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ことば表現実践メソッド

2013 年9月11日レッスンデータメモ「ことば表現実践メソッド」

講座テーマ「社会人の言葉グレードアップ/分かることばの条件」

○自己紹介

 1I・Tさん 日本語講師―海外からの学生に、日本語の文法中心に指導 
             発声、発音など実際の声の出し方を学びたい。

 2K・Rさん 研究所勤務ー人前で話す機会が多い。自信を持って自分が
             伝えたいことを、はっきり伝えたい。

 ◆磯貝メソッドの特徴ー実際に声でサンプルを示せること。呼吸法も
            実演できることに、もっとも重点を置いている。

【Ⅰ】イントロダクション
  
 ○日本語音声は、外国人の方が教えやすい。
  (音声に対するシャープさを持っている)
  「お父さん」→オ ト ウ サ ン(数字を同じ音で良い)
  日本人の日本語教育は、スピーチが上手じゃない。スピーチオロジーを
  身につけていない。音からアプローチしていくことが重要。

  受講生へのアドバイスーおじけない。思い切って声をだすこと。
             身体的なことに意識を持つこと。
       
             まずは耳にしたことを音にしていく。
             呼吸が重要。呼吸が柔らかくないと、喉頭からの
             声が固いままである。
 
 ◎「感情は、息である」 息が止まっていたら感情の表現など十分表せない。

【Ⅱ】準備体操
   足裏に体重が乗っている感覚を身に付ける
   肩幅に足を開くー膝の力を抜く。腰、上体も力を抜いて足し裏に重心をおとす。
  ・ペタ足踏み(足裏を床にペタペタ跡を付けるように)
    ―漢字 「安」のように、カタカナ、ひらがなそれぞれ「あ」
  ・骨盤まわし(腸骨に手をあて、左右に捻りながら動かす)
  ・下腹実感を持つこと=声、ことばの実感は下腹である。
    感情ー泣く、笑う(得心するのも下腹で)
  ・鼠頚部を手で触って、下腹実感をつかむ
  ・丹田・・・ささえの場所。仕事をする場所(動くこと。止めること)
    止めることー息を限定すること、止めること。
    丹田を動かすと、感情の表現につながる。
    丹田から要求を出し、OKと認めること。
    丹田呼吸と、どのような声を出すかをリンクさせる。
  ・股割り・・・背中、足のひっぱりがないと腰が落ちるので、ひっぱって
         保っておく。
         交互に肩入れ。膝上に肘を乗せて腿をゆっくり広げる。

  ・あぐら(足裏を合わせ、軽く膝を曲げて前に出す)
       軽く前傾、仙骨を立てて、足を引いて上体を伸ばす。
  ・座位(足伸ばし)・・・前屈(軽くおじぎ、戻して伸ばす)
  ・座位(膝を軽く伸ばして)呼吸をしながら前屈。
      次に上半身だけ軽く左右に捻る。
  ・首ー円を描くように回す 

  ○声のささえー響き、どこに響くのか。
   最近、人間の”陰”の部分への意識が注目されている。
   胸ー胸骨・・・音を出すための土台。
    鎖骨・・・のど(声)につながる。音声を乗せていく。
         音が鎖骨に乗って、響く。

   *浪曲、バリトン、アルト、ソプラノは、胸骨に響かせる。
   
    虚ー実
    姿勢がポイントー顎があがってしまう。目の力がない(うつろ)
 
   胸骨に手を当て「あ」の音を発声し、響くかどうか確認。
   普通の人は、、くちで音声を出すことだけを意識する。
   音声は、内側の筋肉を意識する。

   ○ものを考える時、人の考えを聞く時、意識が胸におりていること。
    多くの人の声を一度にチェックできる。
    胸骨に自分の出している声がある。響いていることを確認する。 
  
  ・ロールダウンー前傾で腕をゆらゆら、手を床につける。
          お尻を使いながら上半身を立て、ロールアップ。
    立位に戻したら、足裏(ペタシ)
    胸を開く(骨格ー胸骨)
  ・骨盤、腰回しーリラックス

【Ⅲ】日本語の語音を作る
  テキスト使用「日本語母音調音活舌テキスト(再改定版)」
 注意 ①舌、下顎、口唇のカマエを正確にする。
    ②口腔奥の容積を高め、しっかり響かせる。
    ③その語にふさわしい声の高さを選択する。
    ④語の意味が、はっきりと想起できる調音発声する。
     音に意味がある。
     音にした自分の音が聞くことができるー音声認識が重要
    
     脳のプロセスで音をとらえ、意味をつかむ
     意味でなく、音を追いかけていくと意味が分かる。

    ⑤読まずに、話し伝える
     「読むこと」と「話す」ことは違う
      どんな声を聞いて生きてきたかで、その人の音声が決まる。
 EX ①で個々音声実演ー語音練習
    しゃべりやすい音声は、聞きやすい。
    
    イ エ ア オ ウ
    イエ、イア、イオ、イウ(2音で。一つのことばのように発音する)
    エア、エオ、エウ、エイ/ アオ、アエ、アイ、アエ/
    オウ、オイ、オエ、オア/ ウイ、ウエ、ウア、ウオ/

    音が決まるとその音が、音を選んでくれる。
   ⇒音感、連続するもの。音の世界、音の中に自分が入っていくこと
    アー出したらオにひっぱってくれる→音感に入ると心地よい。
   
  感覚ーあるもの(音)をキャッチすることで、育つ。
     いろいろな音を聞くことで養われる。(自分の音も周囲の音も)
     
  日本語は、意味を追いかけ始めると音感が悪くなる。
  頭脳で要求を出すといっぱいになるので、音としてそのまま聞いて理解する。

 【Ⅳ】「分かることば」の条件をさぐる
  (1)聞き手、話者として「分かることば」
   考えない、聞き手、話者(スピーカー)として、それぞれに
   徹してから、切り換えていく。
   普通は、一極として両者を一緒にしてもらう。
   これでは、グレードの高いカンバセーションにならない。
 
  ◎「利他的言語」でなければ、会話、対話は成立しない。
   一方的に情報を投げかけるのではなく、双方同じポテンシャルであること。

  ○インターラクティブ(interactive)双方向性
   発する場合でも、受けた者に賛同してもらうことが完璧に反対される
   話し方をするべきである。
   いつでも、”さざなみ”をつくる思考回路をしていきたい。

  ○磯貝メソッドは、500年後でも残ることばにしていく。
   聞き手イズム⇔アナウンサーイズム
    音がきこえるか(音とは、句として文として)。音の創造

  聞き手ー音から意味が分かりたい。
  スピーカーは、語意として、音を認識できているかが重要。

  文脈になると隠喩、比喩なども入ってくる。
  抑動
 〈多重構造〉として意味のとらえかたをする。
  コンキテキストが高いーギリシャ語

 ○アメリカ人の学生は、声が良い。(演劇を学んでいる)
  Artsの考え方の違いか。
  言語表現をする人は、特殊な人たちに限られている。(日本では)
   歌舞伎、文楽など伝統芸能
  誰でも一緒にできる芸能にならなければ、世界に通用しない。
  今あるものに納得、安心しないで、求めるものを高めていかなければ、
  良いものをつくれない。
  価値を縦軸に、横の広がりを持たせていく。

 (2)話し手側としての分かることばの条件
  ○話者として”分かることば”は、どんなものか?
   最近、話すことの著書が多いが、現象を扱っているレベルで、
   話し手として、その場で頭のなかで書いて出す。
 
  ○書いて話す
    頭にあるまま述べるー自動スピーチをしない。
 
  改善のためには、より多くの語を持っていること。
  話すことの満足度、自分のスピーチの満足度を実感できるように
  ならなければいけない。
  音声を出しながら、考えてしゃべる。

  ネゴシエーションー利他的な言語を使える事が求められる。
    
   コメンテートすることは、訓練で身に付く。
  感情の発路がない人は、一気に発散する傾向がある。

 ○「わかる」
   聞き手⇔話者の立場で違う
 
 ○伝わる音声・・・次回考えてみよう!


 ◎本日の磯貝語録
  「分かることば」は、聞き手、話者の立場で違う。
  グレードの高い会話には、これが重要。
     
       
 ◎本日の感想 
  エクササイズが しっかりと導入部であったので、やはり身体を使って
  響かせるのだと痛感しました。理論部分も改めて指摘を受けて
  分かっていない自分のことが感じさせられました。      
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