3月6日(木)歌発声中級
講座テーマ「試演会」
[Ⅰ]各自ストレッチ
[Ⅱ]ピアノあわせ
[Ⅲ]試演会
①Aさん "Se tu m'ami" "Già il sole dal Gange"
②Bさん "Caro laccio" "Già il sole dal Gange"
③Cさん "Già il sole dal Gange" "Caro laccio"
④Dさん "Già il sole dal Gange" "Se tu m'ami"
⑤Eさん "Già il sole dal Gange" "Se tu m'ami"
⑥Fさん "Già il sole dal Gange" "Se tu m'ami"
[Ⅳ]講評
①Aさん
磯貝塾長:顎を動かすと喉が動いてしまう。その点について、自分を知る必要
がある。声帯が荒れてきている→声がザラザラしている。少しずつで良
いので、いろいろなことをやる。喋り方を大改革していく。
森下講師:肩、背中が語りすぎている。[d]→[n]、[B]→[m]に聞こえるので注
意。声のつやが出てきた。
②Bさん
森下講師:チャーミングな世界を持っている。響きが口にある。開けて、前に
出てくると良くなる。
磯貝塾長:声質が良いのに聞かせない。息が低いのも原因のひとつ。日常と
の切り替えをする。背中、腰の使い方を覚える。なんとなく歌っている
だけでは上手くならない。
③Cさん
磯貝塾長:首と喉の力を抜いてffからppまで出せること。共鳴が変わる
(息むら)。自分の問題と外側の問題を混ぜない。自分の問題は自分
がやっていると思わないこと(悪魔がしている。自分で悪魔祓いをする)
森下講師:シューマンをやって良かった。音楽が丁寧になった。響きを探して
いる間はそこには行けない。背骨、腰、下半身が歌う姿勢になって
いない。
④Dさん
森下講師:喉が降りていない。身体は楽器。楽譜は正確に覚える。
磯貝塾長:楽しんでいない。自分ではやってはいけないと思わないこと。
若さの特権がある。おもしろかったことを5つ、良かったことを5つ、
毎日書くこと。
⑤Eさん
磯貝塾長:喉の位置の問題。音楽に対して悪魔が住みやすい状態である。人
にどうにかしてもらうことではない。自分のことだから自分でする。
(悪魔祓い)
森下講師:しっかり暗譜をする。自分の精神状態の悪いまま出てきた。
そういうときほど、丁寧に歌ってほしい。
⑥Fさん
森下講師:中低声が安定してきている。息の使い方、鼻の使い方はもう少しす
ると良くなる。どういう音楽をしたいか見えてこなかった。下がしっかり
降りていないと上は開かない。丁寧。
磯貝塾長:高い音は高いという考えを捨てる。下のない高い響きは高声ではな
い。ちゃんとした胸声を覚える。胸声は絶対鼻にかかっていないとだ
め。笛の訓練と歌の歌い方は違う。
<総評>
・今までやってきているのに変わらないのは、自分の責任である。音楽をやる
限り責任がある。音楽に対する概念が変わって笛が変わる。自分で内側を
研究することではない。講師は助けることはできるが、自分のことは自分で
やる。
・発声練習をしていない。
・全員、自分の持っているものを伝えているのに必死になっていない。
・聴く作業を来期は行う。
◆本日の磯貝語録
・音楽である限り許せないことがある。
解説:音楽をするとは、音楽を自分化して崩してしまうことではない。そういう自
由はない。音楽をするとは、音楽に必要なことすべてをやろうとするとき
に、音楽が生きる。自分の勝手で音楽を殺すこと。それは許されない。音
楽の神は寛容なので許してはくれるが…。
◆本日の感想
歌の演奏中に、どうしようかな、あれちがっちゃったな、とか思っている限り
良い歌にならないことを実感しました。歌が少し難しくなると、いろいろ考え
ないとうまく行きません。でも、考えていると歌になりません…ウーン、難しい!!
2008/03/06 (Thu) 23:00