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俳優発声中級(1/23)                      《ことば系》

1月23日(水)俳優発声中級

講座テーマ「性格表現とキャラクター」

[1]磯貝塾長による座学
 Question:性格や人格とは何ぞや? 何でも思うことを言ってみてください。
 塾生のAnswer
  ○人格(personality)
  人柄、人となり、劣という言葉を適用しない、社会的、“人が変わったようだ”
  ☆自我の動きをもって変化する。
 ○性格(character)
  タイプ、価値観、気質、名詞的、優劣を決めたがる
  ☆心の厳選をすることができる
  ☆外部に表わすことができる、外に出ている
 ○性質(temperament)
  根本的、本来のもの、要素化された
  ☆気質、性質は先天的にもっているもの
 ※心理学的立場と哲学的立場では、言葉の概念理解が異なる。

 ・日本人が漠然と持っている定義を俳優はどう選択し、理解、活用するかを
  明確にする。
 ・内在しているものも見方を変えたら、見えて来る。このような柔軟な思考が、
  表現者には必要。
 ・外に見えて来るものを第一に探し出し、客が見えて来るものを先ず作ること!!
  外に分かっているもの(キャラクター)を早くとらえること。
 ・人格が変われば、形体も変わり、当然、音声、喋り口も変わる。
 ・文学を解釈するのは、性格や性質の違いを見極め、宝探しをすること。

 ◎性格と性質は別ものである!!日本人はごちゃごちゃにしてしまう。
 例:俳優は、がんこおやじだと決めたら、お人よしな部分は考えない。
   赤は赤だ、と思え。この考えこそ“キャラクターライジング”である。

 ◎日本人は、「私」と言う主体を現わにしない民族性を持っている。
  そのため、外に出さないからこそ、内なる自分を手放さず、自分化してしまう。
  自分(私)以外をやり難い。多くの事を自分に引きつけてしまう。

[2]「性分」「気質」の傾向・様式の類型分類表を使ってのゲーム
 ①「すばやい」甲さんが“朝、何時に起きたか?”
  逆に「どんくさい」甲さんが“朝、何時に起きたか?”
  各々のキャラクターで表現する。
 ・「すばやい」気質ってどんなの?「どんくさい」気質ってどんなの?
 「すばやい」と言ったら、髪の毛まですばやい、「どんくさい」と言ったら声まで
 どんくさい。
 ・キャラクターをつくるうえで、赤は赤と分かりやすくつくるほうが表現しやすい。
  種々の赤は考えない。単純化する。
 ・自分のことが良く分かっている人ほど、自分と反対のものができる。

 ②「おだやか」「怒りっぽい」で、“隣の人から52円貸してもらう”芝居をつくる。
 ・その性分で、セリフを考えて、演じなければいけない。
  会話になっていっても、赤は赤だし、犬は犬と、徹底的にキャラクターとして、
  外に出していく。やりながら別なものにしていかないで、そのキャラクターで
  やりあげる。

 ③「自意識過剰」「自信喪失」で、“健康リングを販売する人”の芝居をつくる。
 ※金属(ゲルマニュウム)、効用は?、 金額32,000円、ナサ(Nasa)、皇室御
  用達等→これを絵(図)にすぐすること

 1.Aさん(自信喪失) 2.Bさん(自信喪失)  3.Cさん(自意識過剰)
 4.Dさん(自意識過剰) 5.Eさん(自意識過剰) 6.Fさん(自信喪失)

 ・自信喪失な状態はどんなものか、自意識過剰な状態を外側につくること、
  分かっているからできるのではない。俳優は精神的体力がないとダメである。
 ・こうでこうでと考えないで、決めたら、そのことをやり続けること。
  悩まないタイプの方が、表現が大きくて良い。
  細かいことが分かるから、大きいことができる。
 ・止まらないくらい思いつきが出続けるのが大切。
  うそをつき続けていけるようになること。

◆本日の磯貝語録
 芸人には根の所をジックリ考える頭と、考えではなく反射的に次から次に意見が
 わき出てくる頭とが必要。

◆本日の感想
 今まで大雑把にあつかっていたが、性質、性格、人格の違いを学び、その違い
 を演じたが、面白い。
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