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歌・演奏(3/15)                               《音楽系》

3月15日(木)歌・演奏

【公開試演会】
 第Ⅲ期講座テーマ「ことばを伝える歌い方」
  評価項目
   ・日本語の表現性
   ・言葉のリアリズム、発語性
   ・ことばの身体実感度
   ・発語力と明瞭度
   ・歌いと喋りの使い分け
   ・バーチャルでない表現力
   ・会話、対話のリアリズム
   ・胸声と感情
   ・説得力
   ・伝達力
   ・語りかけ度
   ・生々しさ

 試演Ⅰ:日本歌曲 課題2曲のうち1曲を選び演奏
  Aさん:「がらっぱの歌」(中田喜直 作曲/慶光院芙沙子 作詩)
  Bさん:「亡き母に」(中田喜直 作曲/新川和江 作詩)
  Cさん:「亡き母に」
  Dさん:「がらっぱの歌」
  Eさん:「亡き母に」

 試演Ⅱ:歌劇「椿姫」(ヴェルディ作曲)より 第3幕1~3場を
      Violetta、Annina、Dottoreの各役で演奏
  ①V:Bさん、A:Aさん、D:Eさん
  ②V:Cさん、A:Aさん、D:Bさん
  ③V:Dさん、A:Aさん、D:Cさん
  ④V:Eさん、A:Aさん、D:Bさん

 試演Ⅲ:自作詩を課題3題のうち1作 朗読
  (課題:「バナナ」「もしも隣の人が宝くじで1000万当たったら」
       「私は卵から生まれた人間です」)
  ①Eさん:「バナナ」
  ②Bさん:「もしも隣の人が宝くじで1000万当たったら」
  ③Dさん:「バナナ」
  ④Cさん:「バナナ」
  ⑤Aさん:「バナナ」

 全体講評
  ・このシリーズでは、「声」ではなく「ことば」をきかせることをやってきた。
   いくら声が良くても、「ことば」が伝わらないと、歌の魅力が半減してしまう
   からである。
  ・「ことば」が伝わることが「うまい」といわれる人の条件である。
   「ことば」の作り方、運行の仕方で伝わり方が変わる。「ことば」には、
   意味と音の2要素があるが、演奏者にとってはことばを「音」によって
   「実体化」することが仕事である。
  ・歌い手には、喉を鳴らしていたいという潜在意識がある。しかし、ずっと
   喉を鳴らしていると、たとえ何語であっても抒情的になってしまう。
   そして、それはきいている人にとっては気分が悪いものである。
   語尾、文尾を伸ばすと抒情的になってしまう。音楽を語る、喋ること。
  ・演奏とは、演奏家個人が独自の解釈で行うものではない。万人に
   わかるようにつくらなければならない。その上で、違いを出すことが
   質である。それは表現力であり、精神状態である。イキイキとしているか、
   生々しいかということ。書いてあるとおりのことをただやるのではない。
  ・きいている人のなかにある「イメージ」を引き出すのが名演奏家である。
   曲の1部分でも、実在、実感を全て自分の外側に投げ出すこと。 

◆本日の磯貝語録
 演奏は生々しくなければ説得力がない。しかし、過ぎるとイヤらしくなる。
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