2月1日(金)朗読発声
講座テーマ「詩読み 百人一首朗詠②」
(1)ストレッチ(各自)
(2)百人一首について前回のおさらい(谷田講師)
・文字がない頃に声にして詩っていた
・和歌には表の意味と裏の意味がある
(3)百人一首朗詠(ひとりずつ回し詠み)
・16番から自由に朗詠(意味も)
(4)百人一首の施律(磯貝塾長)
変遷:唱名→俗謡→民謡
基本旋律 ラシドミファラシドミファ(全音符)
練習旋律 ドミファラファミドミ(全音符)
・五七練習旋律
例)ドミ ミ ミ ミ ファラ ラ ラファファミ ミミ ミミミ
あきのたのー か りほの いお の とまを あらみー
ド ド ド ミ ミ ミ ミ ミ ミ ミ ミ ミ ミ ミ
わがころもではーつゆにぬれつつー
(上がったら下げる、下げたら上げる)
◎昔は譜面がなかったため伝承だった
・それらの残ったものの代表は雅楽。現在は皇室以外演奏不可。
・雅楽の舞歌などは葵祭りなどで庶民も見られた(る)
◎和歌はそもそも自分で作って詠むものだったが、今は作る人と詠む人が
分かれた(作って詠うのは、今ではシンガーソングライター)
(5)旋律を使っての朗詠(各自)
・五七練習旋律でとにかく詠んでみよう。
・五七練習旋律を基本にして、ことばの意味にあわせて音の高低を変える。
例)ド ミ ミ ミ ミ ミ ミ ファ ラ ラ ファファ ラ ラララファファドミ ミ ミ ミ ミ
はーなのいろは う ーつー りーにけりー な いーたずらにー
ドド シシシシレ レファファラ シシラファ シレファラファレシ
わがーみよにー ふー る - ながーめ せしま あー にー
・昔は文字ではなく口伝えで伝えなければいけなかったために、覚えやすく
するための旋律があった。
・国を支える仕事として詩を詠まなければならなかった。(行幸)
◆本日の磯貝語録
表現は各々の考え、各々の方法で誰でもできるが、芸は考えも方法も技として
訓練し、その先にあるもの。
◆本日の感想
和歌の朗詠施律を5線譜を使い、ピアノを使い教えていただいた。文字だけの
和歌が3次元、4次元へと広がった感じ。自分で創作する面白い世界へ第1歩
を踏み出した。
2008/02/01 (Fri) 22:00