(1)ピアノを使ったレッスン(磯貝塾長)
・ピアノに近づき、その響きに共鳴する身体を感じる
・喉、鼻、声帯を開いた状態で、様々な音を受ける→感触を述べあう
・ピアノの響きと音声を合わせる(喉合わせ)
☆伝えるためには、相手が聞きやすい状態、声でしゃべる
☆音声には、発し手と聞き手がシンクロ(同調)する音声がある。
→では、なぜ聞きにくいような日常生活の情動にはない声(ex.強い声)を
使うのか?なぜシンクロする音声をもっと多用しないのか?
Ans:日常性という狭い条件をとりはらい、人の生物としての魅力を見つけ、
内向にならない広がりある感性を楽しむため。その音声を自己の中に
発見し、技術をみがき表現するため。声の限界を広げ、可能性を見つけ、
圧迫された自己を解放するため。
◎人間の基本感情がバラバラに違っていたら、共生はできない。
基本感情は皆同じである。
→但し、その運用の仕方は、皆別々。だから、違って見える、感じられる。
(2)自由討論
「俳優として、どういう問題をクリアしていれば、精神のコミュニケーションを
完成させられるのか?」
Q:「反応しやすい何か」「大げさに伝えようとしなくても伝わること」と
いうのはあるか?
Q:同じテキストで、聴いたときの印象と読んだときの印象が大きく異なる
ということがあった。それはなぜか?
◎声は言葉であると同時に音である。声は音でもある。
Q:現代劇で、声と音をもっている俳優は誰かいるか?
→歌唱は、声を音にする訓練でもある。
→言葉にする声と、音にする声を分離しながら、両方とも獲得する。
→声を音にできると、自分に入ってしまわずに済む
声を音にできると、純粋に情報として捉えることができる。
声→言葉→意味 という分類
↓ ↓
音 音
◎声は音である。
セリフを吐くときは、意味や状態の前に音を作れないと始まらない。
◆本日の磯貝語録
声は無意識でも出せるが、音としての声は技術がなければ出せない。
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