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発声・呼吸法改善 12月4日(火)

講座テーマ「発声・共鳴法改善②」

・声のことは感覚的。視覚は捉えやすいが、
 聴覚の感覚は注意深さが必要になってくる。
 だから聴覚の世界のほうが参加しやすい。
 仕事としてやっていくには視覚よりもチャンスがある。
・ただし、聴覚は訓練することが必要。
・人間にとって有効な音は、サウンド(響きを持って、一定の周期性のある音)
 ノイズは害をなす。
・聞きとりやすいのも周期性のある音。
・心臓のリズムに従って人間は生きている。そのなかに細かな様々なリズムが流れている。
・聞いたものは出せると思いがちだが、覚えていないと出せない(暗音する)
 音楽では暗譜。
・「あ」という決まった音がなく近い音を出せばいいということになっている。
・ことばの意味、ことばを重ねると文脈となる。もともとは音を文字にしたもの。
・音が違えば、意味が違うといわれてもおかしくないはず。
・日本人が音声を明確に話す能力が欠けている。
(外国人のほうが、連音はキレイに発音する。)
・外国人が入ってこなかったため「なんとなくでいい」という世界になった。
・聞いている人が分かるように話す必要がある。
 どんなふうに聞かれているか分かっていない。
 自分が他人の話を聞いていないから。
→日本人の精神構造
 「私は日本人」と思っても「私が日本」だとは思わないような気がするが
 意外と思っていたりする。
 「オラが村」と同じ考え。「ウチの会社」という。
 ウチの中身は全て同一という情念がある。
 論理的過程をひっくり返してしまう。民族言語考古学。

◎あなた自身をグレードアップさせたい(劣化させたくない)。
 そのために、日本人の音声をなおす…となると、
 どういうことか日本人には理解できないこと。
・フランス…ごちゃごちゃといろいろな民族が入ってきたなかで
 フランセーズを守ってきた。守らざるをえなかった。
 日本…天皇家がやるべきであったが、あまりに天皇が変わってしまった。
 皇統…ヨーロッパでは教会が指定してきた。統合した。
    ミサをするときに、歌(お経)を唱える。
    宗派がたくさんなかったので良かった。
・日本は宗教が筋を通して示すことができなかった。
 分岐させた。一神教でなかったことも理由のひとつ。
 その結果、声のことも何がよいのか分からなくなってしまった。
・例えば、キリエでも音が決まっている。音が違うとキリエではなくなる。
 バリエーションはあるが。
・フランス語のもとはラテン語。日本語は母語が不鮮明だった。
 そこも原因。

・音を出すだけでなくて考えるという次元になる。
 すると自分の声を聞くようになる。
・文字だけみていると、「ん~」という音声しか出てこない。
・1950年以降、社会が変わり、自由がはじまり喋るようになった。
 昔は言語統制がかかっていた。
 例えば、戦時中は戦争のこと、兵隊のこと、天皇のことを悪く言ったら罰せられた。
 →批評、批判を禁じた。
 それがなくなると、何を、どんなふうに喋っていいのか分からなくなった。
・解放する社会になって、何だか分からなくなり統制のとれていない社会で
 育った親たちに育てられたのが、今の受講生たちの時代。
・なんでもできると期待した。自由の恐ろしさが分からなかった。
 自分のことは自分でしなければならないというのが自由。
・自己統制が出来ない人が増えた。
 自分を律することが出来ない人にことばのことを教えるというのは本当に大変。
 解放して自分をこわした人にこわす前の状態を教えるようなもの。
・価値を決める。感覚と欲求なのだ、それが身体のなかにない。
・ことばの声→感覚と欲求なのだ。
 意味の前に音、音は感覚。その前に意味のことを言っても仕方がない。
・ドナルド・キーンさんがそのことを言ってくれないがと期待する。
 敵をつくらない文学者は死んでしまう。
・「い・え・あ・お・う」の音を決める=規範音を模索する。
 国際級の言語に日本語をする→外国語におきかえることができるか。
 音声翻訳ができるか。
 国際級の言語にする…それに向かって動いていくことが文化である。
・定義、行為=決めない、フラクタクル、ゆれる、振動する。
 定義すると死んでしまう。
・共通の文化性は身体、それが特色をつくる。身体性からつくっていくと
 共通性が出来てくる、見えてくる。
 抽象的なところへ進んでいくとうまくいかない。
・決めたらおしまい…言語行為、音声行為

◎やはり響きなのだ。
 どんな音でも響かせようと考える。
 音は覚えないとダメ。覚えていないと出せない。

◇音声響きGAME
EX:1人の出した母音を残りの人がマネしてみる。
◎ことばは音楽。喋っている音は音楽。
・日本語は母音言葉なのに音を響かせず意味に走ってしまった。

EX:Aさんが発した言葉音を全員で真似をする。
  Aさんが各々を評価する。全員各自自己評価をする。
・思いで判断すると何だか分からなくなる。

◎自分の身体の実感、感覚がある声かどうか。
身体実感のない音はうわついた音である。

EX:「私は~です。」~は、各自指定されたものを入れて発する。
Dさん:亀
Cさん:杉の木
Bさん:金魚
Aさん:自転車
・私は~です。と言った時に全身でそれと感じる。
 →音声でもって身体実感を持つ。

・発言者以外は、YESと思ったら手を上げる。

Aさん:1人
Bさん:0人 
泳いでいる感覚、金魚が泳いでいないと…。
◎何が欲しいか言ってみる(オーディエンスから意見)
・色…本人は色はあったのか?
   出そうと思った金魚の声ではなかった(本人)
・等身大の金魚になってみたらどうか?
 形がみえない。前より金魚っぽく聞こえた。
◎意味を思うことは身体性が低いこと(磯貝)
Exmp:東京都杉並区… 情報としてでなはく表現として読めるか。
Cさん:2人。
   「です」の部分が人間になってしまう。違和感を聞き取る(磯貝)
   「です」を杉の木へ返してやる。
   本人としては「離してしまった」
   語尾が消えるというのが分かる。
Dさん:どのように聞こえましたか?(オーディエンスへ)
    私はウサギだと思っている亀。
    小さな亀(パタパタした)
    置物のような(首だけ出している)
    子どもにいじめられている亀
  →響きがそれをつくっている。
 カメという意味をやるのではない。

・意味を聞いていたら、それはとれない。
 音をきいてやると、それが沸く→意が意味を想起させる。
・言語音声が固定した確定したものしか伝えていない。
 亀がどういうものかを音声は伝えることが出来る。
 →音声の面白さ。
◎これをシャープにすると芸になる。反復性を持っているか。
 それは人間が望んでいること、いいことは繰り返してほしい。
◎生きたことば…日常では、なるべくゆっくり喋る。
        早く喋ると残響性をつくれない。
・台本の意味だけやったところでは、それは芸ではない。
・いいたいことがたくさんある、いいたい人がいいたことをいうのだったら
 銭は払えない。
・聞く人が聞きたいことを言うのが芸。
◎情報がいっぱいで言いたいことがたくさんある。すると早口になる。
 他人が分かるようにやる。分かるスピードでやる。
 自分がわかるようにやるのではなく、他人が分かるようにやる。

EX:各自、ゆっくり、響きをつけながら先ほどの課題をやってみる。
D(亀):早い。思考自体も早いのではないか。(磯貝)
    「はい」→「は(あ)い(い)」:響きを繋げることでゆっくりとする。
                    ただゆっくりとするのではない。
B(金魚):優雅な金魚(本人)
オーディエンスから→新種の金魚、うつぼみたい、風呂釜で泳いでいる。
C(松の木):下から上のような気がしたが途中から逆になった。(磯貝)
   途中から根がなくなった。(本人)
       身体性を感じていられるか(磯貝)
       杉の木が動き出してお化けみたいになった。
     動く木は他の人には分かりにくい。動く木をもっとやったら開けるかも。
D(亀):オーディエンスから
→ふてくされている。ひからびていっている。
  孤独感、ボケた。
  (磯貝)響きのある、充実感があった。
     いい響きが欲しいなぁということ。
     響きがあると楽しめる。
・私はこう喋る、聞けなかったらそちらの問題ね~と思って喋る。
・私はいい声をしてるのね~と思って喋る。
すると周りも変わったと言うようになる。
・これは番組になるのでは?

◇各自感想、やっていてどうでしたか。
・充実していた。(Aさん)
・音声にひっぱられていた。豊かなものができると感じた。(Bさん)
 →その感想を音声で伝える(磯貝)
・楽しかった(Cさん)
 →外で聞いていても楽しい(磯貝)
・楽しかった、いろいろな声を操れるようになりたい。(Dさん)

◎言葉の響きについてまとめてみました。
◎2013、1~4月、来期もよろしく。
ありがとうございました。良いお年を!

◆本日の磯貝語録
 ことばは音楽、喋り音は音楽。
 人間にとっての共通は、知的理念的では虚になる。
 身体(肉体)は、世界共通で、共有である。
 人の持つ唯一の実は身体で、音声は虚と実をつなげる双方向手である。
 命も心も肉体に宿り肉体に依存している。

◆本日の感想
 音声は意味や、意志、感覚、感情等を付帯して発している。
 生きた言葉は聞いている人にこれ等全てを届けているというより届ける力がある。
 ウーン考えたこともなかった。
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