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リーディング・発声(4/18)                      《ことば系》

4月18日(金)リーディング・発声

講座テーマ「聞かせる朗読発声①」

[Ⅰ]日本での朗読の流れを考える(磯貝塾長)
(1)朗読のはじまり→江戸期に印刷がはじまり、民衆も読み本を手に入れ、読み
  聞かせた。
 ・宗教(仏教)の伝道のために巻物を読んだり、経を聞かせたりした。
 ・その土地の由来、歴史など伝えるために誌したものを声を上げて読んだ。
 ・朗読に関しては芸能のみというわけではなく、法律や政治など様々の場面で
  行われてきた。
 ・歌舞伎でも各座が狂言台本を売り、客は買って読み、覚えていった。
 ・終戦後、子ども達を集めて朗読会が盛んとなった。
  ↓
  先生が読んだり、大人達が読んだり。
 ・昔の芸能としての朗読は今と大分違っていた。
   ex.一龍斎の勉強会など(見物人との間に交流があった)
   ex.歌舞伎など、顔合わせの前に偉い人の前で台詞朗読もあった。
 ・元来の朗読は書いてあることを声に出して読むのとは違っていた。
  今の朗読文化とはそこが異なっていた。
   ↓
 ◎本講座は日本文学の古典作品から入りやって行く。
  “方丈記”から口語迄をやっていく。
  表向きの語彙、文章を読み上げるのみならず、その元にあるものを、読み上
  げる芸人を目指す。
   ↓
  そのためにどれほどのものが必要なのかさぐる。

<<朗読とは現代語における噺家のことである>>
 全てを理解していると噺せない(全然理解していないのは問題外)
 ・朗読は語りだ。語り部だ。
 ・今の朗読は語や言葉に意味が乗っていないため、連想ゲームのような
  実(じつ)の薄いものが多いのでそれは避けたい

[Ⅱ]テキスト朗読(方丈記 鴨長明)
 ◎読むと語るの違いをはっきり出せるようになろう。
 ・明治以後、”語る”というのは悪いものにとられがち。
 ・昔からある読み語りは時代とともに崩れていっている。
 ・読みから表現が教育の中で抜き取られた。
 ・やっと国語教育で復活したが、あくまで義務的表現どまり。
 ・日本の現代語の芸を創り上げる。教わりたくなるような芸を創る。
  ↓
 更に読む“迫力”をつけて!

 Aさん:文は最後が一番重要。だが、最初から徐々に迫力がなくなった。
     このテキストを利用して迫力を表現する。

 ・頭で感じた感情を口読みする方法は改めること。
 ◎深い息と降りた喉でしっかりと語ること。
 ・初めに自分の気持ちを出すとそれ以外が出来ない。
  基本はどんな内容でも出来る元をつかむ。→そこから語りの表現に入り、
  自分の情感へ。

 Bさん:言葉の最後で何かがくる?何かが抜ける?

 ※『方丈記、鴨長明』…名詞であるので足まで全部おろす。
 ・∇←こう尻下がりにつくらない。△←これくらいの意識で。
 ・芸能は枝分かれすると弱くなって行く。
  そこの中心のものを作りたい。
 ・芸人は自己主張が強いとダメだ。
  自分の考えでやることは芸ではないんだ。
 ・“あらず”“なし”―“ない”ということを表す。ないからといってふっと
  なくしてしまわない。

 ☆みなの前で一人ずつ読んでみる
 Bさん…自己採点30点
 Cさん…声が裏返った。わざわざ表現したのでないなら、何故そうなったのかを
      捕まえておく。そうすると次にそうならない。
 Aさん…「方丈記」「鴨長明」 それぞれの意味をとって発する。舞台が高くな
      っているのはそこにおいても客の位置まで降ろせということ。
 Dさん…自分の考えから発するのではない。音声。

 次回「お山へ行く」を読む。下読みをしてくること。
 ひらがなを漢字として考えながら見てくる。

◆本日の磯貝語録
 「意味がわかっていても噺せるわけにはならない。」
 声を出すことで生きた意味を具体的につくり出し、伝えるのが話芸。

◆本日の感想
 四人という少人数で、各々の読みが一本勝負の連続で濃密だった。
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