講座テーマ「発声共鳴法:上顎共鳴」
[1]戸村助手によるストレッチ
①首周りのストレッチ。肩のストレッチ。ロールダウンして脱力→ロールアップ
②肩甲骨を伸ばす(広げる)
③上半身を左右に振って体を緩める。中心軸を意識してぶれないように。
④股割り、肩入れ
⑤2人ペアになって、片方はリラックスして直立。もう1人が相手の体を動かす。
その力に任せる。
⑥床打ち
[2]磯貝講師による「発声法、共鳴法」講座
◎息のあてる位置を変えることで声の基本響きを設定する
→発声法(一次共鳴)
例えば「い」という音を保ちつつ、ノド位置、息の当て場所を変えることで
(響き位置)響きを変え、声の質を変えることが出来る。
これを発声共鳴法という(二次共鳴法ともいう。)
・この訓練により、本人の中にひそんでいる声の素材を引き出すことが出来る。
・他人が興味を持つためには日常を提供しても見てはもらえない。
◎“音”はすぐ消えてしまうもの。声を出す直前の「集中力」「創造力」「体力」が
重要となる。
それが素材を用意するということ。訓練で高めていくもの。
・“音”は外で聞く人が判断するもの。自分では正確なジャッジは出来ないので
自分が外に出したものをジャッジする人が必要。“芸”には必ず師匠がいる。
・自分が出したいものを確実に出せるようにするための集中力、創造力、それを
鍛錬するための体力が必要。
◎人間の性格の違いと声とことばの関係をつかむこと
声の違い=キャラクターの違い
・想像ではなく創造。クリエーションするのであってイマジネーションするな!
■解剖図を見ながら説明
・口を閉じて鼻から吸うのがノドに一番負担をかけない呼吸法である。
・「口」=下あご部分+上あご部分(上顎実感が少ない)
・音は口腔内を響かせること。「口」の構造を良く理解し、実感することが大切。
・顎関節のところまで息をあげて響かせる。口全体を響かせる。
◎口の一番高いところ=顎関節(耳の横辺り)
口の一番奥=乳頭骨のあるところ
口の幅=頬の幅
口の一番下=下あごの先端
・のどと口の重なっている部分をうまく利用しようとして、良い響きを作り出すこと。
・“人中”を響かせる。外鼻から人中を捉えてのどを鳴らす。
・“人中”の上(鼻)から捉える音と、下(口)から捉える音は違う音になる。
その違いを使い分けることで素材を増やすこと。
練習-①うがい。上あごに向けて。無声のうがいと有声のうがい。
その時舌を動かす。
②上の前歯に息を一気に当てる
③下の前歯に息をあてる
顎の使い方、舌の使い方で声が変わる。声が変われば感情が変わる。
キャラクターも変わる。
まずは軟口蓋と硬口蓋に息が当たる実感を覚えること。
◆本日の磯貝語録
・“能力”は当人にとっては考えることでも思うことでもなく“感”じること。
・まず、素材を用意すること。声の専門家として多くの素材を操ること。
・音を出す前の創造力、集中力、それを鍛錬するための体力がベース。
◆本日の感想
“顎の使い方で人格がかわる”ということを自分の体で感じることができました。
「あぁ、芝居をする、役を作るってこういうことか!」と実感しました。いっぱい
訓練して沢山の声→人格をコントロールできるようになりたいです(A・M)
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