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市民発声・呼吸法(11/17)                    《共通系》

11月17日(土)市民発声・呼吸法

講座テーマ「良い響きとことば」

[Ⅰ]ストレッチング(沖田講師)
 ・立った状態で体を前に倒し、体をゆらす、前後に体重を乗せる。
 ・座って股関節を伸ばし、両足を後に。ゆっくりと元に戻す。
 
[Ⅱ]「呼吸と言葉 丹田について」(磯貝塾長)
 ・言葉のための呼吸法→そのために最も基本で重要なのは丹田。声の呼吸の
  ためには支えが必要。→丹田のささえ。
 ・息のコントロール=声のコントロール=言葉のコントロール
 ・腹腔の動きのエネルギーで体内の空気を流す、これを息という。
 ・息は喉を通過し、声帯を振動させると"声"になる。
 ・丹田によるささえは、人の様々な行動についてまわる。例えば、日常会話で
  は意識しなくても、特別に何かを伝えようとした場合は、丹田の支えを強くし
  ている。(無意識で)人前で改めて話すとき、日常のままではうまく伝わらな
  い。そのための意識とそれを具体化する体が必要。
 ・現代日本人(特に都会人)の間では"人前"という観念が変質し、特に"人前
  の声"は(喋りや話)壊滅し、自前となりつつある。
 ・人様の前で喋る時、自己放出や自己確認をするのでなく、話すことを正確に
  伝えることが必要。

[Ⅲ]言葉を使った演習(立位)
 (1)"ア"をつくる
    1)自己日常的に 2)丹田を意識して ふたつの差をつかむ
 (2)"ア"と胸声
    (1)-2)に、もう一方の手を上胸部に当てて"ア"を発声
    (1)-2)のままと、胸手あてとの丹田差をつかむ
 (3)"誰?"を(1)、(2)で行う
 (4)"はい!"を①身近な人②初対面の人を(1)、(2)の条件で行う

 ◎日常的に丹田感覚を持つのは大事であるが、他人と交わる時、丹田意識を
  持てると
  ①落ち着きがでる②明確になる③自己中心さが少なくなる等の利点が生ま
  れてくる。

 ・丹田を意識して足踏みをしてみる。
  最初は意識せずに、次に意識して、違いを実感してみる。
              ↓
  ◎つまり、自分が自分以外の他を意識しているかどうかは、丹田での感触と
   実感である。
   人を意識した時に丹田を意識出来るか、これがパブリックセンスである。

 EX.眼をつむって丹田を触って、鼻から一杯に空気を吸ってみる。
   呼吸に伴って丹田が運動していることを実感する。

 ・次に、丹田が呼吸している意識でやってみる。

 ◎鼻から吸うという意識が強いと脳圧がかかる。これは損。丹田で吸うという
  意識を持てるかどうか。→体を使うことができないと人に伝えることはでき
  ない。

 ・丹田意識のある声とない声を感じられるか。
  少なくとも他人において、その判別ができるようになればそれだけですばら
  しいことだ。

 ※声は対象物にぶつかることで発せられる。光もそのおかげで光を認識でき
  る。つまり人間もそうで、他人があることで個を確立できる。→丹田で聞く。
  何でもかんでも頭でやると失敗する。

 ・他人が何人もいるからこそ、自分を立脚して生きていける。他を排除したら
  自分が成り立たない。

 ・受けることの必要性→自分の思いだけでものを見ない。聞かない。すべて
  来るものをありのまま受ける。

[3]生きる/谷川俊太郎
 ・Aさんは、すごくいい声で読めていた。
 ・Bさんも声が良くなっていたが、足がしっかりと地面についていなかった。
 ・Cさんは、まだ頭の意識が強すぎた。
 ・Dさんは、先ず、聞いている人がいるという認識。その人達がどう聞こえたの
  かを知るということ。その大事さを認識すること。
 ※読む場合、文を自分にひきつけてはならない。生きるの場合、谷川俊太郎
  が書いたものである。ならば、それを自分として読むのではなく、他の人格と
  して読む。→初めて読む場合、主観で読むが、人のを聞く中でだんだんと客
  観的に聞けるようになる。

 ・客観的な音声は上顎にぶつける。主観的な音声は下顎にぶつける。  

◆本日の磯貝語録
 首の上の脳(頭脳)は、実体の少ない脳。丹田は体の中の実体脳、両方通
 じて能となる。

◆本日の感想
 丹田の大切さを改めて痛感した。今の日本では、自分と他者との境が不明と
 なり、良い加減な言葉が横し、聞きにくい言葉が多い。そんな中で、公の場面
 できちんと自分の意見を伝えるには、やはり丹田意識を持つ。これが鍵となる。
 (N.N)
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