11月29日(木) 歌・演奏
講座テーマ「リーダークライス全12曲 ⑦」
少ない歌唱機会に対して自分がどう取り組むかが試される期だった。
今日と来週は試演会に向けて一人一曲ずつ練習
◎完璧を目指す必要はない。少ない機会にどれだけ調整できるかという集中力
と瞬発力をもって臨んで欲しい。
①Aさん “Heimliches Verschwinden”
一つのフレーズが終わって次のフレーズに引き継ぐ時止まらないように。
→2ページ目「daβder Lenz vorüber sei;undan~」のところなど。
とても憧れの強い曲なので言い始めるところにスピード感と軽さが欲しい。
②Bさん “Gesungun!”
後半3分の1の形が決まっていない感じ。1番と2番とで微妙にブレスの位置が
違うところを整理する。
③Cさん “Heimliches Verschwinden”
まだちょっと律儀。もっと詩から感じるまま、ちゃんと実感が伴えば思ったとおりに
やってもいい。もっと自分を解放して。譜面は見ても良いがなるべく離してちゃんと
動いてるものとして捉えられるといい。
④Dさん “Lied der Suleika”
安定したいのに安定しないで動かすのがこの曲の魅力。分量とブレスのタイミン
グが一致しているため安定感が出てしまってる。もう少し感情の露出を過剰にし
てみる。あふれ出るものを押さえ込む。シューマンの音楽はいつも倒れかかって
る不安定感がある。「∽」のところで不安定感を出す。いい終わった後に感情を
残す。
⑤Eさん “Meine Rose”
とても気持ちよく伴奏できた。Eさんのバラが見えた感じ。2ページの最後の段、
「dich freudig auferstehen!」のライン息継ぎとテンポ注意。
⑥Fさん “Der schwere Abend”
もっと自分の中を通して前に出したかったが出来なかった(本人感想)。
「scheiden」にあまり痛みがなかったのではないか。「beiden」をひきずりすぎない
こと。
⑦Gさん “Frülingsnacht”
もっとしなる感覚。はじめがゆっくりしていて後半に入るほど早くなる。
声を出したままの位置ではなく動かす。動かしたエネルギーがラインを作り、
ボリューム感が出る。
⑧Hさん “Frülingsnacht”
フォルテと書いてあるところの方向は下に向かうのではなく、上か前に向けて。
1ページ目はおさえながら出す。ゾワゾワと毛羽立つ感じ。16分音符以外はもっ
と出す時勢いをつけても大丈夫。声にちょっと力が足りないから音が平板になっ
てしまっているところがある。
⑨Iさん “Lied der Suleika”
4回同じようなことを言うところの変化がない。一番最初のところからエネルギーが
高いのでもっと出し惜しみをする。
「der Poesie」に対するイメージがないために遅れている。声を出してから声を変
化させていることが多いが、もっと前から準備しているとよい。語感そのものに対
してのセンス。
◆本日の感想
試演会用曲目の個人レッスンを全員しました。何かに合わせようとせず、自分
の精神と肉体と作品が一致できるように!!(N.O)
2007/11/29 (Thu) 20:00