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俳優発声中級(1/30)                      《ことば系》

1月30日(水)俳優発声中級

講座テーマ「態度と仕草」

[1]「表現としてイキイキしているとはどういうことか?」(磯貝塾長)
 (1)ウソがないこと
 (2)隅々までいきわたっていること
 (3)身体に気が充ちていること
  を基本に構築する。

・書かれている感情や状態を表現者が適格に表出するには、意思が必要で
 ある。俳優は自分ではないものになり、反射的意思で表現しなければいけ
 ない。
・無意識を意識的にする。
 ウソのない、自分にも客にも納得できる真実を見つけ出すこと。
 真実をつかもうとする意識を強くする→常に検証する。

◎Aの性格で、お金をばらまいた時、どんな意識を持つのか?
 これを丁寧にときほぐし、様々の意識過程を分析してみる。
 お金をばらまいた→態度→しぐさ→表情→声→表現

[2]実演練習①
 テキスト「性分」「気質」の傾向から一つ選び、表現する。
 (セリフもつくれると良い)
 ※限られた条件の中で造りあげていくこと!!

(1)演技をする上で、配役を具体化するためにコンテをつくる。
 ≪役造りコンテ≫
 ①♂♀、年齢、Body、名前-本人条件(本に書かれていること)
 ②人間相関図-人関係(本に書かれていること)
 ③場、時-環境(本に書かれていること)
   →“1次コンテ”台本に書かれているものを抽出
 ④性質、性格(性分テキストより)-想像時にはつくりだす
   →“2次コンテ”文脈から見付け出す

 ・決めた性分が一番表現しやすい状態や場を作っていく。
 ・どんなことがおきたのか、どんな気持ちだったのか、書いてないことを、どん
  どん自分で考えて決めていくこと。季節、色、時間

 ◎ドラマを深めていくのは、俳優の仕事。
 ・何もない所から、「こうだなっ!!」と造っていく(立体造形)、心のうごきまで
  造ること。(イメージィング又はデザインする)
 ・書いてあることを、ただ読むのは戯曲解析にもならない。
 ・俳優はものを造れる人。見えないものを見せようとする人。

 ◎すべてに原因があり、芝居は客に対して、その原因を観せる仕事。

 ◎「本当は何なんだ!!」をいつも考え、離さないようにする。
 ・このキャラクターなら絶対にこうするというものをとらえること、考えること。
  決めた性分の仕草をみつける。

 ◎息を無駄に吐く演技は、芝居をダメにする。
 ・書かれたテキスト、与えられたテキストをきちんとやりあげること。
 ・気質→態度→仕草→声→言葉
 ・「この気質」は得意である、というものをつくっておくこと
  (中間的なことは、不利になるからやらない)
 ・自分の生々しさから入る演技は上等ではない。
 ・気質は、一人でできそうなものと対人がいないとできないものとある。
 ・ステレオタイプをつくること、誰が見ても分かるものをやる方が良い。

[3]実演練習②
 例題(1)朝。明るい性格の人があくびをする。
    (2)敏感な人が携帯をとる(とった後まで敏感でいられるか)
    (3)温かいひとが椅子に座る(温かい人は息をはきたがる)
 ・関係やしぐさの前に、どんな心理状態なのか、ただ座っているだけでも、
  気質は出てくるもの。そこを突きつめていくこと。

 ◎芝居は、内面や外面をまねることではなく、芯のところをつかまえること。

 ◎生きている人間の筋(すじ)をとらえるのが、演技である。
 ・人間観察をする。あの形の時はどんな内面(精神状態)か?
  あの時の頭の中はどんななのかなぁ…と考えてみる。
 ・物体に対しても造り出す事ができるようにする。
 ・想像しながら、その中に入っていくことをしてみる。
 ・発展して、具体的にしていくことができると、表現につながる。
 ・再現性がないものは芸になりにくい。形でもって同じことを繰り返すことが
  でき、密度が増すことで透明度があがる。この考えが日本の芸の考え。

 ◎やりっぱなしにしないで、蓄積させるところに“芸の本質”がある。

◆本日の磯貝語録
 人は常に自分が理解している事が“真実”なのかを問い続ける心と頭の回路
 を持つ事が必要だ!!〈むだに息を吐くくらいなら、声にしなさい!!〉

◆本日の感想
 気質や性分について、今迄なんとなくしか理解していなかった事が分かった。
 自分についても他人に対しても「こういう状態」というのが不明確で表わすこと
 ができなかった。人の表面だけでなく、芯を見つけ出す事(観察、探求)が必
 要とわかった。
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