音との関連も多いので、
時間がかかっても、繰り返し矯正していくべきである。
      日本人は、舌の状態の良くない人が多い、海外でもいるが、自国の言葉で
変な音を発する人は少ない。社会性のある言葉に準ずる「音」がなければいけない。
  ◎パブリックに通用する言葉を使えなければ、ダメである。
   演劇は、パブリックを演じなければ意味がない。
  オーセンティック…オーソドックスな人が様々なキャラクターを演じる
  ↓
  そのためには、発声がポイント…マルチな発声法ができなければ
優れた俳優にはなれない。 
  人間社会のコミュニケーション…言おうとすることが、2~3回言っても理解してもらえない。
コミュニケーションが成立しない。

(2)「サ行」矯正
 1)腰の筋を伸ばす、息を深く入れる練習(サ行の苦手な人は、高い所で呼吸する)
   椅子に座り、片足をもう一方の腿に乗せ上体を前屈
(どこか痛い箇所はないか筋肉の状態をチェック)―腰方形筋(呼吸筋)を柔軟にする
 EX:腰方形筋に向かって鼻から息を吸い、さらに背中腰部に向かって息を吸い込む
   (少し前傾姿勢で)→「側腹呼吸」・「腰方形筋呼吸」という。
   喉をあけるように鼻から息を吸い込む(息の太いラインをつくるようにする)
 ◎運動脳で記憶して、何回でも繰り返しできるようになること。
  言語不全の人は、自分の難点をしつこく捉えられない。
  TEXT:「ダラダラ坂(ザカ)は、ザラザラしている」
  良くないケース「ダラダラ ザカは」と分けて発声すると、舌が弛緩してしまう。
  自分で音を聞き分けられなければいけない。
  ○自分の音を聴くには、ゆっくりしゃべること。
  
 EX:座位(椅子)で肩幅くらいに足を開き、腰方形筋呼吸をして、「サ行」を発音
   回復―弛緩 肘を肩の上にあげ、もう一方で支えて上体を伸ばす。
   動作時…筋肉はひとつが動くのではなく数種類の筋肉が動くことを実感する。
   筋肉が無駄に緊張する人は、鼻が悪いケースが多い→筋肉の弛緩が下手
  ○声を出すには、発声に必要な身体センスを身に付ける
 〈注意〉発声時の姿勢…そっくり返ってはいけない(後傾させない)
            鼠頚部ゆるめる
  ○腰方形筋呼吸時の、受講者、個々の口中、舌の状態、感覚を発表
  ◎舌の位置(高さ、前後)・舌の形の変化(口中の空間、喉の感覚等)

(2)舌部の運動筋と骨
テキストP・36を参照 図49により舌を下ろす筋肉を確認する
①舌骨確認…胸骨舌骨筋、甲状軟骨、甲状舌骨膜(収縮する)
 
図50…胸骨甲状筋、舌骨、甲状骨を引き下ろす筋肉がある背中、肩甲骨にひっかかる
―肩甲舌骨筋(エキスパンダーなど腕、胸の運動で使う筋肉)
②鎖骨を意識…喉から鎖骨に向かって舌を下ろす
・背中、首の付け根(僧帽筋につなげる)を使って舌を動かす。
   ・舌を動かすには、背骨がキチンと整っていないと、スムーズに動かない。
   ・舌を動かすにも腰が重要、腰の筋肉を使って呼吸する。
   ・足の筋肉も補助的に使かわれている。
 ○発音を工夫し、木肉をいろいろ使うと、意識的なあくびの種類も増える

  ・口腔内部確認(図40)
   上顎を開けた時の舌の状態を確認
 ◎口を縦に開け、舌の裏側を見る。舌小帯の状態、位置。
→舌小帯の位置が活舌には重要
  ・舌形、舌位が、非常に重要である

 ◎舌が下顎にベタッとつかないこと、舌先が少し上がっていること
  歯を閉じても内側で舌先が上がっていると良い。その状態がキープできると、
ツバがたくさん出てくる。
(例)義太夫…舌が下りているため、笛から様々なキャラクターの声を出せる

・舌の状態が一定であることは、不自然。様々に変化し多様な音が出せる
 舌を意識することで、舌の位置や動きは改善できる。

EX:舌を上げたまま、奥へ落とす(磯貝先生の実例を観察)
③舌小帯を使って、舌を動かす練習(オトガイ筋を使う)
舌を動かしすぎると、声が悪くなる。動かし過ぎると舌が泳いでしまう。
(パ行など音がきまらない)
僧帽筋も使えると、舌を動かしながら舌形を細く締められる。

④口角を伸ばす(縦口)…舌小帯が良く使えると音がよくなる。
「イ」 横に口唇を引かないとよい響きになる
「ウ」口唇調音ではなく口の中で構音する「ムラムスメ」
「エ」舌が見える音は最悪 「ケラケラ}
・日本の音は口先で出すと、キリっとしない。
 戦後日本語音声の優れた指導者が少なくなって、音が崩れてしまった。

・言語脳―算数と同じ能力
 外国の言葉を話せることは、エキサイティングなことである。
 いい音が出せると感動。

本日の磯貝語録
 「サ行」直しは舌を下ろす。舌を下ろすためには腰方形筋呼吸で舌骨を
 下ろす感覚を身に付ける。

本日の感想
 「こういう講座は初めてでしたが、まずは本当に一人一人を見ていただけると
いうことに驚きました。今日は、舌を動かすことをたくさんやって、普段から
私は本当に舌を使えていないのだと分かりました。」
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