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月刊「聲の力」 第13号(2016年11月25日 発行)

▼月刊「聲の力」11月号《右側に気をつけろ!》▼━━━━━━━━━━━━
本メールは「声とことばの磯貝メソッド」がお届けするニュースレターです。
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『右側に気をつけろ(原題:Soigne ta droite)』

ジャン=リュック・ゴダール監督の仏映画をご存知でしょうか?
私はその公開時、意気揚々とスクリーンに向かったものの、余りにも捉え処ろが無くて敢え無く爆睡。
その敗北感から、再度、再々度(結局のべ4回位かな…?)、映画館へと足を運ぶ事となった思い出深い作品です。正に「右も左もわからない」そんな経験でした。

ところで「右」「左」といえば、あなたが電話で相手の声を聴く時、受話器をあてているのは「右側」ですか?「左側」ですか?

今月のテーマは「耳」です。
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■□ 磯貝メソッドからのお知らせ ■□
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_/_/_/【今月のPick*Up】_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

■□新講座登場!《IM聴き方学》■□
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声・ことばを磨く上で、ついつい「話す」ばかりに気が向き、「聴く」が疎かになっていませんか?
吸って吐いて成立する呼吸のように、コミュニケーションも受けて発する事により成立します。
故に、「聴けない人は上手に話せない」。
逆に、「良い声を持っている人は耳が良い」と言えるのではないでしょうか。

今回は新登場の講座、《IM聴き方学》の中から面白いトピックをひとつ。

あなたの利き腕はどちらですか?……と問われて、答えられない人はいないと思います。
しかしあなたの〈利き耳〉は?……と問われたら、すぐに答えることが出来ますか。
〈利き耳〉とは普段言葉を聞くときに使っている耳、電話をする時に受話器を当てる耳です。
私達の耳は右が左脳支配、左が右脳支配と交叉していますが、脳の言語を処理する機能は左脳にしかありません。
従って〈利き耳〉が右の人は言語情報がストレートに左脳に入ります。
ところが〈利き耳〉が左の場合、一旦言語情報を右脳に受け、その後脳梁を通って左脳に送るという遠回りをしなければなりません。。
その時間差は100分の1秒、しかしこのわずかな差が脳の処理能力に大きな違いを生み出すのです。

だからと言って、右耳ばかり酷使して極端にバランスを崩してしまう事は勿論良くありません。
人の話を聴く時に「右側に気をつけろ」とちょっと意識するだけでいいのです。
こんなちょっとした事で大きな有利不利が生じてしまうのが「耳の世界」なのです。
それにも関わらず、日々の生活の中で「耳」の事をついつい疎かにしていませんか?
この当たり前になってしまっている、「耳」の事、「聴」く事、「受」ける事を一から見直して、その潜在能力を高める事が《IM 聴き方学》の目的です。

ポイントは、
1、人間は“聴いたことのある音”(聴脳が認知し、記憶した音)のみ再生できる。
2、聴き方が変われば発声が変わる(声を変えるには、聴き方を変えなければならない)。
3、IM聴き方学により、自分が開かれてゆく(自分のわかる事しかわからないのではなく、わからない事にも通じていく)。

他にも……
『ウサギの耳の様に高い位置で聞く』
『人間の体で一番小さい骨、アブミ骨のストレッチ』
『イヤホンの恐怖』
『聴くことで脳へのエネルギーチャージ』
『耳の世界は宇宙であり、耳の中に宇宙がある』
……等々、面白くて興味深い話題がいっぱいです。

《IM聴き方学》は現在、実験的に一部講座でのみ不定期に開催されています。
今後は色々な講座に本格的に導入されるとのことです。また、単発でのWSも予定されています。
開催情報は、月刊「聲の力」や「声とことばの磯貝メソッドHP」にて告知致しますので、ご興味がある方は是非一度体験してみて下さい。

詳しい講座の様子は、[声とことばの磯貝メソッドHP/声の学校ブログ]をご参照下さい。
※2016週一ベーシック/2016-7-27 及び、2016-10-26 講義録より
http://owsldm.blog14.fc2.com/blog-entry-1800.html
http://owsldm.blog14.fc2.com/blog-entry-1924.html

《IM聴き方学》であなたの世界、否、宇宙が変わるかも知れません!?


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  編集後記
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『右側に気をつけろ』について監督のゴダールは、「映画館の外で町を観ても、空を見上げても、理解しようとは思わずにただ感じるだけなのと同じに観るべきだ」と語ったそうです。
それを知ってから私は“わかろう”と躍起になる事をやめて、ただ“感じるだけ”を心懸けるようになりました。それからというもの、映画との付き合い方、楽しみ方が一気に広がった気がします。
会話もこれと同じで、その発せられる言葉や字句だけを追いかけ、“理解しよう”ばかりに専念してしまうと、結局よくわからなくなってしまうなあ……と、ふと考える今日この頃です。
しかしながら『右側に気をつけろ』は今日に至っても、やっぱりよくわかりません?!〈喜〉
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