FC2ブログ

俳優ことば(5/14)                        《ことば系》

5月14日(水)俳優ことば

講座テーマ「語意と感情-表出から表現へ」

〔1〕テキストを人に伝えるための表現方法
―「上」と言う言葉を思い伝える手順―

   上           <想起> 
[テキスト(文字)]→ 意味付け・解釈 → 表出 → 表現 →第三者(客)
          視る   頭の中    ↙ 行動 ↘ 伝える 客に伝わらなけ
                 キャラクター (身体化) ↘    れば意味がない
                                 このバイアス(ふり幅)が
                                表現様式だったりする。

 ◎表出する前に身体想起をさせることで、次の表現につながる。
 ◎私達俳優の表現は、表出されたものを、伝えるためのものに変換されなくて
   はいけない。
 ◎目的を持たずして、出しているものは、表出です。あなた自身のことを出し
   ては表現になりません。

〔2〕語の意味を身体的に表す

 ―「これ、それ、あれ」を表現する―
 ①目で位置を認識して、指で見た所をさす。
  ※端的に無性格で表すこと。

 ②「そのお皿」と言って表現してみる。
  ※目の前にお皿を視なくてはいけない。身体でおこす。

 ◎ニュートラルな表現は、身体が先にくる。ニュートラルとは、自分の個性をな
  るべく削り、客観的に捉えること。

〔3〕ニュートラルを覚える方法
 ①毎日、鏡を見ながら固有名詞を言う。自分作り!! 「私は○○です」
 ※自分の動作を客観的に視ながら、動きをつくり、その時の情動をとらえる。

 ②人を見た時、自分の蓄積からの考えを出さないで、良く観察する。
  相手の目を視た時、自分の心が動かないようにする。

 ③自分をさわり、視て、触覚で身体をとらえる。
  五感から、身体に伝わり、皮膚におこせるようになる。
  日常的におきたことを、観念でとらえないで、身体におとすこと。
  訓練すれば、皮膚感覚から言語をとらえることができる。

 ◎自分が表明すべき第三者との関係をすぐ決めること。
 ◎私が多ければ多いほど、キャラクターにはなれない。
 ◎特殊なことが出来るより、人間性の本質、普遍性を表現出来ることのほう
  が、おもしろい。                   ↓            
                            ニュートラル

◆本日の磯貝語録
 俳優は外を緻密につくりあげること。
 触覚の芝居は基礎である。 

◆本日の感想
 テキストの言葉により、先生の身体(特に肌)が一瞬にして、様々変化するのを
 観て、「これが皮膚感覚か!」と驚き実感。つもり芝居と身体感覚を伴った芝
 居とでは、こんなにも明確に違うものなのですねー!
関連記事