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声の表現講座(1/12)

講座テーマ「言葉を読む、聞かせる 語の意味と文の意味」

[1]各自ストレッチ


[2]講座開始
・新学期に当たって簡単な自己紹介。
・9月~12月の科白読み、4月~7月の「星の王子さま」の流れから、今回は文を扱う。川端康成著「掌の小説」
・駄文をどのように読んでいくか。 ⇒上手い人が読めば、やっぱり上手く読む。
・散文をどのように扱うか。

☆3月8日の最終回は試演会

☆朗読とは何か?
・“作品”と“メッセージ(ニュース原稿等)”では違う。「掌の小説」は作品として読む。
・つまらない文章でも、最低これくらいの声は出さないといけないというレベル。
・文字と自分の体との戦争。

☆自分の名前は出しても、自分自身では読まない。(自分を他人化する)
 特に地の部分を自分で読む事が多い。(自分化)
 芸の域では、自分をキャラクターにしてしまって読む。

・芝居は袖に入ると素に戻る人が多いが、中にはずーっとそのままの役者もいる。
・“語り”これにはやり方(型)がある。語りは芸である。

☆ともかく上に粉飾する時代・風潮があったが、「元」は何だったのか?
 芸の「元」は何か?本来の朗読とは何であったのか。

・知らない人達が「今初めてだ」と言っているだけで、以前からそういったものの元はある。

☆芸には全部「元」がある。だから潰しが利く。

・「本質的野心」 今ウケをする事では無さそうだ。(世間的野心)
・“語り”というのは、云わばバックする事だ。
・文章で書かれている時の助詞の扱いが、時代によって違うぞ。
・学校文法。現代語の文法をちゃんと学んだか。研究者によって解釈が違うから、音が違う。
・NHKと日本放送の基準アクセントが違う。
・出たものが分かる人はいるが、出す人がいない。

☆掌の小説より、「海」「落日」

・大した事ないものを、大したように伝えるのは読み手の芸。
・書いてあることをただ読めば、「作品」として成立する訳ではない。人によって解釈は違う。
・芸において、真似るは重要。


[3]声を出す為にストレッチング
・やりながら、ほぐす。

▽首の付け根を動かす。
▽肩のトップを使って脇の下から肩口を伸ばす。

「地声」とは~ 胸骨が響く、その喉の位置と鳴らし方

▽胸骨をポクポク叩く。叩きながら、顎や首の付け根を緩めていく。
 胸骨に手を当て、響かせる様に「ア」発声。
・喉頭共鳴が無い音をつくっても「それは違う」と言われてしまう。
※管楽器が「ボー」と鳴る感じではなく、打楽器で「コン」と鳴らす様に。
 低く下ろしても残響が少なくなる様に。

(Aさん)暗い。外に音を出す。
(Bさん)口の中をもう少し開ける。口の奥が響くと良い。胸骨に意識を置きながら、相手を聞く。
(Cさん)もっと胸を前に出す。サッカーのトラップと同じ。下半身がすぐ硬くなる。
(Dさん)喉の声を口に向かって言わなくていい。今出しているエネルギーの1/3くらいでいい。
呼吸がまだできていない。下腹が動いていない。こよった手拭いを立てて歩く状態。

☆「8/100」の緊張はいつも残しておく。それを捨てると自失する。

・一本足
▽ほぐして整理運動。
▽片肘を上に押し上げた状態で、鼻から大きく吸い、口から吐く。

☆肘を曲げて、手を動かす範囲(開いて、閉じて)で朗読をする。

☆手の平、手首は非常に重要。(手の活性化)

▽ロールダウン ⇒グラウンドでのストレッチ数種
・声を出すのに重要なのが鼠蹊部。

(1)喋っている語の意味(訓読み・音読み)を捉える。
(2)最初から外に話すように読んでみる。
(3)半行くらい先を読む。憶えてしまう。

☆掌の小説より「縛られた夫」

・その事をそこでやっている時ってのは間違えるもの。
・「ファーストインスピレーション」は大事。稽古はし過ぎてはいけない。
 稽古を大量にやらなくて済む為の稽古を積み重ねる。
・話す場合でも、行くべき所が引っ張ってくれる。
・言葉を伝えるのが好きだという文化。
・話芸もテキストから離れないと、信用されない。
・分かりすぎたら、下手。
 アウトラインが分かればよい。自分が作るものであっても細部を作り過ぎてはいけない。
・生きている実体を表す時に、ビッチリつくったら死んでしまう。

☆失敗してはダメだけど、完成してはいけない。

・自分の思うように歌いたい、ではない。歌の様に思える練習。
・原則、話は他人の為にするもの。
・そこでやり上げない。いつでも隙間を残していく。(本質)
・いつ、本当にできる人が来るかもしれない。

 次回は文章のことについて取り上げる。


◆本日の磯貝語録
・芸には必ず「元」がある。
・分かり過ぎたら、下手。

◆本日の感想
・芸の事と私業(ナレーション)の事は別の事と思っていましたが、本質的には、
 又レベルが上がると同じ事だと分かって来ました。自分の選択がまちがっていなかったと勇気が出て来ました。
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