5月28日(水)俳優ことば
講座テーマ「語意と感情-身体(触覚)の実感とことば」
〔1〕身体認識をとらえる訓練を各自で行う。(上半身のみ)
〔2〕言葉と身体認識③ -私の下肢
①「私のへそ」「私の腹」「私の腰」「私の足」と下半身を認識してみる。
※細かく触覚でとらえること!関節 いっこいっこでやる。
②自分の感覚を“ブラインド”してみる。
目を開いた状態で視えないようにする。
統合したものをバラバラにする訓練
・私が頭で知っていることは、三分の二ぐらいが目で知っていること!!
・目を閉じて覚えた感覚を目を開いた状態で表現できるように。触覚でとら
える。
・言葉と声と物事の実感を表現する種類を増やす。
・「私」と自分が実感できるから、他人、他が分かるようになる。
〔3〕触覚表現の違い
(1)目をつぶって、触覚をとらえて、覚える。(XさんがYさんにさわる)
(2)(1)の時に覚えた皮膚感覚を思い出して、(XさんがYさんに)「Yさん」
と言ってみる。
※ただ視覚だけで「Yさん」と呼びかけるより、実感をともなった表現になる。
◎社会的理性は、自己内外の統合能力。表現界は強い統合を極度に分割
することから始まる。
①喉頭共鳴で「私の○○」と言葉化し、手掌の触覚で同時に身体実感を
行う。
(喉頭共鳴:のど実感のため、うがい法による喉開けを常習化すること)
・大地に2本足で立っていることが人間の証し(:足で動く)
・生物原理を理解することのほうが表現として早い。
・声を作って言葉を出していくことで、自分を実感する。
・自己の外側にあるものを受けることで、様々の感覚が育つ。
それを蓄積し、判断し、認識する事で、脳が育つ。
・先ずは物性としての身体能を高め、自己の身体実感を豊かにし、次に意志
行動に移行すると良い。
◆本日の磯貝語録
身体表現を一番表すのが、触覚
外側がしっかりしていれば人間は生きていける。
◆本日の感想
ノド喋りは難しいが、一言一言がとても実感があった。それに比べ、口しゃべり
は軽いし喋りやすいけれども、一語一語の実感がすごくうすく、ウソっぽい。
2008/05/28 (Wed) 23:00