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実践セリフ(5/14)                               《ことば系》

5/14(日)実践セリフ

「詩とは」(磯貝講師)
 詩は何層にもわかれている。その層を見つけていかなければいけない。
 詩とは日常会話が凝縮されたもの、頭の中の思いの語、非日常的な感情の語が複合体となったもの

☆テキスト
①『恋は死んでしまった』 ギョ-ム・アポリネール
 ・この詩は自叙伝として読む方がよい。“私の恋”
 ・「お前の腕に抱かれて」の「お前」は誰か!? 元恋人、最愛の人
 ・ここでいう「死」は日本人の感覚でいう「死」とは違う
 ・前段と後段の間には“間”を作った方がよい
 ◎言葉そのものに対する「センス」が必要。思いだけでは詩は読めない。形を見つける
 ・読み手の“私”の恋ではなく詩の中のフランス人X氏の恋を明確に設定する
  フランス人は恋に命を懸ける
 ・後段「過去の春よ」→「さようなら」→「またぼくたちに~」⇒どこに本心があるのか!?
  “過去の春”に未練をもっているのではなく、ニヒリスティックな人物ではないか
 
 ※詩を読む時の注意点
  ①最高の声と最高の言葉で読む
  ②自分の“思い”じゃなく最高のキャラクターで読む
  ③必ず詩の中に主語を見つける。主語の設定

②『シャンソン・ダダ』 トリスタン・ツァラ
   シュールリアリズムに行くきっかけを作った詩
 ・「心にダダをもっていた」――『心』
  ※日本人は“心”のことをやろうとすると言葉の“思い”に入ってしまう。そうではない“心”
   “心象”を捉える。“心”とは体のこと。身体にある“心”を漠然と捉えると“情”になる。
   “情”とは身体の接触のこと。“心”は180度違うことを許している。天子も悪魔も存在する。

   それぞれの言葉にすべて「心」がある――それがダダイズム
   「心」の感性がなければこの詩は読めない。「心」の実態をとらえる
   「心」のイメージ。「心」は「感情」よりもずっと強いもの

   まずは「心」をつかまえること

③『劣等生』 ジャック・プレヴェール
  シニカルの中にLOVEがある詩。この詩も「心」をつかまえることを忘れない
  「心」でとらえる。「心」でいう。それが「感情」を起こす

④『楽園』 ジャック・プレヴェール
  「恋」にも格があり、みんな同じじゃない。「恋」の格を問われる詩
  “格”とはセンスのこと。「心」のセンスがなければ読めない

⑤『夜のパリ』 ジャック・プレヴェール
  「君の顔」⇒姿・「君の目」⇒心・「君の唇」⇒肉体
  まず「心」ありき。「心」が台本を見てその色彩を映し出す

演劇とは観客がひもじがっているものを提供するもの。人々は日々の性活で心を抑圧されて生きている

「心」をやるようになったらじっとしていられない

来週は、『葬式に行く二匹のかたつむりの唄』
    『花屋の店光で』
    をやてからゲーテ。ドイツの詩に移る。ドイツの詩は沈んだところから高揚させていく

 ◆本日の磯貝語録:各言葉すべてに「心」がある。「心」とは感情よりもずっと強く深く広い。
          「心」のイメージを持つ。すべての言葉の「心」をとらえる。
          「心」の感性をもつ。
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