6/11(日)発声・呼吸月1
[1]講座(磯貝塾長)
Ex-①:呼吸に入る前の体の準備と呼吸
体の下から上へほぐしていく(立って、足は肩幅に開く)
体の裏側からほぐす、関節の裏(足首→ヒザ裏→肩裏、脇)
※こんにゃくのように体をゆっくり動かす。体をゆっくりゆらす
〈意識する事〉
①ためない ②とめない ③とじない
〈注〉下から上へあがるにつれて重心は下がってくる。重心は床におろす
かかとはあがらない、浮かないこと
1)肩の関節をほぐす
肩の裏(脇)を力をためないようにまわす
徐々に手に向って動かすが、その時も手首や手に力をためない
全身の筋肉がほぐれてくると、首が柔らかくなろうと自然と動いてくる
首、頭の後ろにも力をためない
2)顎関節をほぐす
主たる関節(顎関節の大関節)は耳の前の指が入るところ
まずは、目の下、ほほの関節を動かしながらほgし、そこから大関節へつなげてほぐす
全身をこんにゃくのように動かしながら、力がたまりそうになるところがあったら、
重心をうごかして力をためないようにする ※鼻は開けて行う
・このエクササイズをすることによって末梢神経が起きてくる
指先をこすり合わせることによってもっと神経を起こすことができる
※エクササイズをするときは、絶対に息を止めない、目を閉じない
Ex-②:上肢・下肢運動(かかとを閉じ垂直に立ち行う)
①上半身をおる(前屈) → 外側がわかってくる
②上半身の前側(胸部、腹部、喉など)の中心を意識しながら起き上がる
体を起こすと言うより意識を起こす、上げていく
→意識が強すぎると仙骨が閉まるので注意する。背中からは起きない
〈ストレッチ〉
①両手を上へ上げ、手を握り上へのびる(足は肩幅に開く)
②その状態から左右へ倒す ※無理せず肋骨の間と間が少し伸びた意識ができればよい
③伸びた状態から、もう半歩足を開いて立つ
④その状態から左右へ倒す ※遠くへ伸びるイメージで
※体を左右に倒すときは垂直面で左右に倒す
Ex-③:胡座呼吸
①床に座る(あぐらで力を抜いた姿勢)…A
②Aから前屈→思いっきり力を抜きながら行う
始め息を入れた状態で、吐くときに全屈してゆく
③Aからお尻を使って後ろへさがる
④Aから“呼吸エクササイズ”を行う
1)息を入れる 2)意識を頭の先、足の先、遠くへもっていく
3)前屈していく。その時に息は吐いていく
4)息を出し終わったら、一瞬息を止める
5)息を入れながら状態を戻す 6)一瞬息をとめる 7)繰り返す
〈停止呼吸〉
呼吸を止める:緊張状態
吐く :一番安定した状態
呼吸には、無意識呼吸と意識呼吸がある
呼吸法 = 意識していないものを意識してみることから始まる
〈ソケイ部の意識〉
Ex-④:正座腹部呼吸
①ソケイ部を手で押し込む
②息を鼻から出す。その時に、ソケイ部を前に突き出していく
③息を吐き終わったら、一度息をとめてから息を吸う
①~③を何回か行ったらほぐす
ほぐし方:両手を後ろへついて胸部をつきだす
Ex-⑤:座位(イス)での呼吸
座り方=イスのすわるところより半分部分に座骨を合わせる
仙骨を立てる。ソケイ部の左右どちらかをゆるめる
「ためない、とめない、とじない」に近い座り方をする
重心をイスにしっかりおろす、足にも少し重心をかける
→すぐ立つことができる姿勢
呼吸の重心は「会陰」までおろす
「会陰」=肛門のすぐ前 指が3本入るところ
※座る、立つにれんどうしていない呼吸ではいけない
呼吸運動そのものは、上肢で行う。支えは下肢で行う
※脚部はフリーでなければいけない
筋肉はすぐに緊張(停止)する→脚部の使い方が悪いと下肢(腹部)を圧迫する
腹式呼吸:ポンプ(腹)で横隔膜を吸い取るイメージで腹を膨らませる
Ex-⑥:立位呼吸
①ソケイ部を引っ込める(息を入れる)
②息を吐きながら前へ押し出す
③息を一瞬とめる
④息を入れて①から繰り返す
※「出し入れ」の意識と「止める」意識をつける
⑤立って同じ事を行う(ソケイ部がわかる立ち方しかしない)
〈ストレッチ〉:股割(骨盤を開く、恥骨の力を抜く)
①四股踏みの状態で両手を前へついてバウンスさせる(手は握りこぶし)
②その状態で手をひらいて四つ足の姿勢でバウンスさせる
③そこから両手を足の間からお尻の下の床まで移動させ、そこでバウンスさせる
④足首をもってバウンスさせる
◆本日の磯貝語録:良い声をつくるには、下半身の柔軟さを欠かす事ができない
2006/06/11 (Sun) 10:00