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歌・演奏(4/24)                          《音楽系》

4月24日(木)歌・演奏

講座テーマ「オペラ演技法-歌詞の分析②から」

[1]各自ストレッチ(20分間)

[2]講義「オペラを演じるということ」
 ・言葉性のある人は言葉に関する意識が動き、音楽性のある人は歌を聴いて
  自分の中の音楽性が動くことにより演じる。
 ◎「オペラを演じる」ということと「歌を歌う」ということは次元が違う。
 ・“見せる”という視点。感情を見せる、考えを見せる作業が必要になる。
  自分が観念的に思うだけでは相手に見せること(伝えること)はできない。
 ・オペラを歌う時には必ず歌う対象がある。生きた人間を想像できるかどうか。
 ◎生きた人間を想像するには⇒人間的ないやらしさを実感できるか

 Q:ロッジーナが今ここで歌います。何を着て何を履いてどのような佇まいで
  いるでしょうか?
  ―各自回答。
 ・具体的に生きている、という環境が作れるかどうか、“なんとなく”ではなく、
  思いっきり具体的にすること。漠然としたものだけでは嘘になってしまう。
  自分で具体的に決める。
 ・“何をしたら観客が楽しめるか”という視点を持たないとオペラはできない。
 ・“今ここはどういう場所か”ということを具体的に決めることが大切。
 ☆各々舞台となる部屋、屋敷の絵を描く。

 Q:“今何時か?何時間前に食事を取ったか”
 史実的に捉えてそれらしいことをやっても本人が楽しんでいるだけで聴き手
 に楽しさは伝わらない。具体的にいろいろ決めた後で不要なものをそぎ落と
 し、楽しいことを相手に伝えるためのことをする。

[3]歌詞について“Una voce poco fa”のイタリア語歌詞
 ・アクセントの位置が大切。最後にアクセントがくるのは断定と強調。
 ・自分の印象で決めてかかり、その印象で進めていくことだけはしてはいけ
  ない。
 ・句読点、セミコロンが重要な意味を持ってくるので注意すること。
 ・「la vincero」と「si」の間の4分休符は休みではなく、ここで意志がぐっと
  動いて「si,」に繋がっている。休符のところに意味がある。
 ・日本語と違って、書いてあることを法則どおりに読んでいけばしゃべってい
  るように聞こえる。
 ・イタリア人は手を使って考える。自分のエモーショナルを仕草であらわしてい
  る。
  手・指が動く。

[4]歌唱演習「セヴィリアの理髪師」より“Una voce poco fa”
 ◎語のアクセントが重要。強弱をしっかりつける。手・指が動くように。
  なんとなく歌わない。歌詞は早く覚えてしまうこと。

 ☆「Una voce~la vincero!」まで一人ずつ演じながら歌う。

 ・人間が生きている時の心や頭の状態を冷静に分かっていないとやりすぎてし
 まう。
 (自分の中でやりすぎないこと。その役の状態が外に聴こえ、見えるように演じ
  る)
 ・覚えてからでないと芝居の稽古はつけられない。
 ・外国語をやる時には、必ずアクセントも一緒に調べること。アクセントで情感
  がかわる。※次回までにイタリア語のアクセントを調べて発表する

<本日のまとめ>
・しゃべる時は両手の指が動くこと!
・アクセント又用法上のアクセントをきちんと強調すること。
・それぞれのシチュエーション(状況や服装、時・場所)をはっきり決める。
 ―演じるものを聴く人・観る人は舞台上の生々しく生きている人間を見ている。

◆本日の磯貝語録
 「演じる」とは「今生きている」その事を具体的にあらわす

◆本日の感想
 オペラを演じるには学校教育の発想をしない。大人の社会人に大人が問いか
 けること。そのため登場人物を「生きた人間」として想像し、実在化させる。思
 い切った具体化をする。そして更に今の人が喜ぶことを作り出すアイデアが必要。
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