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声の学校・言葉の学校 (7/22)

 担当講師 磯貝靖洋

 講座テーマ「声の呼吸法―使える声の呼吸法②―」

 [1]IM身体法 ストレッチ
    身体の筋肉のことに興味を持とう
    声を出す事に使われる筋肉、働きを理解する。

 [2]
  (1)手をたたいた時…どの様に感じ取るか。
    「視覚」の神経は、早く反応する。身体に中では一番早い。 
     皮膚が退化し、皮膚感覚が鈍くなっている。
    刺激が多すぎて、目からの刺激が発達してしまった。
    音は四角いより遅いので、安全である。
  (2)生きていく速度に、神経速度は従っていけば、良い。
    多ければいいのでも少なければいいのでもないが、
    適性が分からない。
    真面目な人は、反応すべてについていかなければと思いがち。
    そうでなくて、いい。
  (3)筋肉から考える。
    人間の筋肉は「随意筋」が多い。余分に使いすぎると   
    疲れてしまう。
    筋肉を鍛えてやたらにコントロールすることが注目されて
   いるが、過度に意識しすぎている傾向がある。
   人間のエネルギーには、適性がある。
    筋肉の動かし方が違うと、自分の感覚が変わる。
    その時に、骨と筋肉で考える。
    例―腕を上に伸ばす。少し傾けてみる。
      何故手が上がるのか? 傾けると何が違うのか?
      考えてみる。
    筋肉の動き、骨、身体の仕組みに興味が出ると、
    声が良くなる。
  (4)声と言葉の関係
    ◎「声が良くなると言葉が良くなる」
      悪い声だと、言葉をつくりにくい。
      身体は自分の専有物。
      言葉、「おはよう」は、専有物ではない。
      口から出してしまうと、自分のものでなくなる。
      →共有公共物
    ○聞いた時に、いい声だと言われる。
     乳飲み子は、両親がよう声でコミュニケーションをとると
     子どもは、用ことばで話せるようになる。
     身体が振動する声を出していると、子どもはすくすく育つ。
    ○言葉は音があり、音が悪いと言葉が伝わらない。
     日本語は文字文化であり、音声が発達してこなかった。
    ○言葉、声はその人固有のもの。
     言葉という道具を生かすために声を出す。
     音が悪いと、心や意味が伝わらない。
     「声」は自分のもの。音であるが自分が出している音の
     意識はある。
     言葉が不全だと、自分の意識もダメになってしまう。
    ex:「はい、わかりました」全員声に出してみる。
       →音からわかってくれたことが理解できる。
      「全然、わかりません。」
     言葉で伝え、言葉を聞き、言葉でコミュニケーションする。
    ○素材の声が悪いと、ダメである。
     言葉は、自分のことを表し言っているけれど、
     独り言でも、相手に向かってしゃべっている。
    ◎コミュニケーションは、聞く人間を主体にして、考えること。
    ○自分から出てくる言葉、出した言葉が、自分にもどってしまう。
     人がいる…声は闊達である傾向がある。
    ○相手がいるから生きていける。相手がいるからしゃべれる。
     私自身の個体は、父母の合体で存在している。
     私ひとりと思うことは、社会的錯覚である。
    ○声の職業の人は、二重人格が、よい。
     物事を客体しようとしない。
     仮面を沢山も持っている人は、病気になりやすい。
    ○言葉は話している時には、自分だと思っているが、
     聞いている人は、すべてが自分ではない。

  [3]講座テーマ「強い声、弱い声」
   Q:受講生全員 「自分は、どんな時に強い声、弱い声を出したか?」
   煩くがなる人を、静かにするには?
     その人と同じように声を出してみる。
     相手と同じ側に近づいてみる
     →相手と同じ周波数になり同じように声が出る。
   ①弱い声…怒られた時、自分に自信がなかった時(気が弱い時)
       普段声を抑えてしまって、いつも弱い声になる。
    小さい声はどんな声?
     →空気が入って、囁くような声。
    小さい声でも、響かせると、伝わる。
    ピアニッシモの声を連続して出すには、トレーニング、音感が必要。
    持続する緊張は、音としては聞こえるが、言葉になるとヒソヒソ話
    になる。
    空気ばかり吐いて、有声音でなくなる(有声音…感情、意志の音)
    →相手に伝わらない。有声音でないと人は納得しない。
   ②強い音(強くて面白い音ー破壊された声)
     エネルギーが高く、声帯を使った声
     強い声になりたいと思うことは、大変である。
     筋肉運動であるから、すぐに出来にくい。
     声帯が強くはじけると、自分の実感がある。
    ◎声の強さ、弱さは、意志、身体と大いに関係している。
    ○身体ができる→呼吸法→発声法
     ひとつずつ習得して進まないと、喉をおかしくする。
    ◎“弱い息だと、弱い声になってしまう”(エネルギー不足)
      1,2,3とカウントする。
      自分の身体の中にセットしてあるものなら、弱い音でも出せる。
    ○声が弱いと、感情、意志が低下する。
     言葉は、自分の中の自己認識が高いと、はっきりしてくる。
     日常使っている声が飛びぬけていると、自分でもわかる。
    ◎声門が開いてしまっている人は、息だけでしゃべっている。
     (例―ショックで声門が閉じなくなる)
     意志がある→息がある→言葉になる
     気息言語…人工的に声を拾ってつくる
    ○ 「声を大きくしたい…」
      声が出しにくい人、言葉になりにくい人は、大変である。
    ○私が出している声を、全部の基準にする(人と比べない!)
     自分を高いレベルにおいて、こうなりたいと願うと大変である。
    ○今のことが良くわかっていないと、よくならない。
     音の創造、イメージング←訓練するとできる。
     ある程度訓練すると、イメージできる。
     今出している音を、全部そのまま聴く。
     声帯を実感する―喉の筋肉を実感すること。

    受講生へのコメント
    Kさん―自分の話している声、出している声を聴く。
        声を出したいなら、自分が出している声を聴くこと。
    Sさん―声は出そうとすると出せる。
       言葉に関する改善点がある。
    小さな声のところで、声の改善は成り立つ。
    ○自分は何なのだろうと考えることも、声、言葉に関しては、
     大事なことである。
    ○色々な声があるが、自分の息を考える。
     「強い弱いは、質の問題」
     「出し出せないは、資質の問題」
     「声のことは、下振りから、声のまずい点から考えていくと良い」
     「高いこと、良くしたいと思うばかりだと、うまくいかない」
    ○音声言語は、人間性そのものである。
     人間性は、育ちもするし、衰えもする。
     言葉はどのように話すかは、方法やり方の問題。
     「どんな声で」は素材、そして話者の人間性の問題。
     どんなに、話し方を学んでも、声(素材)によっては、
     内容はもちろん、聴く人が喜んで分からない。
  
◆本日の磯貝語録
   声ことばは、その人固有のものである。
   ことばという道具を生かすために声を出す。
   音が悪いと、心や意味が伝わらない。
   音声言語は人間性そのものである。
 
 ◆本日の感想
   筋肉を意識すると、声までよくなる。声の強さや弱さによって
   “言葉”の意味も違って聞こえてしまう。
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