[情の表現・意の表現](磯貝塾長)
・個人ストレッチ
[Ⅰ]本講座のめざすもの
・もっと自由にあまりふれていないものをやる
・人の"情""意""感"を表す。
去年のテーマをさらに深め、つきつめる。
◎声とことばを深める。実のあるもの、自他共に実感のあるものにする。
◎意識の意を出す
◎本当は何がしたいのか。何をすればいいのか。
◎表現することを追求したい。
[Ⅱ]情の表現を考える
・日本の「情」表現は「思い」、喜怒哀楽の「気持ち」
・日本の話芸はおおらかに「喜怒哀楽」を往来する
・「意」で読むとつまらない。「情」で読むとおもしろい
・吉本がやっている笑いは「情」ではなく「喜怒哀楽」の笑い、つくりもの
・今、はじめてやるようにできるまで、よく練習する、練習させる
・落語は「情」のねちっこさ、しつこさ、「人間」 温度差、熱
・現代劇は関係のねちっこさ「情」を「意」で表す
「意」ばかりで「情」が消えてしまった
・歌舞伎役者はみんなひとりを単位としそれを芝居で関係つける。
・日本人は「情」で生きている、「意」に「情」を写して表現する
・「喜怒哀楽」は日本人の心性の本性ではないか
現代劇の台本に「情」が足りない。ストーリーと事件主義
◎日本人の「情」とはeros、だから根が深い
[Ⅲ]落語を噺す(情の演習)
・落語のおもしろさ 高座にすわってやる(ぎりぎりまで動く)
足がないので「幽霊」の情(cf.義太夫は足がある)
・「崇徳院」 回し読み 情のことばばかり
・噺家は、一字一句全部覚える。そのうえで、アドリブを入れる、
自分のことばになるまで練習する。いい本は読んでいて面白い。
・「情」はからだ(物体)を持つ。それぞれのことばについて実体がある。
理知的にしない。からだのつきあいが「情」のセリフ
・からだを「喜怒哀楽」にあてはめる
◎情のある情景を経験しよう
・落語を読むと、自然に仕草が出る、拍子をとってしまう。
・やってみるとすごく大変(エネルギーがいるし、上がってきてしまう)
・日常会話を何役もこなす。多機能性が必要。
セリフの稽古
・口先で雰囲気やつもりではダメ。セリフの実感→体感
◆本日の磯貝語録
日本人の情はエロスである。情のある情景を経験しよう。
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