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俳優ことば(6/4)                        《ことば系》

6月4日(水)俳優ことば

講座テーマ「語と意 -虚と実」

〔1〕ないものをあるものに作っていく。(そのための実と虚を実感)

      正しく認識→つもりではない
        ↑
   ------------→
 実像 ← 実感 →  実態  ← 客
 コレ    ↓〈俳優〉↓
 ソレ    虚感   虚態
 アレ   

 ◎見えないものを示して、観ている人(客)に伝達、納得させる。

 ◎自分の情動に先導されず(「自分を消す」)、正確に外部に「これ」「それ」「あ
  れ」と伝える状態をつくる。
  この表現が、客にストレートに伝わる。(ニュートラル表現)

 ◎演技の基礎は、自分と言うキャラクターを消して、書かれたキャラクターで表
  現すること。実感して身体で覚えること。(実態化)

 ◎人に見せて聞かせなくてはいけない。そしてそれらは一致しなければなら
  ない。

〔2〕感覚の演技 五感の分類分け(作業,状態,器官,動作,感覚,キャラクター)
 〈聴覚〉※耳と耳感覚のこと。音の質、音の強弱
    ※聴覚の表現はどの五感よりも客に見せなくてはいけない。
 ・耳障り-状 or 感 ・耳が割れる  ・聞きやすい、聞きにくい-状
 ・空耳  ・聞きわける-感   ・音痴-器  ・ろう  ・手話
 ・地獄耳-キャラクター  ・耳年増  ・耳が早い ・聞こえないふりをする
 ・聞く耳もたない  ・小耳にはさむ-状
 ・オノマトペ:ザラザラ、ガサガサ、リンリン、モソモソ、キンキン、シャンシャン
        ベチャベチャ、ボソボソ、ホーホケキョ、ザワザワ、ガラガラ
  耳、音、聴く

〈触覚〉※触る、皮膚感覚のこと、肌
 ・肌で感じる  ・肌合い  ・肌寒い  ・肌があれる  ・日焼け  ・鳥肌
 ・肌が強ばる  ・重量感(重い軽い)  ・肌がたるむ  ・肌がつっぱる
 ・つねる  ・ひっかく  ・こする  ・はたく  ・乾布摩擦  ・なぐる
 ・皮膚がただれる(ただれた人生)  ・しびれる  ・手をもむ(手もみ)
 ・さする  ・すりむく  ・湿疹  ・皮膚がはれる  ・汗ばむ  ・肌が潤う

 ◎現代若者のオノマトペ型情動表現を考える
 「ヤベー」「超ヤベ」:否定心理でも肯定でも、全てをこの語をなげかける事で、
             了解し合っている。一種の小グループの隠語的ハヤリ。
             言葉で論じ合う手間をはぶき、感覚的な共感性だけで過
             ごしているらしい。外部との交流性は弱く、むしろ方言的
             に孤立する事を好む。

◆本日の磯貝語録
 芝居は虚を実としてあらわす。
 役者の基本は自己のニュートラル化。 
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