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俳優発声上級(9/9)                           《ことば系》

9月9日(日)俳優発声上級

講座テーマ「セリフ学「Ⅱ」関係と意識」

I think that it ・・・ 自分の思いの中で表現するのではなく、そのものになる

[1]対話劇 相手が話す事と自分の話す事の通路を作る
  自分の思っていることをすぐ出すのではない。→腹芸である。
  人間が生活をしてゆく場合に必ず
  分かり合うこと⇔分かり合わない事で成立している。
    多民族、挨拶・文化・言葉が違うため深い理解が必要。

 (1)桜の園(チェーホフ作)
  表面的なものだけでなく、書かれていない事を作る。口ではなくノドでしゃべる

  テキストP.26から ラネーフスカヤ「あの子ひどく疲れているわ~」
   ラネーフスカヤ:Aさん  ワーリャ:Bさん  ガーエフ:Cさん
   ロパーヒン:Dさん  ピーシク:Eさん  フィールス:Fさん

 ・ラネーフスカヤとロパーヒンが対立している人間力学である。

 ・対話劇(人のセリフを聞いている時に心が動く。
       ◎話すときは全員に口を見せる。唇に表情をつける。
       聞くときは相手の‘口’を見る)
   →相手に強要する。ロシア人は多民族ある。→しつこくて、いやらしい。

 ・俳優の個人的思いや感情の使用や表出は極力さけ、その時の生の生理的反応を
  伴った、心の変化をつかまえ、セリフにする。
 ・ラネーフスカヤは歩く時にどう止まる、立ち上がるのか
 ・人間は自分の思いが先行しない。実際を作る。
 ・Aさんは息を抜くが、ラネーフスカヤはエネルギーがあまっているから満足して
  泣く。エネルギーは体の中心にくる。

 (2)エクササイズ
  イ)内臓の力を下に抜く歩行練習(止めない、溜めない)
   ・足はペタンペタンと垂直に上げて垂直に降ろす。
   ・止めない、溜めない、息を流す。肩を抜く。背骨の力を抜く。内臓の力を抜く。
    腰の意識をする(開けっ放しにする)。腰方形筋を弛緩させておくと
    息は流れる。腰を抜く、側腹を抜く、恥骨、鼠径部を足にのせる。
   ・手のひら、手首、肩にもためない。首の付け根を抜く。
   ・口の中あく、ノドが空く。口は前で開けず後ろであける。
    すると縦口になる。下あごは降ろしておく。
   ・腹を抜いておく。人中はとても大事。
   ・‘カラスガミテタ’‘ユウヤケコヤケ’‘アシタテンキニナレ’
    ‘タケヤブヤケタ’とつぶやくように言いながら歩く。
   ・タケヤブヤケタ→実感が持てる。
    対話とはイメージを固定する事ではない。

  ロ)腰方形筋のささえと伸展
   ・骨盤と腰方形筋につながっている。分離しない。
   ・アンダーコードで出す。
   ・ノドの奥をあけて、あごの力を抜く。うがいをする。
   ・下あごを抜けないと、ノドとつながらない。
   ・腰方形筋をゆるめる。
    手をぶらぶら。手をゆする。手首を回す。足首を回す。足裏で感じる。
    ↓
   腰方形筋でコントロールする。
   笑う=腹で笑う
    話をしている人とシンクロして。
   リューバの呼吸に合わせる。聞きながら周囲を見て、相手の反応をうかがう。
   相手に対して呼吸をシンクロさせてゆく。
   声や言葉は身体である。息を変えるのは腰である。

  日本人の特徴
    グループの中で真剣なことを言う人がいると同調する。

  思い方、感情はすべて呼吸法である。そこを変える。

 (3)役付けセリフ稽古
 
 (4)セリフ箇所(長ゼリフ)を決め個人指導と全員合評会
  Aさん~息の流し方が同じです。膨らませたまま。息の吸い方を変える。
      口の自己主張が強すぎる。
      バカな女(↗)-理念だけである。 バカな女(↘)-下におろす
  Cさん~頭がジャマ。体におろす。語尾が納得したものにする。
      なつかしい(↗)とはしない。意思は外へ。生活感がない(唇)
  Gさん~ズボンを脱いでパンツだけでやってほしい。
      私自身の人間性を感じながらやる。
  Hさん~造花である。ラネフスカヤで死ぬほど鍛えてやる!
      実感がないところで作りたがる
  Iさん~生理をロパーピンに近づける(内臓をロパーピンにする)
      息を中に溜め込みすぎ
  Jさん~後半にJさん節になっていた。パンツの中にいろんなものが入ってる。
      具体的で肉体的なもの。
  Kさん~相手にしゃべっていない。息が一定である。つまらない。銅像である。
      不安定さがない。安定したら崩す。
  Lさん~溌剌として自信に満ちている。息が流れていない。安定してしまった。
      腹の中→切腹する(安全に死に方)

   自分の腹の中が生きている。腰が一つに決まっている。
   横腹の芝居がない。
   人間の精神状態は腹である。

  Aさん~腸が愉快ではない
  Bさん~
  Fさん~人間の汚さがない。肺と腸の位置をかえろ!
  Eさん~観念芝居すぎる。子供に見せる芝居にする。ひねくれすぎている
  Cさん~いやらしい!力入りすぎ。内臓の肉付きがない。
       ノドやパンツがあるのか?Cさんが裏を読めるようにするためには?(課題)
  Mさん~地に近い。口調ではなく、息のポジションを変える必要あり。

◆本日の磯貝語録
 内臓に実感をもつ。内臓意識を強める

◆本日の感想
 ラネーフスカヤは難しい。でも、ようやく、声、呼吸、発語、そして対話が
 一致して見えてきた。今までのセリフとはちがう!!(K・H)
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