講座テーマ「日本の古典を読む」
[1]準備体操ーストレッチ
[2]声帯実感…喉に音を溜める。
口で言うのではなく、喉に音を落とし、溜める。
EX-「山の手線の駅名」を各駅 音に出して練習。
語尾の方が抜けて、音が弱くならないように、音を全部
音にして響かせる。
固有名詞の時は、中声、胸声で、一音ずつしっかり音声化
EX-「中央線の駅名」
○聞かせる音と言う音は違う。音の力がなければ、
聞かせる音にならない。
○音を喉でおぼえていく。
EX-「数字の読み方」で、分量の違いを音にしていく。
EX-「東(ヒガシ)、西(ニシ 半有声音)、南(ミナミ)、北(キタ)」
方向を実感して、音にする。
[3]声出しと喉
○喉で音を鳴らしてしゃべると、相手に伝わる、聞いてくれる。
日本人は、声を大きくする小さくするとはいうが、
声を強く、弱くすると言う感覚が必要。ある程度の
声力(ヴォリューム)がないと、弱くても伝わる音を出せない。
EX-「いろはにほへと~」
「外郎売り」「早口言葉」もすべて一音ずつ、しっかり
音に出して、練習すれば意味がある練習になる。
「差し向かい」なども,サ行を、一音ずつ的確に出す。
◎声を出すことは、パワーが必要。パワーは体力でもあり、
忍耐力でもある。
日本の伝統芸能は、声出しに男女差なく、同じ方法で行う。
実際にはオクターブ違うが、同音感覚が強く、同じ出し方をした。
安定する声は、腹の声、横隔膜の下から出す声である。
腹に力がはいっている状態で、人の話を聞くと耳に入ってくる。
理解できて、相手も安心する。
EX-「日本の色の名前」
EX-「鳥の名前」「十二支」
○相手に伝わる→声が相手に引っ張られている感覚
○相手に申す―日本の所作で言う。
身体はお尻をやや出した形で背中は30度くらいの
斜めにして、顔を上げ言葉を発する。
○リラックス―身体の芯を残して、余計な力は抜く。
○発声の際の腹の使い方
臍の上と下で違う。
○目(瞳孔)で物を見ると、脳でしっかり捉えられる。
瞳孔で見たものを音声化する。相手をしっかり見て
伝えると、相手に伝わる。
○口唇が準備できてから声にすると、どっしり落ち着きがあり
伝わる。本気で声に出しているかがわかる。
○いい音を出すためには、いい音を聞き、聴覚が鋭くないと
再現できない。いい音を聴く機会を多くすることも大切である。
[4]「枕草子」を読む
『春はあけぼの』
1 目で読む
2 喉で読む
3 頭に入れて、語る
有声音で何度も読んで、まわしていくと、活舌もよくなる。
○口で覚え、喉で覚える。
字には、必ず意味がある。
◆本日の磯貝語録
口先で言うのではなく、喉に音を溜めて、しっかり一音ずつ
声帯を実感した音を出す都。相手にも伝わる。
◆本日の感想
口で喋るな!喉で声を出せ!腹から実感を込めて声を出す。
才能は使命なり! 声にさらに研きをかけてゆこう。
一つ一つ実践してゆこう。
2013/02/13 (Wed) 19:00