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実践セリフ(7/9)                               《ことば系》

7/9(日)実践セリフ

[1]ストレッチ(館林)

[2]講座(磯貝講師)
〈議題1ー演劇とはー〉
 劇団とは、志の近い人たちの劇の群れ
〈◎現代で演劇をするにあたり、どういう劇をしたいと考えているか〉
Aさん:どういうものがしたいか、目指していきたいか、はっきり分からない。
Bさん:「生命のある演劇がしたい」所属するグループ全体で生命のある
   演劇を目指そうとしなければいけないと思う。
Cさん:見た人が「良かった」「楽しかった」と思えるような劇。
   中身のあるもの(音の響き、語の意味があるもの)を伝えたい。
Dさん:見えるもの、見えないもの全てを体で表現したい。
   お客と俳優が共有できるものを作りたい。
   今、難しいと思っていることは、セリフになる前の体の状態を意識すること。
   言葉へのイマジネーションはあるが、自分が演出する側として考えると、 
   役者にイマジネーションを伝える術はないということ。
Eさん:一人芝居がしたい。ストレートプレイをしっかりできるようになりたい。
   ストレートプレイをする時は、相手(役者)とコミュニケートをとりたい。
   対話劇がしたい。見ている人に、役者の身体の状態を伝えたい。
Fさん:目に見えないものを表現したい。俳優として魂を伝えたい。笑いをとりたい。
   人間の持っている状態(体の状態)が、客、役者に伝えられるようになりたい。
Gさん:客に勇気を与えられる芝居がしたい。「生きていて良かった」と思ってもらいたい。
   セリフがなくても存在感のある俳優になりたい。
   ストーリー性のある芝居がしたい。
Hさん:芝居をはじめる前はコンプレックスの塊みたいな人間だったが、芝居を見て、
   やっていくにしたがい、コンプレックスが少しずつなくなっていった。
   そのような、お客に生きる活力を出してもらえるような芝居がしたい。
   SF、現代でない、夢のある芝居がやりたい。
Iさん:演劇にいく前に、音声、音だけの可能性を追求したい。
   追求した先に作られる芝居はエネルギーが高く、コミュニケートが
   できるものであると考えるので、その時は芝居がしたい。
Jさん:自分の発想(作、演出、出演)から作っていきたい。
   今存在しないものを作りたい。
Kさん:人間が持っている醜さや、汚さ、美しさを強烈に表現できる芝居がしたい。
   ミュージカルに出たい。(音楽座、土居裕子さんのような、歌、
                表情全体が開かれているような俳優になりたい)
Lさん:お客と楽しめる芝居がしたい。2003年度に上演した小学生向け舞台が
   お客と楽しめた芝居だった。今度は、子供たちだけではなく、
   大人も楽しめるようなコミュニケーション芝居がしたい。
   (RSCのヘンリー5世を見て、コミュニケート芝居がしたいと思った)
Mさん:アートとエンターテイメントの融合したものをしたい。(尊敬する人は橋爪功さん)
   アーツ、台本を演じることで、もう1つ上の劇を目指したい。
   (磯貝講師:アーツやエンターテイメントをいう言葉は劇の世界で使うには相応
    しくない)
Nさん:「読む」ことで人に「心」という目に見えないものを伝えたい。
   声と作品で心は伝わる。
Oさん:声と言葉で衝動的、安らぎを与えたい。人間が人間らしくなれる芝居がしたい。
   普遍性のあるもの、真実があるものを表現したい。
   作品から自分で真実を見つけたい。

〈総評(磯貝講師)〉
・演劇を真剣に考えている人の答えではない。
・演劇とはリアルなもの。
・テレビ演劇、映画演劇、舞台演劇といろいろあるのに、明確になっていない。
・演劇の違いとは何かや俳優と演劇との関係などを常に、そしてとことん考えない限り、
 演劇の先はない。
今のままでいくと、つまらない俳優しかいなくなる。
・演劇を自分の職業にしようとしているのか?
◎劇をどういう風に考えて、自分自身をどういう風に置いているか。

〈議題2ー劇性と演劇性はどのように違うのかー〉
Aさん:演劇性ー自分の代わりに人の人生を演じること。役を広げること。
Bさん:演劇性ー人間を表現すること。
        台本に書かれてある人の真似をする。(サンプルをもとに自分で作る)
   (磯貝講師:台本を元に自分で役を作ることが喜びだから俳優はおもしろい
    のではないか。お客と役者は、何が共感し得ないから喜びの差が出てくるのか?)
Cさん:俳優の自分中心の考えがいけない。
    お客のことを考えていない。
Dさん:俳優は反省を逃げて来たからいけない。
    演じた時は上手くできたと思うが、あとでビデオを見るとヒドイことが分かる。
    他人を意識できていないから共感できない。
   (磯貝講師:役者本人がやったことを覚えていない。(役に対して責任がない)
    覚える能力がないといけない。)

劇とは-
Aさん:シナリオを再現すること。
   (磯貝講師:それは、演劇ではないか?劇とはハプニング、物事が起こっている事)
Bさん:非日常が劇である。
Cさん:何かの出来事の何かに焦点をあてて、それを明らかにすること。
Dさん:人物に対する障害に人物がどう対応していくか(乗り越えていくか)。
    =劇的につながる。
    劇的とは、客観的な視点からみたもの。本人になると劇になる。
Eさん:劇とは、作り物、劇的とは落差(高ければ低くなり、低くなると高くなる)
Fさん:劇とは主人公が意思を持って行動すること。
    これはお客が肯定する(喜ぶ)と喜劇、否定する(悲しむ)と悲劇になる。
Gさん:劇とは一万年くらいを2時間に凝縮したもの。
   (磯貝講師:演劇を分かっていないと芝居ができない。劇を分かっていないと
    演劇はできない。それぞれの違った劇観や人生観が芝居の価値観を
    でっちあげる。)

[3]詩『神性』ゲーテ作(磯貝講師)
・詩の朗読(二名)
・ゲーテという詩人は感情多感、思索的な人。疾風怒涛の如く走り去った人。
 激情家。神童、恋多き人、色々な物事を知っていた。
『神性』-人間をほめたたえたものではない。人間にはないものを表現している。
     経文のようなもの→これを読めば、人間も少しは救われる?
              ゲーテの祈りの書(念書)
     ※詩の内容全てを反語にすると、この詩がどういうものか少し分かる。
・現代は祈るという経緯がない。
 同じセリフでも、祈って出している(言葉の神性)のと、自分の意志でやるのとでは
 大きな違いがある。
・ゲーテの『神性』は「人間性」を指している。
・演劇とは人に影響を与えられるものである。
 →それは霊性があるから
・「社会」は霊性を狭めている。宗教と芸術は背中合わせ。
・ランゲーとは魂が転化されたもの。そこからランゲージ(言葉)ができた。
・テキストのどこでどんな霊性があるかを、感じる能力が必要。

 ◆本日の磯貝語録:霊性のある演劇に未来がないものはない。
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