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ことば表現実践メソッド(9/25)

講座テーマ「社会人のことばグレードアップ/分かることばの条件」

担当講師 磯貝靖洋

【1】準備体操
 1 立位(足、肩幅に)…膝をストンと落とす、肩から腕を前後に振る
    脱力…両腕振り+膝を軽く曲げる、交互に連続運動。
  ・呼吸に影響する(100回くらい行う)、軽く足踏み、ゆるめる。
  ・スワイショウ(身体の調整。無駄なものを抜く)…膝を軽く抜いて
   両腕振り、重心を下ろす。
   ー応用ー両腕を左右に振る→最後は徐々にゆるくして止める。
    最後はピアニシモに、非常に重要である。
   
   脳が止まっていない状態を知ること。

  ・足踏み
  ・肩幅(土踏まずで)立位…ロールダウンー前かがみで膝を抜いてゆらゆら
    片足ずつ重心を移し、斜めにブラブラ、正面に戻してブラブラ
  ・軽く膝を曲げて長座(足裏を向かい合わせ)次に足の間に前屈
   ①片足を前に伸ばし前屈、さらに前傾し、脚の裏側を伸ばす。
    足替え、前に伸ばした脚にお辞儀する。進展した脚をほぐす。
   ②足裏合わせ座位ー腰(仙骨)を立てる、片膝ずつ床に押す
    回復運動…片マンジ形ー右脚前に90度の角度で、
左脚は後ろに90度に開ける。
         両手を前に付きながら移動、反転し後方に身体を倒す。
         上体を立てて起き上がる。
  身体調整の目的…身体の中心感覚を持つこと(声とことばのため)
          上下の感覚

  身体の中心…声帯左右ー喉頭ー懸よう垂、人中、鼻中隔、眉間、前頭
        下方ー横隔膜(みぞおち)、臍、丹田、恥骨
   文字化されたものを実際に体幹に置き換えて、脳で指令する。

【2】伝える言葉をつかむ
  ○分かる言葉=私が分かる言葉、受け手が分かる言葉ー両方がある
     ↓
   伝える言葉   
     受け手が分かる言葉が、本当の分かる言葉
     聞き手に伝わるには、私が分かる言葉のままでは、伝わらない。
 
 (1)伝える言葉と無意識呼吸
  ○人間の無意識行為 呼吸、睡眠、食欲、性欲
    基本呼吸ー無意識呼吸(声を出さない)
    〈声を出すー意識呼吸〉
    無意識なことは楽。無意識のままでは死んでしまう。
  
  ◎無意識から意識に変わる、一番簡単な動作→「呼吸」
   意識的にすることは、ストレスが加わる。
    座禅ー呼吸を安定させる、精神を安定させる。
    呼吸ー精神的なこと以上に、声を出すことが大切である。
   声とことばの呼吸法ーしゃべれる呼吸法

 (2)「声を出す呼吸法」
    声帯を振動させ、鳴らし響きを加えていく。
    (呼吸法、発声法、声、喉をいためては、いけない)
    ・無意識呼吸…肺活量が少ない(1500ccくらい)

 演習ー「呼吸運動法」
 ①椅子に座って、開いた脚の間に息を吐きながら、身体を前傾し
  腹をつぶしていく。
  横隔膜がピストンの役目を果たす。
  お腹が膨らむ時に、吸気し、へこむ時に、呼気。
  呼気、吸気もお腹のコントロールでけでは、上手くいかない。

 ◎鼻呼吸→鼠頚部をつぶして吐く(身体を前傾して)
   骨盤と脚の付け根をほぐす。
   呼気ー定量吐いて行く。

 ②臍から恥骨を結ぶ半分の場所ー丹田を押さえ、息を入れる。
   ◎丹田をつかまえる→腹式呼吸
   ・呼吸時に突っ張り固くなるー背中、肩口をほぐして固くしない。
   ・その人の脳が、いいねと喜ぶ呼吸をする。
 ③鳩尾から両サイドに手を平行移動し、脇に手を添える。
  鳩尾を前に張り出すように、空気を入れて呼吸する。
   ⇒肋間筋運動→胸式呼吸
   リラックス…脊椎周囲をほぐしておくこと。
   胸部呼吸ー肺の高い位置で呼吸。
   背面呼吸…高い声、肩甲骨付近に息を一気に当てる。
  
 ・声の種類で感情、情感を表せる。
   声を変えるのは、呼吸法を変える必要がある。
  
 ○どうしても覚えていきたい3つの呼吸法
  ・丹田呼吸 
  ・胸式呼吸
  ・背面呼吸
 ◎声の好みが豊かであることは、その人の人間性が豊かである。

【3】伝わる言葉、話す言葉の意識

  (1)伝わることばとして、話し手が分かっているか。
    「ことばの意味、内容」を話し手が、理解している事が大切。
    理解していないと、伝わりにくい。
  ◎意味が内容を認識すること、―話者としての条件。

  (2)伝わる言葉の条件
    声が聞こえなかれば、不良。→ことばが聞き取れるか?
    ⇒ことばから意味が伝わる→その音が意味である。
    聞き手にとって、言葉がひとつひとつ要素として、聞き取れること。
    意味の乗った音声である事が重要。

  ◎言葉は語の持つ意味と、文が醸し出す意味(文脈意)がある。
   本意に加え、その裏にあるものも、伝わってくること。
   =これが伝わる言葉である
  Ex―「右ですね」そのまま聞き取れ、「右」の意味を理解でき
    裏にある、別の意味もわかること⇒伝わる

   
◎話し言葉は、話し手、聴き手の双方向理解が条件。
  まず、相手に音を投げて、内容を理解してもらう。納得してもらいたい。
  →リアクションー反応、返答、同意が欲しい。
  「話すこと」「しゃべる」 相手は、私に反応、同意、意見を求めていると
  覚悟をする必要がある。
  「話す人」「聞き手」には、言葉の相互性、交換できなければいけない。
 
  「言葉を発すること」それと別のことも同時に、高次のことだが
   起こることは、怖いことだが、話す事の価値でもある。

(3)コミュニケーションとは、
  ◎「コミュニケートとは、共有」 すると別なことが起こり始める。
    発展すること。

  ◎「受け手」内容を受けて肯定するだけではいけない。言われている
    ことに、「しかし」「だけど」と別な角度から、言葉を投げ返すことが
    起こるはずである。―「批評、クリティーク」
    ことばのクリティークができれば、日本人はもっと優秀になれる。
    日本人は批評ではなく、批判だと見直し、会話を発展させてはいけない
    要因があるのではなかろうか。
    自分の意見には、別の意味、内容が含まれているはずだから
    それを教えてほしい。返答してくれとして、として話しをする。
 
  別な話し方をするには、言葉を知らなければならない。
  「言葉は概念」(言語哲学が必要)

  ◎伝わるように、分かるように、別な言葉で補っていくこと。
   言葉は文字から入ってくる。他の人の書いたものを読むこと。
   言葉を知る。目で見ることが求められる。

  ○人間脳は、いろいろ言葉によって、いろいろなことが沸き起こる。
   伝えることは、別な言葉で説明をできなければ、ならない。
   わからない、伝わらない場合→言葉を変える、内容を変える、
   自然なことー心身ともに、いきいきとしていること。

  ○人間は、その場に応じて、しゃべりながら言葉を紡いでいく
   言葉が有効か、しっかり伝わる音声で伝えているかが、重要である。

  ○聞いたら分かる→文字の限界では、分かったことにならない。
   言語、社会学的でなく、音声言語=声で考える。

 (4)音(声)と意味
   Exー「いいと、思います」
     聞き手は、音を聞いて「いいと思います」と理解する。
  ◎「音が意味である」
   いい{good}の音が出せなければ、「いい」とは、伝わらない。
   意味が伝わる共通の音声を話せるかが、重要である。

  〈音が違うと伝わらない〉

  ◎そのための共通音 みんなが分かる音を発することを
   身につけなければならない。(共通発声)
  
  ○伝えるものが、具体的に何なのかを理解できなければ、
   伝わらない。
   俳優は、正確なうそつき。⇔物事に対して、どれだけ
   誠実であるか、といえる。

  自信がないというより、確信があるかどうかが大事。
  自信と言う考え方は、しなくてよい。
  確認を重ねていくことで、自信になっていく。

  ◎「現実は、事実の集積」
    声を出すこと、実感して声にしていくことが、重要である。

  〈付〉宮地伝三郎 さる研究家
    猿は、脅されると毛が抜ける。脅してはいけないが、
    最後に脅すと、言うことを聞く。
    真実でもチャームである→エサを与えなければならない。

 本日の磯貝語録
 『「伝わる言葉」-伝わる言葉として、話し手が分かっているか。言葉の意味
  内容を話し手が理解していないと伝わらない。伝えるべき思いを細かく
  砕いて声にできる分かり方をしているか?』

 本日の感想
 「意識が低いと伝わらないということを実感できました。今日のレクチャーで
  磯貝メソッドというものが何か、ぼんやり見ることができました。」
        
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