5月29日(木)歌・演奏
講座テーマ「試唱会」
[1]リハーサル
[2]試唱会
1.Aさん シューマン/「Die Lotosblume」
2.Bさん シューマン/「Mein Rose」
3.Cさん ブラームス/「Immer leiser wird mein Schlummer」
(私の眠りはいよいよ浅く)
4.Dさん R.シュトラウス/「Morgen!」
5.Eさん G.Rossini/「La promessa」
6.Fさん シューマン/「Widmng(献呈)」
7.Gさん F.P.Schubert/「Der Linden baum」
8.Hさん F.Schubert/「Gretchen am Spinnrade」
9.Iさん 中田喜直/「サルビア」
[3]講評(磯貝塾長)
・全体的に歌曲を歌えるようにはなってきた。が、まだ聴かせるようになってい
ない。本人の執念がないと“聴かせる”という域には行かない。
・“聴かせる”ということの実感をつかまえなければいけない。
・「これを歌ってないと生きていけない」というものがなければ歌曲は
聴かせられない。(自分の中の音楽を表現する。cf.オペラの場合は“役”を
表現する)
・語と語との接点が厳格になっていなければドイツ語は歌えない。下顎と舌の
使い方が重要。舌の広さは日本語の1/3。下顎の支えを強める。
・マスクがないとドイツ語は弱い。→どんなに低い音でも鼻腔共鳴があること。
・子音の出し方が甘い。「m」「k」など正確なポジショニング。
・言葉のフレーズの取り方が歌謡曲っぽい。言葉のフレージング、メロディー
に上手くのせて繋げる。言葉のスピード感と息のスピード感が大切。
・くちびるの構え(顎は開けておく)
・基本は胸声。胸に響いていること。
・マスクの響きと、胸の響き。音が低くなるほど上の響き。
・奥歯と舌が離れたところの響きが足りない。
・自分がメロディーを作り出すこと。ピアノの伴奏をもっと聴いて音楽をつくる。
・言葉の構えが遅い。言葉は前につくる。後ろに作るとその分言葉が遅くなる。
・鼻翼から上に息をもっていく。目の横の響きがなければだめ。
・吸気は鼻穴から額の上部に向かって吸い上げること。
・軟口蓋、蝶形骨、鼻の篩骨のことを改めて勉強していく。
◆本日の磯貝語録
“聴かせる”という執念がないと“聴かせる”ことはできない。
◆本日の感想
歌曲試唱会。ドイツリートが多く、色々の曲が聞けて勉強になりました。「歌う
事と聴かせる事の違いをはっきりする」(先生は)確かだけど難しいです!!
2008/05/29 (Thu) 20:00