1月11日(木)歌・演奏
◎ストレッチ(磯貝塾長)
◎年頭の話
「自分で自分のことをやる」ということは、「自活力」をつけること、
健康でいるということ。芸をやるためには、健康でいることが必要である。
一方、自分は何でもやるのは不完全であるということ。助け合いが
必要となる。これは助けようという意志や意識から起こる行動ではなく
「反応」であるべきである。→助け合いの生理
何でもできる「素」を自分の中に見つけ出すこと。
[1]第Ⅲ期テーマについて
「言葉」を伝える歌
「言葉」と「音楽」を自分に近いところで作り直す
言語(言葉)の要素:①文字 ②音声
言語(言葉)の機能:①思考の道具 ②コミュニケーションの道具
↓
状況によってどちらの機能で使っているのか変わる
・言語が表現する叙景、叙情などは国によってクセがある。
・日本語のクセは「母音が多い」ということ。母音とは情動を表すもの、また、
その響きにより神へ通じようとするもの。子音は神との道を邪魔するもの。
極めてこの世的なもの、雑物。
・抽象的な音楽言語と言語は異なる→歌では合体したものをつくる必要がある
・歌は情報伝達ではないが、言葉が届かないと不完全である。
・歌の言葉は会話や詩の形であらわされる
・詩にはルールがある 5、7のリズム、またこれの組み合わせである。
5は2+3、7は3+2+2に分解される
・人に伝えるために何をすべきか→芸能の言葉を習得すること(形)
・言葉には方向がある
・言葉を音楽の感情で表現するのが歌である
◎それぞれの言葉は語感を持っている。この語感に意味がある。
語感の要素:①語意 ②語音 ③身体感
「あ」という言葉から、どういう語意、語音をつくっていくのか
まず言葉のみを取り出して、各語の語音を見てみる。
(注)リズムが崩れると、語音感が変わるので、伝わらなくなる。
[2]「がらっぱの歌」の詩を読んでみる
・「ああ」…星との距離感、神秘性を出す必要がある
・語尾の音を喉に戻すこと=喉が開いているということ。
(顎が開いていても、喉が開くとは限らない)
そのためには、無駄に顎を動かさないこと。
・言葉をつくるための機能:①響き=上顎 ②支え=下顎
《言葉と音楽表現と発声を一致させることが今期の課題》
そのためのエクササイズ
・話をしていないときはずっと舌を浮かせておく→この状態で話す
◆本日の磯貝語録
演じ手の優秀なところに良い作品が生まれる
2007/01/11 (Thu) 17:00