講座テーマ「声をつくる呼吸法④―息を支える仕方―」
1 準備体操
IM身体法
坐骨歩き復習
軽くその場、かけ足
立位―骨盤を動かし、上半身、首までをゆるめる。
2「呼吸の支え」
呼吸によってささえ方が違う。
台本、セリフ読み…意識して読み込むが、声を出すことは自然に
○意識すると何かが出来る領域。
何かをしようと一生懸命になる、身体に力が入る・
○いつも、自然のまま、意識していないことを感じること。
感じるようにすることを、見つけていくこと。
自然で楽なこと、無意識呼吸。
無意識で何もやっていないことを、オーバーにやってみること。
⇒磯貝メソッドの呼吸法
○呼吸は、手足を除いた身体ー胴の部分で行う。
胴の底の部分ー鼠径部まで使う呼吸を行う。
○鼠径部の息を入れて、膨らます。
鼠径部の他にも、膨らむ場所がある
→背部…腰方形筋も使っている。
演習① テキスト「今日、午後雷が鳴りましたよね」
受講生それぞれ、声で表現
さらに、深く言ってみる…どう変えていくか。
⇒「鼠径部呼吸」
息のエネルギーが、いつも同じだと、自分しかできない。
息―呼吸が変わると声が変わり、演ずることが出来る。
◎呼吸が変わる―意識が変わる
○外部状況が変われば、呼吸も変わる―意識も変わる
条件を意識した時、身体も変わらないと芝居はできない。
Kさん―身体より先に考えるケース(止まって考えるタイプ)
考える前に身体を動かすと良い。
Nさん―意識が変わり身体も動くが、身体と頭が全く別のことをやっている。
一致させるようにすると良い。
◎身体と意識を結び付けるものが、呼吸である。
継続させる。いくつかのパターンから。一つ身体が選んだら
それを変えない→繰り返す
演習②呼吸の条件を変えてみる
「上腹筋呼吸」で、「今日、午後雷が鳴りましたよね」
→声が固くなる。はっきり強くなる。明快な言葉になる。
上腹筋の張り出しをゆるめない…強く、インパクトのある声
怒りなどを表現する。
◎声も変わり、意識も変わる
→どのように変わったかを、記憶し復元できることが、
同じことを演じることにつながる
俳優は、常識がなければ不自然になる。様々な社会に通用する
◎役割を演じる…常識通り、まともな人物を表現する。
→誰が見ても「あれは、いいね」と思ってもらえること。
受講生全員、独特だから共通があり、常識的である。
アイデンティティーは必要だが、それを守ろうとガチガチにすると
変われない。
自分の身体の中にあるものに、希望を見出していくこと。
◎「自分の納得の場所」をつくることが重要→覚える
↓
≪呼吸である≫
意識の場所を決める―磯貝メソッド呼吸法
演習③「肋間筋」(胸式)呼吸」で、テキスト読み
肋骨を広げるだけで、息が入ってくる。-楽であるが抜けやすい
◎肋骨をひろげて息が入った状態を保持する→『支える』
どこの筋肉を使って肋骨を広げ、支えているだろうか?
支えて声を出すと、軽めの声になる。
Nさん―支え点を高く保持し、首の力を抜くこと。しっかり息を前に出す。
Kさん―支えが弱く、沈んだ声だったが、高い位置で支え声を出すと、
姿勢もよくなり、声も勢いが出る。
胸骨が開くと、気が上に出てエネルギ―が上がり、明るい声になる
Sさん―意識が丹田に降りやすいので、胸郭の支えをしっかりする。
演習④『丹田(腹式)呼吸』―しっかりした呼吸とささえ法―
○丹田に息が入ったままの声、落ち着いた声。
息の支え、呼吸の支えとことばの違い
○本日の感想
Nさん―胸郭呼吸が面白い。鼠径部が上手くいかなかった。
Kさん―胸郭呼吸が印象に残った。胸郭呼吸が上手くいかなかった
Sさん―鼠径部が、面白かった。胸式が難しい。
○呼吸が変えられると、生活が楽になる
○「呼吸」で「意識」が変わると、「声」も変わり、
相手にも伝わりやすくなる。
声とことばは、いつも頭も身体も「ニュートラル」にしておく。
身体は、毎日使っていると崩れていく。
◎「崩れたら、整える」⇒呼吸でも身体をリセットすることができる。
○声を出す時には、首周りを隠さない。見せておかないと状態が分からない。
○声やことばのためには、、常識的でニュートラルであること。
ワンパターンに固めてはいけない。
呼吸もどんどん変えていけること。
次回は鼻からの「息の吸い方」を学ぶ
セリフをしゃべる時は、口だけでなく鼻からも息を吐いている。
◆本日の磯貝語録
呼吸が変わると、意識が変わる。
呼吸が変わると声が変わる、呼吸も何パターンか身につけること。
◆本日の感想
呼吸は変わりました。そうすると、いろいろな意識も変わりました。
とても印象的でした。
2014/06/24 (Tue) 19:30