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俳優発声中級(11/14)                      《ことば系》

11月14日(水) 俳優発声中級

講座テーマ「言葉と意識の表現論:実感とは!!」
                                       
[1]フリー柔軟

[2]軟口蓋で音を発する(磯貝講師)
 (Ex-1)軟口蓋を持ち上げるように息を吹き上げる。
 (Ex-2)この息があたったところで「あ」と出してみる。
  ◎この時、左右の肺から息を真ん中に集めた所を起点とし、喉頭から息を
   吸い上げる。
  ◎多様な音声を持つためには、単一単純な出し方では難しい。
  ◎軟口蓋での音は頭蓋骨に響かせて出せると効率よく音が響いて他人にも
   伝わり易くなる。頭蓋振動は他人と共振し易い。
 (Ex-3)軟口蓋の高いところでうがいをし、その実感とその位置で発声、発語
      の練習する。

[3]意識と実感
 ◎自分がやっていることを意識し、確認してゆくクセが必要である。
 (Ex-4)自分の手を見てみる。視認している「手」を一度自分の中に入れて
  認識して「手」と強く思い、更に身体で実感していく。

 ・俳優は他人の言葉(セリフ)を人間化(生きた者として造形)し、具体化する
  仕事である。
 ・人間化の実態を常に自分が欲して、その時その時に実感すること。

 Q:あなたはどれだけ自分のことを意識していますか?又、自分が身体感で他
  人を感じることをどれだけやっていますか?→塾生Ansあり。

 ◎意識を認知し、更に身体認識に降ろした時に実感を持ったという。
 ・実感を持つことは感性が動き、楽しさを興すことになる。この時には息が動き
  声となる。実感のない音声は他人に伝わらない。
 ・ア、あ、A、安←この視認識した文字を実感できるかどうか。
 ・言語は具体的な人間のことを表すものが多い。そのため、視認識から入って
  実感して音を作っていく方が多く、しかも早い。

 (Ex-5)視覚認知と意識化を行う
 ①青い空を見て実感(人間化)した意識をプリントしておく。
  ※この時青い空を具体化(具現化)する。
 ②台本で書かれた「青い空」を視認識した時に
 ③①で実感していた意識をまた体に戻す(セリフを人間化する)
 ・続いて、自認識が出来るようになったら、次に他認識をする。
  他認識が出来ると多様性がまし、舞台で通じるようになる。
 ・実感のある言語になるには、やっているそのことの人間性を実感すること。
 ・実感できなければ実感できるその状態を作り出す。脳を作り出すこと。
 ・妄想と現実の実感をいったりきたりするのが俳優の面白さ。

 ◎<紫の煙になってください!!>
 自分が思う紫の煙をなぞり演じるのでなく、紫の煙そのものが、何をどう考え
 感じ、どういう状態であるかを想像し、身体に降ろし実感し実態を作っていく。

・実感した“好ましい実例”や記憶のある“パクトのある体験”から表現に結びつ
 けて、広げていく。そのための良い実感をとらえるために貪欲になること。
・“伝える”という実感をしらないと、正確に伝えることはできない。
・渦中に入ってしまうと良く分からなくなり、再現できなくなる。渦中の時ほど
 客観的に自分の中で別のことを起こす事。
◎俳優は何でも自分のものにするのではなく「そのもの」としてそれを見たり実
 感すること。

◆本日の磯貝語録
 ・アーティストは実感を想像(作り出す)仕事人だ!
 ・音声効率が高い人の音は聴いていて疲れない。骨に響かせた音は効率が
  よい
 ・授業で受けたことをそれぞれ個人個人が身体化して人間化することをしなく
  てはいけない

◆本日の感想
 物事の渦中にどっぷりつかると、結局己を失う。その物は分からない。一方、
 距離を取りすぎてもそのものは分かりにくい。両方共そのものの実態を実感す
 るのではない。「実感」を求めるなら、ちょっと離れた客観で物事も自分も捉え
 ること。いうほど簡単ではない・・・・・・。 
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