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朗読発声(1/18)                         《ことば系》

1月18日(金)朗読発声

講座テーマ「詩詠み 百人一首朗詠①」

[1]ストレッチ(各自)

[2]百人一首について
1)百人一首での遊び
 ・かるた、貝合わせ
 ・歌と舞い
2)今期の教材の選定理由について
  テキスト「小倉百人一首を学ぶ人のために」糸井通浩編 世界思想社
  百人一首の係り結びの説明がある
 ・成り立ちが説明されている
3)定型詩ブーム(三十一文字 みそひともじ)
 ・5・7・5・7・7の決められた中に言葉をのせることがはやっている

[3]和歌について
 ・歌にのせて情報を伝える役目があった(平安時代)
 ・天皇への上奏に和歌が使われていた
 ・伊勢や出雲に皇室の人が行くと自分の家へ帰った扱いで和歌を詠んだ
 ・折々和歌を詠み残すのが皇室の仕事である
 ・日本の古い書物はほとんど和歌
  各地の風土記でも要の箇所は和歌
 ・大和歌として和歌が国事だった
 ・民事でも恋や葬式も歌だった(歌垣、連歌 他)
 ・皇室の公話にはスタイルがありそれに則った和歌を作る
 ・400年ごろ中国から文字が伝わったが一般に文字は広まりきっていなかった
  ため、昔の人は聞いて覚えて口頭で返歌した。
 ・昔は簡単に女性に会えなかったため人(通信司)を介していた。だから他の
  人にわかるような表現はせず、裏の意味を持つ重層文学が発達した。
 ・和歌は表に解釈、裏の解釈、もうひとつ裏の解釈(卑猥さ)がある。これらを
  含ませられる人が文才があった。→言語の多重構造性
 ・そもそも「かたり」ということばにも二重性があった。
 ・日本の文学の原点は和歌である。

[4]百人一首を"よむ"ということ
  ×読む  朗読する
  ○詠む  朗詠する
 ・自由に音、節を付けて詠む

[5]百人一首の構造
 例:第1句(二重構造)
  「秋の田のかりほのいほのとまをあらみわが衣手は露にぬれつつ」
   かりほのいほ=農事用の仮舎。愛情の仮説宿舎
 例:第3句(枕詞)※日本語には前置詞がない
  「あし曳きの山どりのをのしだりをの ながながしよをひとりかもねん」
   「あし曳きの」が枕詞。この語の後には「山」がくる。
 ・上の句、下の句、それぞれで1つの内容になっている
  →二句詠み、流れるように詠む
 
[6]百人一首の朗詠について(一人一首ずつ詠みながら)
 ・節詠みの譜面があったが現在は使われていない。
 ・カルタ、歌会の際には、下の句は二回読むのが通例。
 ・詠む人が即興で作曲する場合がある(朗詠の面白さ)。
 ・和歌を数える単位は"曲"または"首"。
 ・詠み人(作者)の名前を朗詠の前後に読み上げる。
 ・上の句、下の句それぞれの句の中では読みを句止めて詠まない。
 ・ぶつ切れで"読む"と意味がわからない(聴く側が)
 ・男性が女性のことを詠むものが多い。柔らかさが必要。
 ・百人一首は次元が輻層しているからこそおもしろい。
    →日本語の二重構造の面白さ
 
◆本日の磯貝語録
  ・日本語は多重性を好む。平面的だとつまらない。
  ・女性のことは男性の方がよく知っている。 

◆本日の感想
 今、自分たちの生活から遠く離れてしまっている和歌の世界。子供のころやっ
 た百人一首とはいえ、声を出して歌うように、といわれても、素直にはできにく
 かった。
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