1月11日(金)歌発声入門
講座テーマ「日本語のさばき方」
・発声練習(加藤講師)
ハミング 鼻腔を震わせ息を前に出す
[1]日本語について(磯貝塾長)
・歌、文、しゃべり→同じ日本語でもそれぞれ異なる。
・文字ことば(言語)
①文語文(5・7・5型、漢文etc.)
②口語文(小説、詩、散文、戯曲、論壇)
・声ことば(話言語)
①話(日常会話=生活語、方言、社会会話=職業語、芸話談)
②歌(詩言語、散文)
歌にする基と文字は漢字、ひらがな、カタカナ、外国語である。
歌詞として書かれている文字の種類が異なれば、同じことが書かれていても
受ける人の意味合い(印象)が異なる。
(日本も古来はその地方によって使われている言葉は異なっていた。)
文字化を導入した初めてのものは漢字→ひらがなを発明(簡略化)
ほぼ同時にカタカナも発明
こういう経緯から
ひらがな⇒意味
カタカナ⇒音を想像する
[2]曲別日本語の特徴
1)「おもちゃのチャチャチャ」
「チャチャチャ」→音として表現、意味語の音
この2つには違いがあるはず。違いがわかるように歌わなければならない。
日本語は「母音」言葉である(1音節=1子音+1母音が基本)
日本語は語頭音が不明確だと不快感を与える。
2)「ずいずいずっころばし」
元歌は大人のザレ歌がわらべうたに転化したもの。
ひらがな部分は意味音。なきごえはオノマトペ。(違いがある。歌い方を変える)
まずは「聞いていてよくわかる日本語にする」こと
(とりあえず、リズムは崩してもよい。→もともといろいろなバージョンがある。)
3)「向う横丁」
江戸時代から伝わるわれべうたを編曲したもの。
4)「みかんの花咲く丘」
終戦後の暗い気持ちを明るくすることを願って作曲されたもの。
<注>
・50年、100年歌われたものは「歴史」である。それだけ人に影響を与え続けて
きたもの。歴史を歌うと思え。自分の好き勝手に扱ってよいものではない。
・意味の解釈だけで終わらせるな。何回も歌うことで身体でわかってくることが
ある。
◎メロディのおもしろさだけでなく「語に力がある」。その言葉を使っていろいろ
遊んで歌ってみる。言葉遊びを見つけ出す。
[3]各曲音とり
・ずいずいずっころばし
・向う横丁(伴奏はおはやしのリズムをやっている)
・みかんの花咲く丘
・おもちゃのチャチャチャ(ひらがな、カタカナの違いをはっきりと)
言葉そのものを音楽化していく経験をしてみる。
①こうでなきゃと思わないこと
②はずかしがらないこと
③うごくこと
◆本日の磯貝語録
歌(音楽、詩)には力がある。その力でどれだけ自分が楽しくなるか、続いて
その楽しさを歌に返して、楽しさの行き来ができるかをやってみる。
◆本日の感想
皆がよく知っている唱歌を改めて歌う。しかも「音楽を楽しく造る」素材にする。
今までと違い、自分で音楽を楽しくする。面白そうだけど、かたくなな大人の頭
でできるのか?音楽の神様、お助けを!!
2008/01/11 (Fri) 23:00