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声・ことば表現テーマ別(4/13)                  《ことば系》

4月13日(日)声・ことば表現テーマ別

講座テーマ「感と意 泉鏡花『天守物語』」

[1]歩行チェック
 踵を使って前へ。正しく歩く。ペアになって歩き方を観察して直しあう。(塾長)

[2]感覚器の受容実感は頭の上と、その上の実感(塾長)
 例:聴く→耳の2~3センチ上でとらえる 
   見る→眉毛のあたりでとらえる。これより上で感ずる。(頭の上に感じる)
 ◎感頭上 意胴下

感頭上・意胴下

 ・意識をすると高い位置(前頭葉)でやってしまう→頭から胴に降ろす。
 ◎こうなのだという意識は、胴より下の体実感にある。(頭から胴に降ろす)

 ◎情=身体のこと
 ・頭だけの意識は他人と共有しにくい。身体性がないとダメ。
 ・美しいという意識、感情 身体の上と下で繋がると通じやすい。
 ・身体化してから表現をする。
  感覚を頭の辺りで捉えて処理するのは一番まずい。
  口にあつめて発話しない。胴まで降ろして、意識を下げる。

 頭部の意識作業の「考える」は胴の下へ→「意胴下」

 まずしい→頭のなかだけだと伝わりにくい。感は頭上部
        音も頭上部できく

 感は頭より上で、意は胴より下で。〈これを一年間、探してください〉

[3]テキスト演習「天守物語」より
(1)概論
 ・アーツ=消えない、普遍的である。
      =時間・広がりに耐えられる。生である。美しい。
 ・現代は、普遍的なものと、消費(今通用している)されゆくものが、行ったり
  来たりして差が激しい。
 ・書いてあるものだけを出すのでは単純。言葉や社会をよく知る より深いも
  のを出していくこと。

 ゲーテ→Aさん コクトー→Bさん 平家物語→Cさん

(2)鏡花研究発表(西本浩明)
 ・戯曲年表を使って…
  「天守物語」は、鏡花の作品の中では、割と遅め
 ・岩波文庫の渋澤の解説の確認
 ・石川県生まれ
 
 ・授業出るときに!
  鏡花の人物、作品、年代、影響など調べておく。

(3)非現実、霊、魂、あの世、死等について(塾長)
 ・お化けについて
   神をたたえる(表向き)
   お化け    (民間)
    →この2つがあわさって祭りとなる。外国では、精霊信仰など
 ・心の中には分からないものがたくさんある→お化けとなって表現
 ・晴れやかで、陰のない人間性のみだと嘘っぽい
  →その「ひねくれ」が、文学である。
    →深層に入っていくと、晴れやかなだけじゃないというリアリスティックが
      あるということが分かる
       →現代の社会性では、合理性では考えられなくなっている。

 ・それぞれのお化け体験談をひろう

 <鏡花を選んだ理由>
 今の社会のなかでは表せないものを、鏡花はあらわしている。
 それをどのように表していくか・・・。
  ↓
 テキストをそのままやっても、表だけをやっただけにすぎない。
 理解しにくいものをやっていくことで、何かが出てくる。
 説明して、分からせようとするからつまらない。それとは別の世界
  ↓
 ◎自分が分かるように読まない。分かるように演らない。
 ・見えて、分かって、触れるもの
 ・見えない、分からない、触れないもの
   →この2つがある!

 ・生き死にの両方をたぐる(死があるから生があるという考え方)と、他のものが
  みえてくる。
 ・生き死に 両方へ行けるのが文学。
  死は終わりという片方だけの考え方は、文学ではない。
 ・表があって、裏がある。そこをやると「天守物語」がかわる。
           ↳裏を感じる

 ・天守夫人と図書とのやりとり(121ページ)
  リアリスティックな場面だが、そういうようにやらない。
  ①字義通りのことを読み取る
  ②五層ではどういうものが展開されているか。創造力で考える
 ・何をあらわしているか考える。
 ・表に書かれているもの以外に、何を出せるか。

 <次回>
 p.85~女郎花のセリフから
 *実際のものではないように読む!! 
 目に見えないものを読もうとする!!
  (何を感じさせるのか 別のものをみつけさせるか)
 非現実を現実化する

◆本日の磯貝語録
 舞台芸術は、非現実なことを現実化する芸術である。

◆本日の感想
 生活実感と別な世界に行く・・・。感頭上、意胴下を修得する。
 それは、顔を消すことではないかと思いました。
 この一年間、楽しみです。
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