講座テーマ「社会人の言葉グレードアップ」
担当講師 磯貝靖洋
【1】準備体操
○IM基本トレーニング(担当 菅家準講師)
首-両サイド、前後、後ろ側盆の窪
胸部-胸骨周辺
腰部-腸骨左右上げ。坐骨まわし(鼠頚部を意識して動かす)
骨盤膜が柔軟であること。鼠頚部を解放すること。
*骨を動かすという意識を持つこと。
○腕を下ろし前傾、脚裏を伸ばす
仙骨を伸ばす。骨の力を抜く、しゃがんで解放
○座位ー脚を半分伸ばす(膝は軽く曲げる)
鼠頚部を前に倒すように前屈。
鼠警部を張る。→抜くー腹部、背中の力が抜ける(息を吐く)
上半身を捻じる。長座で前屈し仙骨を伸ばす。
○長座のまま、肩手は後ろに付き、片手は上に伸ばす。
(肋骨周りの筋肉伸展)
両手をしっかり抱きかかえて、肩甲骨回りを伸展
胸骨(前肋骨)を脚の力で持ち上げる。(両腕は後手に)
【2】前回講座の復習
「わかることば」9月11日
「伝わることば」9月25日
伝わる言葉…パソコンの場合、アンサーがない、
返信を見ないと理解できない。
○「対面でことばで伝える」(対話)…伝わっていないことが直ぐわかる
(1)「どんなことが伝わるのか」 何が必要か。
エネルギーのある呼吸が必要。特に意識呼吸にかえていくこと。
意識性が高くなると、それに伴った呼吸ができなければならない。
→運動反射ー 無意識あるいは恣意的か。
声を出すために役立つ呼吸、呼吸運動が求められる。
○口から目いっぱい吸って吐くことは、ダメである。
○発声、声を妨げないこきゅうであるべきである。
○横隔膜運動でも、前肋骨、後肋骨を主体にすると違う。
◎言葉…「意味」が伝わらなければいけない。そのためには
音、声で意味が伝わらなければならない。
「コミュニケートする音声」であれば、話し手、聞き手
インターラクティブに伝わらなければいけない。
○私⇔あなた間、意味に差がある時、声、音声に問題あり。
一致させるには、呼吸が重要。
(2)「エネルギーのある声とことば」
声…空気を媒体として、振動させて伝わる。
自分が、どの程度意識すると→このくらいに声か
自分がどの程度リラックス(どの部分がリラックスしているかで、
変化する)すると→この程度の声がでるか、自覚がある。
◎「言葉のエネルギー」
伝えようとすると声が変わる。
○リラックスについて
日本リラックス学会説
リラックスー脱力ではない
目的によって違う。ベーシックリラクゼーションは、
就寝時である。
緊張を取るために、別な部分を興奮させるという
考え方もある。
リラックス…自分を信じること、緊張が抜ける事を信じること
(3)伝わる言葉を考える
伝わることばには、エネルギーが必要である。
どんな声か―声帯で鳴っている声で、ことばを作る
口先でことばをつくると、声帯実感がない。
口の調音(音声実感)をすると、伝わらない、
エネルギーが低い。
声帯を振動させ、音にする。
前胸部呼吸(胸式)、後胸部呼吸(背面)、腹腔部呼吸(腹式)
呼吸によって、それぞれ音が違う。
○エネルギーの高い声<
低い声>
◎エネルギーのある声とは?…声帯が、よく鳴る。
E< 意識のある声
明るく、ハリのある声
響きのある声、呼吸量のある声
気持ちが前のめりに聞こえてくる声
メリハリがある明確な声
大きい声
明瞭な声
息の強さが、一定な声
通る声
届く声
E>小さい声
メリハリのない声
息が前に出ていな手、こもった声
通らない声
声量が足りない
届かない声
○エネルギーのある声ー声帯が良く鳴る。声帯の使い方
鳴らし方で、エネルギーが変わってくる。
○エネルギーの低い声
声帯が固いとよく鳴らない。声帯が薄いと高めの声
声帯の締まりがよくない。
声帯の左右が、均質ではない。
→たくさんしゃべると、疲れる。
半開神経が、片方しか動かない。
声のエネルギーがあるかないかで、伝わり方が違うことが
分かってきた。
現代は、サービス業などで人前で話す事が増えて、伝わる声が
求められるようになっている。
弱者救済が社会の傾向として強くなっている。
伝えられないと弱さを感じ、委縮してしまう。
◎読み易い言葉だけを口にすると脳が働かなくなる。
読みにくい物を言葉にしなければ、発達しない。
○40分話し続けることができなければ、本当の話し手ではない。
○エネルギーが低い時の呼吸は?
呼吸量が少ない→噴射量が少ない。
◎息と呼吸
呼吸は、身体の外に出す空気を取り入れて、ガス交換して出す。
呼吸は息の出し入れである。
(息は外の空気を身体に取りこんだもの)
◎意識呼吸とエネルギー
意識的に呼吸し、エネルギーの高い声にする。
意識的…目的によって高いエネルギーの声にすること。
表現呼吸法
→呼吸が長く続くことーロングブレス
最近ブレスが長く続かず、セリフが短くなっている。
エネルギーの高い息ー早い息
ロウソクを距離を変えて吹き消す。ー強い息(喉を通過する時の息)
口で情動を感じる(安倍総理の場合)
声帯声(麻生副総理)
○エネルギーのある声…口で意味をコントロールしない。
◎「品性は音声である」…日本人は情動言葉をしゃべっているので
感化される。
強い息…喉を鳴らす。喉を意識してしゃべる。
声帯をさわって、振るえていることを実感する。
◎息のコントロールが必要
どのように<早い息>(腹の深さ)
―腹式呼吸(恥骨、腸骨(でん筋)を使う
息の支え点ー丹田に置き、動かす。喉頭が狭くなる。
<強い息>(胸の息)―横隔膜の使い方。
◎腹式呼吸の特徴ー腹は動いて胸は動かない
胸が動かないように、両手で止めて練習する
横隔膜を動かすので、多少は胸部も動く。
◎胸式呼吸(胸部呼吸)
前胸部(早い呼吸)…胸部を使って上げる。
後胸部(肩口、頸椎の付け根)の高い位置に息を上げる
(首に力を入れないように注意)
◎エネルギーが高いという根底には、複雑なものがある。
文化が進歩すると人間が退化する。(梅棹忠夫氏の言葉)
変遷が激しいと高リスクとなり、エントロピーが上がる。
人間が置いて行かれる。
「喉頭」…声をつくる。喉頭音で声をつくる
「パラレ」 伝わる、しっかりゆっくりつたえることで
説得力が加わる。
人に伝わる声を身に付けるには、呼吸の理論で理解することが
必要になる。
○本日の磯貝語録
エネルギーの高い声には、呼吸法を身に付け息量、強さが必要である。
呼吸法の理論を知ること大切である。
○本日の感想
情動か口先で表現するのでなく、喉頭で伝えることがポイントだと
思いました。
2013/10/09 (Wed) 19:30