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俳優発声実践(5/17)                           《ことば系》

5月17日(木)俳優発声実践

[情の世界の表現](磯貝塾長)
<情>
 ・外国語で表しにくい日本的概念。西洋的な考えにはあてはまらない。
 ・脳の奥のほう(低次脳)に発する精神エネルギー。
  (情動-言葉認知(対他)-社会)
 ・本能を脅かされ、声、感情が発生する。
 ・本能の満足で、動作、声、感情が興る。対他。
 ・認知範囲を超えたとき、他者に対する思考が先んじ、本能情動が分岐。
 ・多数、多者、多物により、社会が形成され、感情が微細化する。
 ・ヨコで考える。社会的関係→情動にフィードバック。
 ・理解できない神秘、雷、水の蒸発→神の領域「崇高」
 ・社会的な感情を個的な「情」で表す例:「切ない」「思う」
 ・感動は「情動を感じた」こと
  情の表現は、日本独特のもの。ex.選挙運動、情実
  情のつくことば 広辞苑で50以上。人間言語。
 ・身体、心を動かすもと、考えるもと。何かをするときのエネルギー。
 ・情を4つに分類した「喜怒哀楽」 日本古来の知恵。
 ・情は分岐しにくい。対人のわけがわからないもの。感情と感覚が一緒になったもの。
 ・西洋的感覚(愛など)が入ってきて、情だけはわかりにくくなった。
 ・自分の中に情があるか?感受できるか、しているか?

 ・情が自分の中にないと他人のものは受けられない。
  情として「喜怒哀楽」を共感する、一緒に感じることができる。

 ・演じ手として、「情」を感じて表現できるか。
  論理ではなく「わかるか、わからないか」の世界。

 ・落語、歌舞伎の台本は、日本人がそのままできるように書かれている。
  情のある芝居、どろどろしている。さばさばしていない。

 ・情を現代劇にできるか考える(ほだされる、しみじみする、つらい、etc)

 ・情から離れた認知理意の言葉には、出す実感がなく、関係の実感しかない。

 ・セリフを情でとらえて出す。普通の言葉を情念に置き換える。

 ・言葉、状態が生き死ににつながっているか。
   例)コーラ2本ください。

 ・計算されていない、考えていない物の中に、情のエネルギーが出せるか。

 ・情の芝居は肚でよむ。情の歌は腹で歌う。あげないで腹の底で「思う」

 ・見たもの感じたものを身体(腹)に落とし込んで、覚えた物をひっぱりだして
  セリフ(ことば)にする。

 ・情報を状態(情態)にする→足を踏む

 ・男が女形をやるとき、女っぽさを出すには、意識も感覚も会陰の位置まで
  降りていなければうまくゆかない(女性は子宮)。

 ・情はえげつないもの。字に書かれたセリフにはそれがない。
  役者は、情の感じをその文字にのせる。音にする→字から飛び出す。

◆本日の磯貝語録
 情は日本人の心性の底にいつもあるもの、消せぬもの。
 通奏低音のエネルギー。  
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