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リーディング・発声(5/23)                      《ことば系》

5月23日(金)リーディング・発声

講座テーマ「聞かせる朗読発声法②」

[Ⅰ]各自ストレッチング

[Ⅱ]語り:息の方向(磯貝塾長)
 ・語りには現代的なものもあるが、ここでは古典(伝統)的なものを指す。
 ・読み本があるため、基本座して行うことが多い。
 ・日本の語り芸……現在、伝統芸として捉えられているのは江戸時代の芸が
  多い。勿論それ以前から軍記物などはあるが特定の芸人が演じ、一般民衆
  の参加は少なかった。

 ・昔は武士が各藩ごとにそれぞれ芸事を行っていて、その中に語り芸も含まれ
  ていた。
  →藩ごとに流派も様々。漢文を読んだり、藩の歴史など
 ・江戸時代になり民衆が中心の芸が興ってきたが、それでも半分は過去の武
  士の芸が入っている。
 ・元来はその武士の芸からきているので基本的に息の流れは縦の線で行って
  いた。
 ・「誦ふ(うたう)」……漢詩のように、孤を描くように。
  朗読は「詠い」に近いものが好まれていた。
 ・内容がつまらないとすぐ飽きられてしまうため、技術が必要だ。読みや詠いを
  行ったり来たりするがうまいと飽きない。

[Ⅲ]朗読(「お山へ行く」鏑木清方夫人談)
 ・体がぶれると、言いにくい言葉は間違えやすい。
  →放送等では、特に広がったしゃべり方をすると使い物にならない。
 ・P95.11行目以降(宅でも喜んでいましたが~)
 各自読み練習。
 ・この文は本人の実際の体験を聞いて書いたものだが、実際しゃべってもらっ
  たそのままを書いているのではなく、筆者が書き直していると思われる。
  →◎朗読者は外側に表出できるように編集し、空間のデッサンをしなくては
     ならない。
 ・基本的に句読点は尊重しなくてはならないものだが、それ以外のところは読
  み手がデザインして音声立体化させる。
 ・音声化するための読み方と頭で理解するための読み方とでは、句読点の場
  所は変わってくる。
  →そのため、書かれている文章をそのままざーっと読まれると聞き手はわか
    らない。
 ★だから聞きやすい句読点やイントネーションを発明せねばならない。
 ・この文は女性の語った話である。
 ならば、文字として読まずに談として読めるのがいい。
 ただ自分が翻訳機として自分で読むのは芸が無い。
 ・「大きな堀をかいぼりしたら、大きな蛇が出ました~」
 大きながふたつ続いていて、文としてはうまいとはいえないが文字は同じでも
 違うもののことを言っているのだから同じようには読まないはず。
 ・ある文章をどのように処理するか、そしてそれを中心がぶれずに外に出せる
  かどうか。 (これが語りでは最も重要。)
 ・芸は意味を伝えるだけのものではない。
 状況や状態までも伝えられるのが話芸である。

[Ⅳ]朗読(「方丈記」三、二十四 鴨長明)
 ・文語文であるが読みやすいのは、句読点がしっかり打たれているからである。
 (しかし、逆にこの場合読む時にその通りをやるとくどい。)
 ・読点までを一切切らずに読む。
 ・声に出して読むことにより内容が引っ張り出されてくるのであって、頭でしっ
  かり納得すれば内容が伝わるわけではない。
 ・喉を開けて吐き出す。(息)
 ・一番言いたいところをしっかり出せていないと全部同じように聞える。
  (平板読み)
 ・早読みだったら“こう”でしか読めないとなると面白みがない。
 同じテンポでいろいろと読めたら面白くなる。
 ・言葉とは並列にあるものではなく、語が先に進むにしたがって重なっていっ
  ているものだ。(デジタルではなくアナログ)
 ・つなげる為に切って読むのであり、上手い人は包み込むように(つながって
  聞えるように)リズムとして切っている。
 ・意味以外のものがその声の中にどれだけ含まれているかが勝負である。
 ・説明性がなくならないと表現ではない。

◆本日の磯貝語録
 話芸とは意味を伝えるだけのものではない。
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